白い魔魚の作品情報・感想・評価

白い魔魚1956年製作の映画)

製作国:

上映時間:103分

3.3

「白い魔魚」に投稿された感想・評価

東京で大学に通う竜子(有馬稲子)は同じ大学で演劇をしている石浜朗といい仲
しかし岐阜の実家のお店が破産の危機!親戚や兄(須賀不二男)は策を練り、お金持ちの実業家上原謙に助力を頼む
しかしそのためには有馬稲子が身を捧げなけらばならない、、、身を犠牲にして家を助けるか、自分の気持ちに素直に生きるか、みたいな板挟みなドラマ

有馬稲子目的に鑑賞、、、なんですがハズレだと思う
この頃には珍しくカラー作品だし、高峰三枝子や上原謙といった大物が助演で盛り上げてはいるけど、ストーリーが終始つまらない

結局言いたいのは、、、今からの時代古い考えにとらわれず、女性であっても自分を出していこう!みたいなこと?

でもねぇー、ラストは相思相愛の彼と結ばれそうで、その点ではよろしいんだろうけど、、、家を破産にしてまでなかなかその選択は出来ないわー

劇中主人公の母のセリフで

結婚は生活の上に成り立つものなのよ
好きになることは優しいけれど、愛情を持ち続けるってことは難しいものなのよ

ってのがあって、やっぱり今も昔もこれだなーとは思います、生活していけなきゃただの夢、おままごとだもん
その点で、今回の主人公の選択がそうならなきゃいいけど、、、と
青二歳

青二歳の感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

舟橋聖一原作の青春映画。かなりもったいぶった流れでいまいち世界観に入れなかったが、落とし所を見るに自由結婚バンザイの青春映画なのか。アプレな若者が世の厳しさにぶちあたるも、真の愛情を選び自立を目指すお話。

新しい価値観として、実家の都合に合わせた結婚は不幸であるかのように貶められ、自由結婚を称える構図になっているのだけれど、上原謙がそこまで悪いやつじゃないんでピンと来ない。上原謙は家業再建をたてに結婚を迫るというより、有馬稲子に岡惚れしちゃってるみたいですし…
有馬稲子と高峰三枝子の静かな女の闘いがチラとあるのだけど、若い女にとっては何のこっちゃという雰囲気が却って険しい空気で面白い。無駄に堂々たる有馬稲子がそのすっトボけ役にピッタリ。大学生同士のキャットファイトもまた面白いんだが、有馬稲子のブレなさがすてき。なのになんだか大人気ない流れになって若い恋人を選ぶというのがなんとも…古臭い。もっとモダンな話になるかと思ったが。

自由結婚が是で、見合いや実家の都合による結婚は非というのは戦前からロマンスものでよく見られるけれど、なんだか今作は却って有馬稲子が古風な女に見えてしまう。
彼女は世間や血縁のしがらみに縛られることなく真実の愛を選択するのだろうか?どうも映画全体に道徳的というか啓発的な匂いが漂っていて、彼女の芯の強さが見えにくい。また彼氏との関係性も深く掘り下げられていないし、感情的な動機が目立つのもあって、大人気ないというか、悪く言えば当てつけで選ぶようにも見えてしまう。

有馬稲子は若いのに風格があり、高峰三枝子と向こう張っても見劣りしないし、キャスティングがよかっただけにテーマが伝わりにくくて残念。