くろさわさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

くろさわ

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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

音楽とシンクロした演出による疾走感が心地よい。

突然社長が亡くなられたことにより、大手出版社内で繰り広げられるパワーゲーム。カルチャー雑誌「トリニティ」の新しく編集長となった速水(大泉洋)は、廃刊雑
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

「普通」という言葉を辞書でひくと「特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。」と書いてある。


数学の世界に魅力され、ただ素直に生きてきた先生(成田凌)が恋愛経験ないが知識だけはもってい
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.2

サウンドデザインが素晴らしく、映画館で体感したかった映画。
家で見るならイヤホンが良いかもです。

映画館では見ていないけど、配信の新作ということ、想像以上に素敵な映画だったので書きたいと思います。
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ビバリウム(2019年製作の映画)

4.0

監督の想いを知る前と後で印象が大きく変わった映画


カンヌ国際映画祭では「ギャン・ファンデーション賞」を受賞している作品。


物語は冒頭カッコーの映像から始まる。
教師のジェマと庭師のトムの2人は
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

将来、自分に家族が出来た時にまた見たい映画。

父親の農業で成功するという夢を追って、アメリカに移民してきた韓国の4人家族。父親は仕事の成功が、家族のためだと信じて取り組むが、母はそれに違和感をもち、
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

ヤクザと時代の変化を表した傑作。


ヤクザの道を選んだ山本賢治(綾野剛)の1990年、2005年、2019年の3つの時代を生き抜く物語。変化している世界ので生きるヤクザとは。。。


見終わった直後
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.8


「あの頃。」とは夢中になるモノがあること、それを肯定してくれる仲間がいることは人生の宝だと教えてくれる映画です。


実話を基にした作品で、主人公の劔(松坂桃李)はバンドマンとして夢を追うが上手くい
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

「花束みたいな恋をした」は一つの恋の始まりと終わりを描いた物語。

恋愛映画は世に数多くあるけど、他の作品と異なるのは非常にリアルさ。
そして、恋の「始まり」と「終わり」のどちらか一方を重点が置かれて
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まず抱いたのは「センシティブな重い映画」という印象だった。

各登場人物がそれぞれ辛い過去を背負っており、
特に父親殺しの容疑をかけられている環菜(芳根京子)の幼い頃に受けていた性暴力に関してはかなり
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

予告編しか見ていなかったので、勝手に恋愛要素が強目の内容かと思っていたが、眩しいきゃぴきゃぴ感はなく、独身のアラサーにとって強く共感させられる映画だなという印象を受けました。

まず31歳という設定が
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.8

アクション映画としては素晴らしかったが、新感染半島の続編としてはどこか物足りない。

Last of usとマッドマックスを組み合わせたような印象を受けた映画。

前作「新感染 ファイナル・エクスプレ
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

単純なサスペンス映画ではなく、未解決のまま時効となった実際の事件をモチーフにしたフィクション作品。フィクションとはいえ、あまりのリアリティの高さにこれが真実なのではっと考えさせられる。

ある日、35
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

4.0

ストップモーション・アニメの最高峰スタジオライカの最新作。

野心の強い探検家(ライオネル)は人類の失われた環を探す為に冒険に出て、そこでビックフット(Mr.リンク)と出会う。孤立しているビックフット
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭に参加して、オープニング作品のアンダードックを観賞。

前編に比べるとより、人間ドラマ深い物語だと思う。

末永の気持ちがなんとなくだが、わかる気がする。周りからも期待されなくなり、頭で
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭に参加して、オープニング作品のアンダードックを見ました。

アンダードックとはボクシング界ではスター街道に駆け上がる選手の踏み台となる咬ませ犬を意味する言葉。

元日本ランク1位で未だ輝
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0


社会における女性の生きづらさを描いた作品。正直気持ちの良くはないが、多くの人に見てほしい映画。

旦那が仕事し、妻が専業主婦の生活を送っていたある家庭の話。実家に帰った時に妻の様子が変わってしまう
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.6

友達関係を壊したくないという気持ちが強く、相手に気持ちを伝えられない男性の話。

はたからみたら付き合っているように見える関係であっても、自分は相手のことが好きでも、彼女は僕のことを好きにならないとい
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.5

甲子園一回戦。応援団から外れた場所で試合を観戦する4人の高校生。それぞれが悩みを抱えながらも自分自身に「しょうがない」と納得させている4人の青春物語。

元々舞台の作品を映画化した話なので、ほとんどが
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.8

閉館になる映画館で戦争映画特集が行われるということで、見に来ていた3人の男性が映画と歴史の中に迷い込み、さまざまな時代の戦争の世界を体験していく物語。

一言ではまとめられない映画で、もはや映画という
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透明人間(2019年製作の映画)

4.2

支配欲の強い天才科学者の彼氏エイドリアンから、妹の協力もありなんとか逃れたセシリアは親友の警官の家で匿ってもらう。ある日、セシリアはエイドリアンが亡くなったことを知る。全てから解放されたと思うが、不可>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.8

わがままで自分の狭い世界しか見えていない劇団作家の永田。馬鹿がつくほど純粋で、甘い沙希。

プライドが高く、嫉妬心が誰よりも強い永田と永田の理不尽な態度にも常に笑顔で返す沙希のやりとりは見ていて気持ち
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his(2020年製作の映画)

3.8

家族の一番重要な柱って子供なんだなって感じた映画。

ゲイの元カレが当然結婚して、子供を連れて現れた。男2人で子供を育てながら、同性愛を隠しながら生きる二人と子供の物語。

同性愛を表したシーンではや
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

今まで見ていたゾンビ映画を超えた映画。

日本でいう新幹線のような高速鉄道の車内で突如発生した感染症。感染した人間は従来のゾンビを超えた生き物になってしまうウイルス。たまたま乗車した親子はウイルスから
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.5

純粋な依存って怖いと感じた物語

大ヒットの小説を書いた後に、物語が書けなくなった小説家。小説に理想の恋愛像を書いていたある日、小説の中の彼女が現実に。

前半ピュアからの後半サイコ。前半からのキャッ
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アリーキャット(2016年製作の映画)

3.5

窪塚洋介とDragon Ash降谷建志の不気味な男気爆発映画。

不器用な男2人が偶然出会った一人女性を守ろうとする物語。

相変わらずの窪塚洋介の色気が凄い。何の役をやっても窪塚節があり、不思議な魅
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

笑って元気が出るホラー映画。

ジャンルとしてはホラー映画やけど、タイムリー、コメディ、恋愛といろんな要素がありテンポもよくかなり見やすい。


物語としては、女子大生の主人公が自分の誕生日にある仮面
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.8

ストリップダンサーとして人気になるが、世界金融危機により仕事が追いやられてしまう。別の仕事をするも上手くいかない状況。世界金融危機を起こしたくせに、良い生活を暮らしている金融関係者を成敗する映画。>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

4.4

破天荒でカッコいい笑えるヤクザ映画

余命宣告されたボクサーが道端で偶然救った女性はヤクザ絡みの人物だった。
初恋というタイトルやけど、ヤクザの麻薬取引計画にたまたま巻き込まれた男の物語。

相変わら
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

「奇妙かつ美しさを持ったアートな映画」

突如悲劇な出来事にあったダニーは恋人のクリスチャンと友人とのスウェーデン旅行について行くことに。そこで90年に1度白夜の下に行われる祝祭に参加するが、それは想
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.2

「映画館で見るべき、圧倒的な臨場感と緊張感を体験できる今までに無い戦争映画」

第一次世界大戦中、1600人の命を救うためにドイツ軍の罠を味方に知らせる伝令任務を受けた2人の上等兵が戦前を駆け抜けるイ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

評判通り、これは見る人を必ず騙す映画です。

世界中で注目されている「デダリュス」という小説の完結編の世界同時発売が予定される。
世界同時に発売するために、9人の翻訳家を集め、外の世界から遮断された空
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

第二次世界大戦のドイツを10歳の少年を通して描いた作品。

今年度見た映画の中で一番良かった。
ヒトラーを心からリスペクトする10歳の少年ジョジョが、母がひっそりと住ませいるユダヤ人の女性と出会いこと
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

「フォードVSフェラーリ」を鑑賞

車を心から愛し、ドライバーの才能を持つケン・マイルズ、元天才ドライバーでマシンデザインを行うキャロル・シェルビー。この2人がル・マン24時間耐久レースの絶対王者のフ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

映画は大きく二つのカテゴリーに分けることができる。
「元気が出る映画」「元気がなくなる映画」に分けた場合、殆どの人が後者に当てはまると思う。

鑑賞した人に対して家族・仕事・幸せについて、深く考えさせ
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.0

これぞディズニー映画と思わせられた一作。

2013年に公開された「アナと雪の女王」の続編。
メデイアをつければLet it goが流れるくらいの社会に影響を与えた1作目を超えられないじゃないかとあま
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

先行上映にて鑑賞。

先行上映の段階なのに、ありえないくらいの評判を受けている作品。

内容については触れてはならないが、見終わった感想としては、見てはいけないものを見てしまったかのような気持ちになる
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