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兵役拒否
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『兵役拒否』に投稿された感想・評価

モーリー・スチュアート監督     アジアンドキュメンタリーズ

2025年公開映画/2025年に観た映画   目標52/120   33/92

街角の盗電師がなかなかスゴイ映画で、インド!ってなったのですが、juriさんからこういうのもありますよ、と教えてもらったので観ました。

イスラエルの徴兵制度は18歳になると2,3年軍隊生活を送る事になります。しかし、18歳の高校生アタルヤはパレスチナ占領政策に非常に強い違和感を覚えていて・・・というのが冒頭です。

2019年の作品、つまりイスラエルのガザ侵攻は2023年の出来事で、その前にハマスの奇襲があった訳ですけれど・・・

徴兵制のある国での兵役拒否が、いかに重く厳しい現実を知る事になるのか?を感じました。

どう考えても、普通に、現在の、2025年のイスラエルの軍事占領、人工的飢餓政策は、人道的に許せないと感じますし、ホロコーストを経験した人たちが起こす事なのか?という疑問を感じますし、憤りも感じます。

だが、実際に、それを、自らの行動で、支援なり何かをしたか?と問われると、極少額の寄付をしたくらいで、何もしていないのと同じです。

そして、これがうちの国で行われたとしたら、私は何か行動を取れるのだろうか?と考えてしまいました。

先ず彼女は一家が軍関係者ばかりなんですね。父も長く兵役を務めていますし、祖父もです。唯一、姉の夫だけが良心的兵役免除者でした。兄との交流で、いろいろ気付くアタルヤ。

まず現実を知る事から始めるのですが、ちゃんとパレスチナ居住区に何度も足を運び、パレスチナ側で、イスラエルの人との会話、対話を大切にしようとする人々(正直アタルヤも凄いけれど、このパレスチナ側の人が、本当に尊い)、市井の人々とも会話を繰り返しています。

さらに、同じような良心的兵役拒否をしている人たちとも話し合います。

その上で、アタルヤの姿勢は本当に稀有だと思います。

何しろイスラエルで兵役拒否となると、恐らく日本で言う非国民という事だと思いますし、顔を出して、というのも恐ろしいと思います。当たり前ですが、コミュニティから排除されかねないわけです。しかも、兵役拒否をするという事は、収監される、という事なんです。

家族で軍経験者の祖父は、まず経験しろ、入隊する事が大切で、変えるなら内側から、というもっともな意見です。しかし、家族がほぼ全員軍関係者であっても、アタルヤと会話をする事は止めない。ここが凄かった。

普通に私なら断絶で終わると思います。

そしてある程度、イスラエルの置かれている現実を考えると、単純に兵役拒否者が増える事の意味も考えてしまいます。確かに単純な話しではありません。

しかしその上で、個人が決める事だという事に、寛容な気がします。いろいろ話し合い、平行線だとしても、そして歩み寄れない部分があるとしても、家族であったりする事、関係性が切れる事は無い、という信頼関係がある。個が個として存在している。

ただ、抗議活動として、街中で演説や話しをしたりするのも、それはデモであっても同じなのですが、抗議活動の充実はあるかも知れませんけれど、抗議している内容が変化するまでの時間があまりに長い、と感じてしまいます。

本当に難しい話しだと思いました。

国、国家、政府とか、決して触れたりするモノでは無いにも関わらず、生活を一変させられる力、権力があり、だからこそ、参加も抗議も必要なのですが、抗議のやり方、もう少し効率化出来ないんでしょうか?とは思います。

社会から排除させられる可能性を知りながらも個人の意見を貫く事の難しさに興味のある方にオススメします。
ganai
4.0
アタルヤというイスラエル人女性を描いた「兵役拒否」という映画を観ました。

イスラエルに虐待されるパレスチナの人々に共感したアタルヤは高校卒業後ただ1人で兵役を拒否して110日間逮捕・拘留されてしまう。だが翌年には彼女に共鳴した「良心的兵役拒否者」は100人を超えた。

2023年10月7日パレスチナ/ガザ地区を拠点とする組織ハマースによるイスラエル側への越境攻撃後、イスラエル軍は度を越した報復攻撃を繰り返しており、この年(10月7日以前か以後か不明だが)は200人もの若者が兵役を拒否したそうです。

アタルヤ自身の家族(祖父、両親、姉)も軍に所属していた過去があり、それぞれの立場から軍を支持したり、パレスチナに共感したり、でも家族としては変わらずに思い合ってるというのも良いが、そんな家族の中でも兄だけが精神疾患を理由に兵役拒否していて、当初からアタルヤの理解者であり続け、さらには友人である監督に呼びかけ映画制作をコーディネートしたというのもまた良い。
イスラエルは女性も徴兵されるということで、
じゃー徴兵を拒否するってどういうものなのか?と素朴な疑問があったので興味深く観賞しました。

当然ちゃ当然だけどイスラエルにも入植に反対する人がたくさんいて、
そりゃそうなんだけど本当にやる気ならひょいと西岸地区行ってパレスチナ側の人たちと交流できてしまう。

でもそんなリアリティは全く見たことなかったし、
今作を見るとこの辺が希望だよなって思った。
とは言え、これが2017年の話で、
いまアタルヤさんは何を思っているだろう?と考えてしまう。

アタルヤさんは家庭にも恵まれてて、
立場は違えど議論のできる家族がいる。
でもそれが可能なのはある程度の教育や知性があってこそなんだよな。

それでもこういう人たちがたしかにいて、
今日も苦しみながら世界の希望になっている。

今作見て、パレスチナ問題はとにかく見るべきだと思ったから、
アジアンドキュメンタリーズにあるのからどんどん見ていきたい。

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