うつ病を患って2年になるベルトランは、今日もコーンフレークに数十種類の薬を浸して食べていた。
そんなある日、地元のプールで男子シンクロナイズド・スイミングのメンバー募集を知る。吸い寄せられるように練>>続きを読む
「人がどう思おうと勝手だ。問題は自分自身さ」
おまえのことを好きなやつもいるだろうし、嫌いなやつもいるだろう。それでも、自分の思う正しさを貫け。
西部に到着したジムに向けられる嘲笑の一瞥。
そんな>>続きを読む
無性に泣きたくなった。泣きたくなる瞬間がたくさんあった。
月曜日に読み終わったばかりの小説「ムーン・パレス」と重なって見えたし、私の好きな「フランシス・ハ」ととてもよく似ていた。
「インサイド・ル>>続きを読む
「何を夢見てる?世界は明日、滅びるんだろう?」
「今は今日で、‘明日’じゃない」
「昨日どこにいたんだ?」「学校から電話があったわよ、もう一週間も学校に行ってないらしいじゃない」
両親の声が頭の中>>続きを読む
カラーから一気にモノクロになる。
空を背景に、縦長のクラシカルなクレジットが流れていく。ウワーッ!
主人公が路上生活をしながら大道芸で食いつないでいるところも、ほとんどセリフがないからサイレント映画>>続きを読む
淡いブルーの光の中、ネモフィラの花畑のように見えたのは凍てついた大地だった。
オレンジ色のトラクターで殺風景な畑を横切り、森を抜け、辿り着いたのは国際空港。
レニングラードカウボーイズ一行はアメリカ>>続きを読む
「真実は美しくない。でも人を自由にする」
もう本当に信じられない気持ちでいっぱいだ。
ヒッチコックの「マーニー」やピートさんの「インサイドヘッド」を観たときの衝撃がどっと押し寄せて、途中から動悸が>>続きを読む
「歴史的に殺しは一大ビジネス。戦争も紛争も、すべてビジネスです」
3年間に12人の女性が消えた。
みな小金持ちの中年女性だった。
彼女たちの消息を辿っていると、ある男が浮かび上がる・・・
30年>>続きを読む
「ママがシリアルキラー(連続殺人犯)なの?」
「あら、ママが知ってるシリアルは、食べ物だけよ」
ボルチモアの閑静な住宅街。
上品で優しい妻に温厚な夫、それに二人の子どもたち。
穏やかな朝、皆が出払>>続きを読む
「案山子はおかしな帽子におかしな顔をしてるだろ。あれはカラスを笑わせるためさ」
航海から帰ってきたばかりのライオネルは、赤いリボンがかかった白いプレゼントボックスを抱えていた。
出所し立てのマック>>続きを読む
「なぁ、ジョン。いずれこう思うはずだ。“フランクになりたい”“フランクになれるかも”と。だけどな、フランクは1人だけだ」
すごくイヤだった。
サクセスに取りつかれたジョンがすごくキライだった。
仕>>続きを読む
「世の中はファッションばかりじゃない。ニュースを見ることもクールだぞ」
鼻の奥がツーンとした。
眼の奥がじんわり熱くなって、涙が落っこちそうになった。
ハイスクールの人気者シェールは、この映画を教>>続きを読む
「記憶は魚と同じで深みに隠れる。池の表面を見て。暗くて平らだから何もいないと思う。でも釣り人は魚が好きそうな物を投げ込む。すると水面下で動き始める。そこで糸を引けば釣れる。魚じゃなく、記憶がね」>>続きを読む
「彼女には人生への情熱があった。それと同じ種が君の中にもある。だから君が閉じこもって、実を結ばないのが許せない。バカみたいに自分を哀れむより、困難に立ち向かえ」
行動はいつも時間通りに、歯ブラシは>>続きを読む
小学生のとき、新聞委員をしていた。
顧問は学年で一番厳しいと評判の国語の先生で、書き上げた新聞を提出するときはいつも、息を潜めて先生の前に立った。
卒業式の朝、アルバムにメッセージを書いてもらった。>>続きを読む
「あなたのためなら何でも買ってやりたい。でも未来は買えない。あなたの望む人生はね」
わたしには故郷と呼べる場所がない。
生まれたのは千葉だけど、育ったのは愛媛、福岡、大阪・・・
その中で一番長く住>>続きを読む
「初めのうちは世界を征服したみたいだった。でももう終わりね。あとは逃げるだけよ」
物語の中にポンっと放り込まれた気がした。
強盗だと名乗る男についていくうち、犯罪を重ね、新聞に顔写真が載り、引くに>>続きを読む
「奴らは何なの?」
「地獄が満員で追い出された者たちだ」
いつまで放送できるやらとぼやき、やってられるかとスタジオを去っていくテレビクルー。
街の施設の半数以上が停止し、専門家は電波に乗せてこう呼>>続きを読む
「汚れ仕事ばかりだから“ダーティハリー”なのさ」
路肩に紺色のフォードのトラックが止まっている。
その隣を、ガムを噛みながら歩いてくる刑事ハリー・キャラハン。
曲がるとサンフランシスコの坂道がずっ>>続きを読む
おもしろすぎる~!テーマ曲かっこよすぎる~!
これSFだけど、ヒッチコック好きのための映画だったんですね!
シャワーカーテンのレールがアップで映るカット、ナイトショーでのヒッチ特集、そして精神科の女>>続きを読む
「どのみち、俺は行くんだろう?」
1988年、アメリカの犯罪は4倍に増加。
ニューヨークは最も警備の厳しい刑務所となり、マンハッタン島として本国から隔離されていた。
そんなある日、大統領専用機がハ>>続きを読む
「生きている喜びを抱きしめて」
朝からサントラを聴いていたはずなのに、やっぱりスクリーンは格別ですね。
‘キャラバンの到着’からもう涙ドバドバ。サーッと鳥肌が立っちゃいました。
バーンと青絵の具>>続きを読む
「未来へ!」
マーティの元に一本の電話がかかる。
「夜中一時にショッピングモールの駐車場へ来い!」
それは一週間姿をくらましていた友人ブラウン博士からの電話だった。
スケボーに乗って駆け付けたマー>>続きを読む
「人生は楽じゃないのよ、庶民でも王女でもね」
ちょっともう、なにこれ~~
ツッコミ待ちなの?ほんとおかしくて笑っちゃったよ。
美しいお妃が亡くなった。
遺言は「私より綺麗な人と再婚してね」。
そ>>続きを読む
大きくへこんだサッカーボール、フロントガラスに張り付いた黄色いシーツ。
列車に引っかかったあらゆるものを持ち主に届ける。
それが車掌さんのちょっとした楽しみだった。
そんなある日、車体に引っかかった>>続きを読む
子ども嫌いの両親は、パーティーに夢中だった。
華やかな裏で、毎夜置き去りにされるメアリー。
そんな中大地震が起こり、孤児となった彼女はインドからイギリスへ渡る。
薄暗い廊下、閉め切られた窓。
古く>>続きを読む
「ときは永遠の一瞬」
カメラのフラッシュや記者が差し出すマイクやファンの歓声を浴びても、家族とテーブルを囲んでいても、誰かといるときは決まって孤独だ。
目の前にいる友人や兄弟や母親は、姿が見えない>>続きを読む
「あなたの幸福は幻だった。よくよく見ると夫は不誠実だし、あなたも自分を偽っていた。」
「わたし、怖いんです。」
「自由は不安を伴うものだ。」
どの病院に行っても異常が見られない、謎の痛みと疲労感に>>続きを読む
「君に言いたい。もし君とすれ違ってしまったら、世界全体とすれ違うことになる。こんな人生ってあるか。俺が愛しているのは君なんだ。」
ドクドクと血が流れている。
ジュリエット・ビノシュのバラ色の頬から>>続きを読む
寂しく走る列車がある
3時10分のユマ行き
その車輪が奏でる音は
まるで死者を悼む溜め息
駅馬車が襲われ、御者が殺された。
一味のボスを捕らえるのに一役買った牧場主ダンは、そのまま町まで護送するこ>>続きを読む
「戦場にいるときは故郷を想ったが、故郷に帰れば戦場を欲する。若い彼らは故郷に帰りたがるが、彼らの知る故郷はもうどこにもない。」
正気を失った殺人者カーツ大佐を抹殺せよ。
そう命じる指揮官たちは、安>>続きを読む
降りしきる雨の中、ヴァン・メアが射殺された。
階段に連なる人々。その人々を制する警備員。
黒い傘を隠れ蓑に、犯人は走り去っていく・・・
国際情勢に疎いアメリカの記者ジョーンズが、海外特派員としてヨ>>続きを読む
泣きすぎて頭が痛いです。
まだパニック発作が続いていて、震えて文字がうまく書けない。
今日はすごく嫌なことがありました。
映画の序盤、検問所の女性に主人公が「男が女に‘爆発的’って言うのは変かな?>>続きを読む
路地にかかる物干しロープ。
真っ白なシーツがバタバタとはためいている。
湖畔の村、ラ・ポワント・クールトに一人の男が帰郷した。
彼は毎朝駅のホームに立った。
自分を追ってくるはずの妻を探して。>>続きを読む
ハンドル名を入力してください。
「はやみのぼる・・・はる・・・ハル」
映画フォーラムへようこそ。
映画について語り合うチャットで出会った(ハル)と(ほし)。
毎日メールでやりとりをするようになる。>>続きを読む
頬が切れそうになるほど、鋭い寒さだった今日。
風が吹きつける交差点で信号を待ちながら、いま観たばかりの映画のことを考えていました。
こんなに1ミリも分からない映画を観たのはいつぶりだろう。
西部劇>>続きを読む