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ONODA 一万夜を越えての作品紹介

ONODA 一万夜を越えてのあらすじ

終戦間近の1944年、秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎(遠藤雄弥/津田寛治)は、フィリピン・ルバング島にて援軍部隊が到着するまでゲリラ戦を指揮するよう、命令を受ける。「君たちには、死ぬ権利はない」と出発前、上官の谷口(イッセー尾形)から言い渡された小野田を待っていたのは約30年間の過酷なジャングルでの壮絶な日々だった。

ONODA 一万夜を越えての監督

アルチュール・アラリ

原題
ONODA
製作年
2021年
製作国
フランス日本ドイツベルギーイタリア
上映時間
174分
ジャンル
ドラマアドベンチャー・冒険戦争

『ONODA 一万夜を越えて』に投稿された感想・評価

4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-308
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋私が小学校の時、1972年に横井庄一軍曹が帰国し、「恥ずかしながら帰って参りました」という台詞がブームになりました。その後1974年に更に小野田寛郎少尉が帰国し、また驚かされました。まだ私が子供の頃は戦争の余韻が少なからず残っていたんですね。。。1945年に終戦を迎え、その終戦を知らぬまま約30年間、フィリピン・ルバング島で秘密戦の任務を遂行し続けた実在の人物・小野田寛郎、そんな壮絶で孤独な日々と闘った1人の男の人間ドラマです。

🖋彼は何を信じて、何と戦い、どう生きて来たのか。。。これはあくまでも実話であり、その小野田寛郎を中立な視点で捉えて描かれた作品です(島の一般人を殺害したことに関しては様々な批判がありますが、本作では島民サイドの視点を入れないことで、中立に徹しています)。中野陸軍学校で自決しない教えを学び、秘密戦の任務を遂行し続けた小野田寛郎、なぜ彼だけこれほど長く戦い続けることができたのか。その答えの一つが本作の中に描かれています。

🖋30年間を描くために日本人キャストの真摯なバトンタッチや妥協のない描写は、非常にリアリティがあり、フランスを軸としたスタッフの描く映像は美しさすら感じます。30年間の推移も3時間の長尺であることも含めて迫真性が保たれいるのも素晴らしいところです。

🖋ジャングルでの生死ギリギリの日々を何故、抜け出そうとしなかったのか、その理由を静かに突きつけてくる終盤戦の描写は圧巻。。。感動すら覚えてしまいました。ほんと壮大な人間ドラマです。

😢Story:(参考: 公式サイト)
終戦間近の1944年、陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎(遠藤雄弥/津田寛治)は、劣勢のフィリピン・ルバング島にて援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう、命令を受ける。「君たちには、死ぬ権利はない」出発前、谷口教官(イッセー尾形)から言い渡された最重要任務は“何が起きても必ず生き延びること”。玉砕は決して許されなかった。しかし彼を待ち構えていたのは、ルバング島の過酷なジャングルだった。食べ物もままならず、仲間たちは飢えや病気で次々と倒れていく。それでも、小野田は生きるために、あらゆる手段で飢えと戦い、雨風を凌ぎ、仲間を鼓舞し続ける。必ず援軍が来ると信じて。小野田は仲間を連れて、任務を完遂するまで島の奥地に潜伏。自らもこの終わりの見出せない戦いの日々に自らの精神を蝕まれながらも、かろうじて仲間のためにも、見えない敵に対峙していたのであった。小野田と一緒に最後まで生き残った小塚金七(松浦祐也/千葉哲也)は、幾度となく小野田といさかいを起こしながらも、協力し合い、相手を思いやり、二人三脚で生死を彷徨いながらも潜伏していた。しかし、ある日突然、小野田と小塚は島民らしき人間たちからの奇襲を受け、小塚は小野田の目の前で帰らぬ人となってしまった。そこからは小野田1人きり。孤独の中で夜が明けていく日々を淡々と数えながら、息を潜めていた小野田だったが、ある日、”旅行者”と名乗る若い男・鈴木紀夫(仲野太賀)と出会うのだった。小野田が見えない敵と戦い続けて一万夜を迎える頃。この永久的に続いていた日々は、この青年との出会いによって終わりを迎えることに…。

🔸Database🔸
・邦題 :『ONODA 一万夜を越えて』
・原題 :『Onoda, 10 000 nuits dans la jungle』
・製作国 : フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2021/10/08
・上映時間 : 174分
・受賞 : ※※※
・監督 : アルチュール・アラリ
・脚本 : アルチュール・アラリ、ヴァンサン・ポワミロ
・原作 : ベルナール・サンドロン
『ONODA 30 ans seul en guerre』
・撮影 :
・音楽 : セバスティアーノ・デ・ジェンナーロ、エンリコ・ガブリエッリ、アンドレア・ポッジョ、GAK SATO、オリヴィエ・マリゲ
・出演 : 遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、松浦祐也、千葉哲也、諏訪敦彦、イッセー尾形

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の物語を、フランスの新鋭アルチュール・アラリ監督が映画化。終戦間近の1944年、陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎は、劣勢のフィリピン・ルバング島で援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう命じられる。出発前、教官からは「君たちには、死ぬ権利はない」と言い渡され、玉砕の許されない小野田たちは、何が起きても必ず生き延びなくてはならなかった。ルバング島の過酷なジャングルの中で食糧も不足し、仲間たちは飢えや病気で次々と倒れていく。それでも小野田は、いつか必ず救援がくると信じて仲間を鼓舞し続けるが……。主人公・小野田の青年期を遠藤雄弥、成年期を津田寛治が演じ、仲野太賀、井之脇海、イッセー尾形らが共演。2021年・第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。
kuu
3.8
『ONODA 一万夜を越えて』
原題 Onoda.
映倫区分 G.
製作年 2021年。上映時間 174分。
太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の物語を、フランスの新鋭アルチュール・アラリ監督が映画化。
フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作。
主人公・小野田の青年期を遠藤雄弥、成年期を津田寛治が演じ、仲野太賀、井之脇海、イッセー尾形らが共演。

終戦間近の1944年、陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎は、劣勢のフィリピン・ルバング島で援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう命じられる。
出発前、教官からは「君たちには、死ぬ権利はない」と言い渡され、玉砕の許されない小野田たちは、何が起きても必ず生き延びなくてはならなかった。
ルバング島の過酷なジャングルの中で食糧も不足し、仲間たちは飢えや病気で次々と倒れていく。それでも小野田は、いつか必ず救援がくると信じて仲間を鼓舞し続けるが。。。

今作品を観て思うのは、それ以前の多くの戦争映画を想起させる。
しかし、この映画の大部分には、遠藤雄弥、後に津田寛治が演じる小野田の心の中にあるもの以外、戦争は存在しない。
敵がもはや存在しないときの個人のサバイバルについてより深く描かれている。
小野田は、第二次世界大戦末期、アメリカから日本の基地を守るためにフィリピンに送られた若い軍人。
一見、若々しく未熟な彼は、一緒に駐屯している人々の尊敬を得ようと奮闘している。
しかし、部隊はあっちゅう間に全滅し、残されたのは小野田と、副官・小塚(松浦祐也、後に千葉哲也)、農民・島田(カトウシンスケ)、若く理想主義者の赤津(井之脇海)だけ。
通信手段を絶たれた小さな離島で、戦争が終わったという大義名分も知らない4人。
この時、小野田は自分が何者かを明らかにする。サバイバル術を特別に訓練された兵士であり、名誉の前に死を、個人よりも集団を優先する、といった伝統的な日本人の特性を拒否している。
小野田にとって、他の兵士は役に立つが、彼の最終目的である何としても生き抜くことより重要ではない。
年月が経つにつれ、彼らの数は減り、小野田は一人になる。
相変わらず同じ小さな島を歩き回り、30年近く生き残り、頭の中で戦争を計画している。
彼の訓練されたサバイバルスキルは、彼をジャングルから連れ出そうとする西洋化した日本人の試みを含め、誰も信用しないことを意味する。
戦争の道徳性てのは、今日作られるあらゆる戦争映画で常に頭をもたげるものであり、勝利の英雄的行為よりも、戦争が引き起こす苦痛に焦点を当てる。
しかし、西洋人であるハラリは、太平洋における日本軍の残虐行為に焦点を当てるよりも、何としても生き延びようとする小野田の基本的な闘いに焦点を当て、かなり非政治的な映画を作り上げている。
これは戦争についての映画というよりも、一人の男が生き続けるために必要なことやと思う。
平和な時代に地元の農民の作物や家畜を盗むことは、戦争犯罪というよりもむしろ生存のための行為として組み立てられている。
そして、ある意味、それは正しい。
物資もなく、完全に切り離された状況で、生き残るために必要なことをしなければならない。
そこで重要になるのが、赤津の役割。
20歳の理想主義者である彼は、人々が自分たちの敵であるとは思っていない。
しかし、地元の人々が自分たちのものを守るために武器を使うとき、兵士たちは自分たちの行為が正当化されたように感じる。
小野田の島では、殺すか殺されるか。
これは明らかに物議を醸すアプローチで、フィリピン人の登場人物は長く生き延びたとしても周辺にいるため、この侵略者に対する彼らの考えは明らかにされていない。 
しかし、今作品は、何年も経ってから、外国の視点から書かれた、戦争に対して中立的なアプローチと云える。
日本だけでなく、フランス、ドイツ、カンボジア、ベルギー、イタリアなど、さまざまなところから資金提供を受けているため、特定のイデオロギーから出たものではないんやろし。
そのため、小野田は、反対の証拠があっても心の中で戦争を続けており、その不条理さはほとんどユーモラスでさえある。
今作品は、これまでの多くの作品と同じように、ビジュアル的には印象的だが、その分、長期的にはそれほど記憶に残らないかもしれない。
しかし、日本人にさえ自決を促されるなど、生存という行為に焦点が当てられているため、戦争映画というよりも個人の闘争を描いてたし、ハラリは小野田の神話をフィクションにしたのであると云える。
興味深い作品でした。

横井さんと小野田さんを思い徒然に。

『恥ずかしながら生きながらえて帰って参りました』と第一声放つ方と、侍の荘厳さすら想像させる、圧倒的存在感を示しながらの敬礼だけした方。
どちらも終戦後数十年して日本に戻られた軍人。
前者は『ヨッコイしょういち』の愛称を持つ横井庄一さん日本の陸軍軍人、評論家。
最終階級は陸軍軍曹、栄典は勲七等青色桐葉章をもつ彼。
太平洋戦争終結から28年目、アメリカ領グアム島で地元の猟師に発見された残留日本兵として知られる。
方や、後者は今作品で描かれてる小野田さんの終戦後に日本に戻った時の所作。
小野田さんには愛称はない。
彼は日本の陸軍軍人、実業家で、最終階級は予備陸軍少尉。
旧制海南中学校・久留米第一陸軍予備士官学校・陸軍中野学校二俣分校卒。
情報将校として太平洋戦争に従軍し遊撃戦(ゲリラ戦)を展開、第二次世界大戦終結から29年を経て、フィリピン・ルバング島から日本へ帰還した。
あくまでも帰還である。
学力や階級で人を物差しにかけるんもおかしいし、横井さんも小野田さんも共に、戦後長い時間必死に生きてこられたのは変わりない。
ただ、横井さんと小野田さんの決定的な違いは、横井さんは隠れ暮らしていた折に発見され帰国したのに対して、小野田さんはまだ交戦中でスパイ活動をしていた現役の兵士(おそらく日本が敗れたのはラジオを聴いてと云うし知ってたのだとは思うが)として日本に帰ってきたと云うこと。
日本の土に足を着けたときの所作で彼ら二人の戦争においての向かい方が知れる。
日本人らしい申し訳なさからの言葉と、凛とした敬礼。
また、日本に戻られた後の行動も全く違う。
戦後の高度経済成長期を経て、世界有数の経済大国に成長した日本。
戦前とはまるで様変わりした1970年代初頭、海外で生き残っていた日本兵が見つかったちゅうニュースが日本中を騒然とさせた(うまれてませんが)。
戦争に翻弄されたお二人には違いないが、横井さんはメディアによくでられて、書き方悪いけどそれをウリにして、メディアに巧みに利用された。それに対して、小野田さんは日本国政府は見舞金として出した100万円を寄付し、ブラジルに移住。
どちらが良い悪いなんてないですが、好感度としては横井さんだとは思う。
しかし、個人的に男気、潔さを見るなら小野田さんの生き方が小生は好きです。
また、小野田さんが卒業した陸軍中野学校は、現代風に書けば士官及びスパイ養成所、語学のエキスパートで全教科のエリート中のエリート。
彼が書いた自叙伝によるとフィリピンのような暑い国で生活していたので、暑い国でしか生きられないので、ブラジルに渡って成功する。
と述べてる。
こないな肉体的軟弱説は軍人エリートの口からでたとは信じがたく、信じたくないかな。
軍隊教育から抜け出せず、戦後日本には違和感しかなく、映画『ランボー』のジョン・ランボーみたいな精神的に病んだのではれば、若しくは心身共に痛んだのであれば現実的かな。
彼らを思えば、タイムリーで知らなくても戦争を想起させる。
そうさせたとて、そこからもう一歩踏み込んで、現代人が何が出来るか、何を行動しなきゃならないかを胸に置き歩まなきゃならんなぁと。
しかし、二人を比較すると、横井さんはすんなり日本に順応し、小野田さんは新しい日本に馴染めない。
しかし、日本に対する愛国心と云う観点では小野田さんの思いは一途。
どちらも現代のサバイバルには学ぶところは多いかな。
symax
3.4
"君たちに死ぬ権利はない…一人一人が指揮官たれ"

旧陸軍中野学校で、そう叩き込まれた小野田少尉は、終戦間際のフィリピン・ルバング島へゲリラ戦の指揮を執るべく派遣されます。

しかし、兵士は勿論、前線の将校たちにももはや戦う気力は残っていませんでした。

やがて、アメリカ軍からの猛烈な攻撃により、撤退を余儀なくされる部隊、一人また一人と倒れていく中、小野田少尉率いる小隊は、ジャングルの深く深くへと潜伏し、来たるべき援軍の為任務を続行するのです…既に戦争が終わったことを知らぬままに…

終戦後、29年もの間、終戦を知らぬままフィリピン・ルバング島に潜伏していた小野田少尉の知られざる日々を追ったフランス人監督による170分を越える力作。

小野田少尉については、同じくグァム島から帰還した横井庄一と共に、辛うじてTVで観た程度の記憶しかありません。

小野田少尉の壮絶な日々には絶句しかありませんが、ふと思うことがありました。

"本当に終戦を知らなかったのか?"という事…
確かに、熾烈な戦闘の過程で司令部とは連絡が取れず、直ぐには分からないとは思いますが、30年近く経てば、流石に終戦は知っていたのではないかと思います。

劇中でもラジオや新聞で情報を得ているシーンはありますし、ジャングルの中とは言え、現地の変化は感じ取っていたはず。

日本がアメリカの傀儡政権となっていると思っていたとしても、余りも考え方が頑な…小野田少尉が中野学校出身の上級階級であった事も一因ではあるとは思いますが、もっと違う理由があったような気がしてなりません。

劇中でも、小野田少尉の小隊は、任務の為、生きる為とは言え、現地民への非道な行為が目に余り、正直、余り好きになれません。

畑に火を放つ、無益な殺生…まるで山賊…当時、現地では相当の悪評があったのではと思います。

少尉という立場から任務を理由に留まりましたが、本当は自分が犯した罪を恐れて出ることが出来なかったのでは?

小野田少尉に対しては、帰国後も賛否両論の激しい論争になり、居た堪れなくなってブラジルに移住したとの記憶もあります。(曖昧な記憶で正確ではありませんが)

今作はフランス映画なので、ネガティブな描写もしっかり描かれていて、決して美化されていないところは評価できます。

完全なる日本映画であったらちゃんと表現できたのか疑わしいところです。

劇中における壮絶な日々に説得力を与えたのは、俳優陣の熱演にあるのは間違いありません。

小野田少尉の青年期と壮年期をそれぞれ熱演した遠藤雄弥と津田寛治の素晴らしさは言わずもがな、小塚と中島の壮絶な殴り合いを演じた松浦祐也とカトウシンスケの演技には、演技を越えた"何か"を感じずにはいられません。

私個人的には、今作に感じるのは"無常観"…小野田個人はどうあれ、戦争の悲惨さを痛感させる強烈な力を感じました。

ところで、小野田少尉を発見した青年鈴木紀夫…仲野大賀が飄々と演じていて印象深いですが、この青年がまたユニークな存在で、夢が"野生のパンダ、小野田さん、雪男"という中々の感性を持った自称冒険家。

小野田少尉の発見・帰国後は、雪男発見に全てを注ぎ、37歳でヒマラヤに消えた男…この方の生涯は、実に映画的です。

私は小野田少尉より、鈴木紀夫の方をよく覚えています。

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