『パリ13区』
原題 Les Olympiades.
映倫区分 R18+.
製作年 2021年。上映時間 105分。
フランスの名監督ジャック・オーディアールが、監督となったセリーヌ・シアマと、新進の監督・脚本家レア・ミシウスとともに脚本を手がけ、デジタル化された現代社会を生きるミレニアル世代の男女の孤独や不安、セックス、愛について描いたドラマ。
グラフィックノベル作家エイドリアン・トミネの短編集『キリング・アンド・ダイング』『サマーブロンド』に収録されている3編からストーリーの着想を得た。

再開発による高層マンションやビルが並び、アジア系移民も多く暮らすなど、パリの中でも現代を象徴する13区を舞台に、都市に生きる者たちの人間関係を、洗練されたモノクロームの映像と大胆なセックスシーンとともに描き出していく。

コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。
2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない。
同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。
金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガール（ウェブカメラを使ったセックスワーカー）だと勘違いされてしまったノラは、学内の冷やかしの対象となってしまう。
大学を追われたノラは、教師を辞めて不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となるが。。。

ジャック・オーディアールは、一貫して示唆に富み、かつ面白い映画を通じて、コアな映画ファンに対する忠誠心を勝ち得た映画監督の一人である。
2005年以降に発表した5本の長編映画は、いずれもファンを唸らしてる。
『真夜中のピアニスト 』（2005）、『預言者』（2009）、『君と歩く世界』（2012）、『ディーパンの闘い』（2015）、『ゴールデン・リバー 』（2018）です。
映画で取り上げられることの少ないパリのエリアを舞台に、現代の愛を描いたユニークな作品に仕上がりってました。
余談ながら原題タイトルは舞台となるパリの地区のパリ13区にあるオランピアード地区名やそうで、70年代に建てられた高層ビル群が特徴の、ヨーロッパ最大の『チャイナタウン』として知られるとこやそうです。
今作品はほとんどをモノクロで撮影し、フランスの恋愛ドラマの多くに見られるような時代を超えた感覚を与えてます。
いつものジャック・オーディアール作品と今作品の違いは、性的なダイナミズムと、パリ13区内のすべての物語と登場人物が相互に関連しあっていることに起因します。
ノラは、自分が間違われたアンバー・スウィート（イギリスのロックバンド、サベージズのジェニー・ベス）とチャットで関係を深めていくという、面白いストーリー展開のひとつです。
主人公の2人は個人的な悲しみを抱え、もう1人は家族の暗い秘密が重荷になっている。
これは、我々がそれぞれ過去を背負い、それがどのような道を選ぼうとも、我々を苦しめていることを強調している。
また、今作品は、自分自身をどう見ているかということと、実際の行動との間に必ず矛盾があることを強調している。
この登場人物たちは、軽ーいセックスをすることもあるが、最後には、それぞれが認める以上のことを望んでいることが明らかになる。
最後はきれいにまとまるけど、その道のりは少々険しいかな。
今作品は、その性的道徳観と同様に、政治的にも反動的であった。
圧倒的な白黒が、カミーユとエミリ、カミーユとノラのセックスシーンを反抗的に率直なものに見せてました。
しかし、白黒のミックスは持ちこたえられない。エミリーは白人ではなく、アジア人。
彼女とカミーユの究極の結合は、アウトサイダー同士の結合であり、主流派との混合ではない。
もう一組のカップルのレズビアンの結合もそう。ハッピーエンドは、従来の人種的な境界線を再確認させる。
この特別な地域の建築の進歩のために、フランスはここでも黒と白の秩序を維持している。

🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-443
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋人を“出逢うこと”そして“愛すること”そんな当たり前だけど以外に難しいということを教えてくれる、そんな精細な作品。すうっと流れていく流暢なカメラワークにモノクロの美しい映像、テーマが“愛し合うこと”なのでSEXシーンも多めなんですが、やらしさはあまり感じない、スタイリッシュなラブストーリーです。

🖋“監督：ジャック・オディアール×脚本：セリーヌ・シアマ”というコラボで、ミレニアル世代の青春を描いた群像劇。フランス・パリの高層住宅が連なる再開発地区13区を舞台に、30歳前後の3人の男女の孤独や不安、セックス、愛などの微妙でもどかしいニュアンスを巧く描き出しています。

🖋原作は、注目の北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネの3つの短編。洗練されたモノクロの美しいパリともどかしい恋愛。。。とてもオシャレで余韻の良い作品です。

😌Story:（参考: 公式サイト）
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。二人は即セックスする仲になるものの、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメートに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティーに参加した夜をきっかけに、元ポルノスターでカムガール（ウェブカメラを使ったセックスワーカー）の“アンバー・スウィート”本人と勘違いされ、学内中の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて一時的に不動産会社に勤めるカミーユの同僚となり、魅惑的な3人の女性と1人の男性の物語がつながっていく。

🔸Database🔸
・邦題 :『パリ13区』
・原題 :『Les Olympiades』
・製作国 : フランス
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2022/04/22
・上映時間 : 105分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジャック・オーディアール
・脚本 : セリーヌ・シアマ、レア・ミシュー、ジャック・オーディアール
・原作 : エイドリアン・トミネ
・撮影 :
・音楽 : ローン
・出演 : ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベス

🔸Overview （参考:映画. com）🔸
「ディーパンの闘い」「預言者」などで知られるフランスの名監督ジャック・オーディアールが、「燃ゆる女の肖像」で一躍世界から注目される監督となったセリーヌ・シアマと、新進の監督・脚本家レア・ミシウスとともに脚本を手がけ、デジタル化された現代社会を生きるミレニアル世代の男女の孤独や不安、セックス、愛について描いたドラマ。再開発による高層マンションやビルが並び、アジア系移民も多く暮らすなど、パリの中でも現代を象徴する13区を舞台に、都市に生きる者たちの人間関係を、洗練されたモノクロームの映像と大胆なセックスシーンとともに描き出していく。コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガール（ウェブカメラを使ったセックスワーカー）だと勘違いされてしまったノラは、学内の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となるが……。グラフィックノベル作家エイドリアン・トミネの短編集「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」に収録されている3編からストーリーの着想を得た。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2021年 フランス製作〜 🇫🇷の歴史と現在
を織り成す人間模様を 古き良きヨーロッパ
の中心パリとはまた違う 移民と都会が入り　　
混じる 〰︎ 庶民的な街13区を舞台に描いた
ヒューマンドラマ ＿＿ 🇫🇷🗼🌹✨✨

イメージと全く違う パリを見せる作品で
したー 👏🏻 ただそれが 本当に素晴らしい
と思うし 生活感や人間臭を 感じることも出来る 僕はめちゃ好みの作品でしたー …… 🥰✨

多くのパリジャンが住むエリア13区 ＿ 庶民的で 良い治安感 中華街が有名なのが 登場するアジア人達を観ると それがまた移民的な パリ臭が 良い感じに 裏パリっぽくて 映画的にも最高 …… 👏🏻😆✨✨

都会の その部分は モノクロで見るパリを ノスタルジーに感じさせる 〜 😌✨

でも 逆にそこに住む移民達は 作品で観る彼等は 愛を求める反面 自らのアイデンティティーとは真逆の 表現や態度で示すのは 寂しさ孤独への反発なのかも知れない 故に表裏一体が見える …… 🥹✨

でもそれは 美しい都パリの本当の姿なんだと思います 〰︎ セーヌ川の存在の大きさも セリフでなんとなく感じてくる パリ臭い良い作品だと思います …… 👏🏻😌✨　



✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨