シリアの花嫁の作品情報・感想・評価・動画配信

『シリアの花嫁』に投稿された感想・評価

無国籍の花嫁
流す涙はほぼ悲しみの涙だろう

舞台になっているゴラン高原はイスラエルがシリアから占領、併合した歴史がある。その為シリアは分断されている

元々無かった境界線を通る事に苦労する花嫁。彼女の最後の決断はいかに?
もち麦

もち麦の感想・評価

3.5
国境を超えて嫁いだらもう一生故郷に戻れないなんて…日本だったら考えられないようなことが中東、世界では起こっているのだと改めて知ることができた。
幸せなはずの結婚の日に暗い表情のモナ、最後はあちらで生き抜くと心を決め進んでいくモナ、どちらも辛かった…。
akrutm

akrutmの感想・評価

4.7
イスラエル占領下のゴラン高原を舞台に、イスラム教ドゥルーズ派の花嫁モナがシリアにいる新郎の元へ嫁いでいく一日の出来事を描いた、エラン・リクリス監督のドラマ映画。本作は、監督自身がドキュメンタリーとして撮影した実話から着想を得ている。そして、イスラエル人のエラン・リクリス監督とパレスチナ人のスハ・アラフが共同で脚本を担当している。

かなり以前に国際線の中で見て強く印象に残っていて、久しぶりにあらためて鑑賞。現在も変わらない中東情勢によって引き起こされた悲劇を、結婚という慶事を通じて印象的に描きながら、家族の絆や女性の自立などの複数のテーマを巧みに融合したストーリーが、本当に素晴らしい。将来にかすかな希望を持てるような結末でありながらも、ハリウッドエンディングに終わらず、とても考えさせられるラストシーンも秀逸である。ちなみに、Filmarks でも使われている日本版DVDパッケージは、映画の内容や雰囲気を全く伝えようとしていない(もしくは理解できていない)詐欺的なジャケ写である。アホか。

中東情勢を知らなくても内容は理解できるが、なぜ?という疑問が浮かんだままだと本作の素晴らしさを十分に享受することはできないので、事前に少しだけ知識を頭に入れておくとよい。第三次中東戦争でイスラエルが占領して現在でも実行支配の状態が続いているゴラン高原が舞台。ゴラン高原に住んでいるイスラム教ドゥルーズ派は、イスラエルの占領に伴って、シリア側とイスラエル側に分断され、両国に国交がないためにお互いに行き来することができない。なので、イスラエルが実効支配している地域に住んでいる花嫁のモナは、シリアに住んでいる新郎に嫁ぐと、二度と故郷に戻ることができなくなる。

この現実が本映画の核になっているが、さらに、花嫁の父が親シリア派ということで国境地帯に近づくことが許されていないとか、故郷を捨ててロシア女性と結婚した長男とは勘当状態であるとか、女性の自立をめぐって長女は封建的な夫とうまく言っていなとか、様々なトピックが織り込まれている濃い内容が魅力的である。後半の舞台となる国境の緩衝地帯には国連の兵力引き離し監視軍(平和維持軍)が駐留していて、そのスタッフが両国のイミグレーションの橋渡しをするのだが、そのやり取りも興味深い。

出演している俳優たちの演技も素晴らしくて、ドキュメンタリーを見ているようである。花嫁のモナ役のクララ・フーリと父親・ハメッド役のマクラム・フーリは、実の父娘である。そして本映画の主役であるモナの姉を演じるのは、フランスを中心に活躍しているパレスチナ人のヒアム・アッバス。また、国連スタッフの女性を演じているジュリー=アンヌ・ロスもフランスで活躍している女優である。最後に、アラブ地域に実際に行ってみると実感できるが、アラブの女性は本当に美しい。世界の中で最も女性が美しいのはアラブであると個人的には思っている。
mh

mhの感想・評価

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無国籍(ドゥルーズ派)の女性がシリアに嫁ぐことを題材にした社会派コメディ。
もともと①シリア領だったゴラン高原を、武力によってイスラエルが占領。一方的に併合を宣言してしまう。
②停戦状態にある二国間の間に、国際連合兵力引き離し監視軍がいるゾーンがある。
③それを横断する事ができるのは特殊な条件下で、両側から同時に行われる必要がある。
という事前情報がある。
ドゥルーズ派と呼ばれるひとたちはシリアへの帰属意識が高いため、「無国籍」という状態に置かれている。
今回の結婚はそんなイスラエル統治下にあるドゥルーズ派のほうからシリアへと嫁ぐため、
・出国手続きを整えるのに六ヶ月かかった。
・無国籍からシリアへと国籍が変わる。
・なので出国手続きでイスラエル側から嫌がらせを受ける理由はある。
そしてなにより、
・もう会えなくなるため、家族にとって結婚が今生の別れとなる。
なので、この日が超大事。
政治的発言で刑務所にいた父親が戻ってきたり、花嫁の兄弟は、ロシアの女性医師と結婚した兄だったり、妹は尻軽な男と結婚して苦労していたり、結婚相手はシリアのコメディアンと、設定もりもり。
それらの諸問題が次第に解決していってるのに、肝心の主題のほうがなかなかうまくいかない。
修正液で消せばいいという結論にずっこけてると、またしてもトラブル。
はたしてふたりは無事に結婚できるのか。
話が面白いというより、社会問題をうまくエンタメにしてくれてて、すごく勉強になるので見ごたえがあるタイプの映画。
面白い。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
エラン・リクリス監督作。

シリア人男性との結婚を間近に控えた村娘とその家族を描いたドラマ。

イスラエル・フランス・ドイツ合作による“中東問題+家族ドラマ”の秀作で、イスラエルが実効支配しているゴラン高原の小村に暮らす女性が、国境線を越えたシリア側の男性と結婚しようとするが、出国手続きの際にトラブルに見舞われてしまい―というストーリーで、イスラエルとシリアの根深い対立の歴史を背景とした家族ドラマが描かれます。

物語の前提として、1967年の第三次中東戦争以降、イスラエルが元々シリアの領土であったゴラン高原の大部分を実効支配している事実を押さえておく必要があります。今現在もゴラン高原の領有権を巡って対立関係にあるイスラエルとシリアですが、本作に登場する花嫁やその家族はイスラム少数派のドゥルーズ派と呼ばれる人達で、シリア人でもなければイスラエル人でもない、つまり“無国籍”の状態にあります。花嫁は、国境線を越えてシリアの男性に嫁いでしまうと、シリアと対立関係にあるイスラエルには必然的に二度と戻れない。結婚が、人生の歓び以上に、愛する家族や故郷との永遠の別れに対する悲しみとなって花嫁の心を深く揺り動かすのです。

そうしたイスラエルとシリアの根深き対立関係を背景にして、シリアの男性に嫁ぐ花嫁とその家族が一緒に過ごす最後のひと時を、伝統や因習に囚われながら生きるドゥルーズ派の人々の生き様と共に描いた家族ドラマであります。

蛇足)
現在のアサド政権発足のニュース映像が流れることから、本作の物語は2000年頃の出来事であることが分かります。
桃龍

桃龍の感想・評価

3.0
中東情勢の勉強にはなるが、エンタテインメントとしては…。
脚本が良ければ名作になったと思う。
2010-11-30記。
MIKI

MIKIの感想・評価

3.0
答えはシンプルなのに書類上のちょっとしたこと、政治のせいで人生翻弄される人は古今東西いるんやろなと思って悲しくなる
日本の入管に苦しめられてる外国の人多いやろなあ。司法介入できひんのに入管の職員の裁量(その日の気分や偏見、志向、思想等含む)1つで在留ビザの更新できるかできんか決まるのはほんまおかしい

アマルの娘のお姉ちゃんの方ナタリーポートマンに似てる😍
geji

gejiの感想・評価

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ドゥルーズ派 無国籍

永遠の別れ
姉妹最後の日
宝物をあなたに託す

国境越えられない
一度行ったら戻って来れない

おめでたいはずなのに葬式みたい

抑圧は家父長制というより政治的状況

ドゥルーズ派の長老って全然違うな
ロシア人と結婚したハレム 
8年以上

逃せば一生会えない

投獄も経験した

信仰を背きハテムを受け入れたら縁切り
それは信仰か?信仰という名の政治 よくある

ロシア人の妻アラビア語喋れない

ゴランを出たらシリア国民になる
イスラエルがシリア国籍の入国を禁じているからゴランの家族のもとに戻ることはできない
だから永遠の別れ

民族的抑圧が性差別的な抑圧と交差する


バッシャールアサド新大統領 イスラエル レバノンからも撤収 新大統領を支持するデモに父さんが参加
行かねば腰抜け扱いされる
投獄されてから夜眠れない父さん

父さんも抑圧下

2004年

「5002号」

「君の国は卑劣だ 33年も占領を続けてる」
我々はこの地を守り抜く

前回 今回の結婚は違う
「違う牢獄へ行くだけかも」
相性が悪かったら?この村へ戻ることは不可能なのよ

テレビで見ただけの人と結婚するなんて
知った相手 屋根の修理に一度来ただけに人 1ヶ月後に結婚、そして妊娠
姉さんは幸せになってない 心配


酒飲むのね マルワン イケイケ

排除されがちな外国人の妻

兄妹

父さん 

しかし父さんがそこで受け入れてしまったらいかんという

お姉ちゃん(アマル)の娘 父親アミーン
ハイファ大学福祉学部

アミーン抜きで

境界へ行けない父親
家族を分断させるからといって民族的抵抗をやめたらそりゃ占領者の思うつぼ

ロシア人の妻への嫌味がすごい

拡声器で会話する家族

イスラエルの警官
「コーヒーなど結構 欲しいのは許可です」

「マイは謹慎だ お前が悪い 甘やかしすぎた」あるあるな父親の育児責任なすりつけ
「ズボンばかり履く妻」「内通者と付き合う娘」
恥はハテムで十分だろ 本人に言える?


アマル 大学行きたかったのね
「お前は未来を掴むのよ 私みたいにならないで」
『ワジダ』の母に重なる
パパが怒る 構わない


マルワンの妻だったんか

孫には冷たくできないパパw

「私に苦しみを吐き出せる場所などどこにもない気がする」
姉弟

大騒ぎ バスの中

警官

2度と会えないからビデオずっと撮ってる

アマル載せてあげるのね


簡単に女の交渉を無下にする

弁護士
しかも逮捕状なし 違法
うっわ 陰湿な嫌がらせ 

イスラエル出国印が問題になる
占領を正当化する方法 それな

許可まで5ヶ月 それでも延期

アミーン
進学を拒んでたのか
「村の噂?それとも妻の幸せ?」
「陰でダメ男だと笑われてる 自分の女房すら操れない腰抜けだと 俺の身になれ」
日本語訳が恣意的な気がする

「たかが結婚」
帰国便
あらあら あなたも自己中

大統領に電話を 
わおw まじか 俳優だから官邸
いないし

椅子くれる兵士

「結婚というのはスイカと一緒なんだ 割って見るまでわからない」
『キャラメル』でも同じセリフあった
「人生はメロンみたいなもの」

運命ってやつさ 運命信じてるの
結婚はしない 食べ物が伴侶だよ

修正液(笑)
私も父親だ

あらパパと息子
ジョセフを見て心が変わったか?


アルーサヒエルワ かわいい ヘルワが言えない

おいおい
ジャンヌもジャンヌよ

このどうにもならなさ
TAKA

TAKAの感想・評価

3.9
イスラエルからシリアに入ればもう2度とイスラエルに戻ることができない。こんなことありえる?無国籍ってパスポートに書いてある。そんなことある?イスラエルとシリアの間ってこんなことになってるんだ。知らないことばっかり。花嫁さん、待たされすぎて可哀想。
かえで

かえでの感想・評価

3.8
パスポートに無国籍という文字があるのにびっくりした。
私は一体何人なんだろう??
そして、私は何人になるのだろう…
国境問題で暗い映画とおもったら
家族映画でほっこりさせられた。
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