孫が画面越しに語りかけてくるシーンで不覚にもドキッと。今ではよく見るようなメタ表現だけれど、やはり100年前の映画と考えると…めちゃくちゃ前衛的な事をムルナウはしていた。枠物語になっていて、その内側…
>>続きを読む語りの構造の映画。『最後の人』『サンライズ』も手がけているカール・マイヤーの脚本によるところも大きいだろう。画面に向かって観客に語りかける役者のショットにより突如としてメタ構造が立ち上がり驚く。前年…
>>続きを読む鍵穴覗く秘密の窓。内包する劇中劇により逆に外へ開かれる内外の拡張。ガッツリ第3の壁を超え、本編たる劇中劇へ移行する潔さ。靴、毒、表情でのみ示される端的な悪人感。美醜・潔不潔で二分される善悪、人相・ル…
>>続きを読む記録
最近映画を観る気が出なくて、久しぶりのおうち映画。ムルナウのBluRay-Boxを買ったので、リハビリも兼ねて鑑賞。71分版。
幾度となくクロースアップで示されることから分かるように、本作…
ある老人の遺産を相続するために騙して孫との仲を悪くしようとする家政婦。
追い出された孫は突然カメラに向かって話す「皆さん、これで終わったと思うでしょう!これからですよ」と。
孫は変装し、巡回映画…
映画内映画で展開される、搾取VS映画の洗脳対決。孫の笑顔も不気味であり、タルチュフの顔芸との相似形をなしている(不気味な孫はこの映画の観客にも語りかけてくる)
異常に足の細いタルチュフはノスフェラト…
ロケットペンダントに収められた夫の写真(ガラス越しであることを強調したい)に妻の涙が流れたとき、夫の写像が激しく歪む。こうして悲劇を予告された夫の顔面は、ティーポットの鏡面で歪曲したとき、次なる愛の…
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