dendohさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

5.0

この映画、2023年11月に観ることに意味がある。ガザで生きる人々...自分の船を持って漁をする事を夢見る少年、舞台俳優、タクシードライバー、チェロを習う女子大学生、車椅子のラッパー、3人の妻と20人>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

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悪くない。部分部分でシン・ゴジラは超えてると思う。

【VFX】
間違いなく本邦ゴジラの歴代最高峰。半端な特撮フィーチャーはしなくても良いので、この方向で突き詰めて欲しい。
不満なのは地上でゴジラが暴
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

2.8

ノレなかった。
動物や百貨店の寓意を考えるのは面白いのかも知れないけど、それ以前に映画自体があまり面白く思えなかった。

百貨店という産業自体が本邦では斜陽であるが故に、そこに既に絶滅した筈の動物が沢
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RWBY Volume1(2013年製作の映画)

4.5

映画ではなくて、ネット配信のアニメシリーズだね。長年視界に入ってた筈だけど、放置していた。今更見始めたけど、めちゃくちゃ面白い。

確かに背景やキャラクターのモデリングはチープだけど、それ以外の要素(
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

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期待してなかったけど、案外良かった。サイバーパンクでベトナム戦争やる話か。ロボット仏僧のビジュアルが最高。

謎日本語のおかげで無理やりサイバーパンク感を出してる感あったけど、パンフレットを読む限りは
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

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殺し屋少女二人のバディもの。

リコリコっぽいと聞いて観始めた。実際の所、リコリコっぽいところもあるけど、思ったよりリコリコではなかった(暴力描写の激しさ、百合感の薄さ等)。ただ会話劇はちょっとちさた
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.8

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昨日3時間半のキラーズ・オブ・ザ・フラワームーンを観て疲れたので、気分転換に90分の本作を観賞。

催眠バトルが面白い!! ノーランよりも更に今敏っぽいのを実写でやってる印象。

『実は仮想現実』とい
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.0

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スコセッシ監督新作を観たのをきっかけに、存在を知りながらながらく放置していた往年の同監督作品を観た。当時はエポックメイキングなことをやったのかも知れないが、初見では本当に意味が分からなかった。

働く
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

レビューにインディアンという差別語を書いてる人達、残念すぎる。映画は時代背景を考慮してインディアンの語を選んでるだけだからね。我々現代人はちゃんとネイティブアメリカンもしくはオセージ族と呼ぼうね。>>続きを読む

劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ(2015年製作の映画)

4.5

YouTubeで無料配信していたので何気なく再生したらノンストップで観てしまった。因みにルート4。

プリティーシリーズファン向け映画とは言え、これがキングオブプリズムの制作、応援上映文化の定着、更に
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(2023年製作の映画)

4.5

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原作未読。現実の事件の詳細な経緯を把握していないので、今のところそちらとの比較も出来ない。その上での感想。

兎に角暗い。現実の事件をベースとした劇映画と言えば直近では福田村事件があったが、あれよりも
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ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

3.9

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安定して面白い。ただストーリー的な驚きは全く無く、演出の小技で笑かしてくるも、大きな話の流れは王道作品なのだと改めて実感させられる。

まずシモ・ヘイヘもどきとのバトルは、澤やそど子の活躍で何とか切り
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.3

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民主主義が機能する上でジャーナリズムは重要。一方で民主主義が機能していない状況ではジャーナリストは常に死のリスクを抱えながら活動しなければいけない。しかも彼女らのようなカーストとジェンダーの2面の差別>>続きを読む

国葬の日(2023年製作の映画)

4.2

安倍晋三の国葬が行われた2022/9/27の全国各地の様子を朝から晩まで淡々と流す映画。制作者が国葬反対寄りなのは間違いないが、必要以上に政治主張を作品にのせてこないので、賛成反対問わず、多くの人々に>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

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グランツーリスモの一流プレイヤーが現実のレースで活躍する...って何だかネット将棋で腕を磨いた藤井聡太みたいだな...。

現実のレースは観たことがない、ゲームのグランツーリスモも多少プレイ経験がある
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

2.2

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かなりキツい映画鑑賞でした。

前作映画からそうだったとは言え、冴羽獠のキャラクターが全く現代アップデートされていない。未遂含めたセクハラ...敢えて言うならば彼の性犯罪描写が本当にキツい。もう令和の
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

4.5

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めっちゃセカイ系だった。
まだ他のレビュー観てないけど、震災とかコロナ禍とかを踏まえて語っている人は多いんだろうな(笑) ロケハンは君津らしいけど、山と海に囲まれた町に製鉄所があるよいうシチュエーショ
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.2

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明らかに旧来ファン向け作品で、シリーズ特有のギスギスも殆どなく、ユーフォなのに完全にストレスフリーで鑑賞できた。

駆け足だった前作映画と比べると、一つのエピソードにたっぷり1時間尺を費やしている。特
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

3.8

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TV1,2期、リズ青からの連続視聴。

作画や演出は凄いけど、原作二冊を纏めてるらしい(リズ青のパートは除く)。最後の演奏は長尺である分、それ以外はかなり駆け足だ。次々に発生する問題を黄前相談所がバッ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.3

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久々の再鑑賞。TV『響け!ユーフォニアム』一期二期からの連続視聴。GLとも取れる百合(原作では否定されてしまっているようだが、いや恋でも良いやろ!)

みぞれ×希美はテレビ二期後半はほぼ一緒に行動して
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.9

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レイトショーだったけどほぼ満席。最後まで全く飽きず、虐殺それ自体の描写のみならず、序盤からしっかり精神を消耗させられた。

全体的に長尺カット多めで、役者の演技合戦...特に虐殺が起こりそうで起こらな
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キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る(2023年製作の映画)

3.6

まず関東大震災当時の遺体のほか、今世紀の震災である311の津波映像も流れるので、センシティブに感じる方は注意が必要。

関東大震災100年ということで、関東大震災の理解を深めようと思って観たら、ちょっ
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.5

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長いエリザベートの人生の中で何故に1878年を描くのか気になり、軽く予習をして挑んだのだが..うーん、寝てしまった。途中気になる演出もあったんだけどなぁ。

エリザベートって凄まじい波乱の人生を歩んだ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

5.0

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評価高かったとは言え、ピクサーアニメと油断していた。私が劇場で観た中では今年一番の傑作。

明らかに移民の話がモチーフ。好きにイメージを当てはめたら良いのだろうけど、製作国がアメリカであることを考えれ
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.5

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題材は良いのに、最後は少し船を漕いでしまった。

海兵隊訓練所に入学したゲイの主人公は同級生や教官からのいじめに合うが、徐々に打ち解けていく。一見、性的少数者を受け入れる余地がなさそうな海兵隊は『ゲイ
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バービー(2023年製作の映画)

5.0

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隠喩でも何でも無いストレートなフェミニズム映画。でも娯楽的。クッッッソ面白くて特に不満なしの五点満点。

バービー世界のみならず、バービーという商品の持つ社会的位置づけや政治性をうまく理解した上でエン
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ゲーム・フェイス(2015年製作の映画)

3.6

トランスジェンダー映画祭で鑑賞したので最初勘違いしていたのだが、登場する二人のスポーツ選手のうちトランスは総合格闘家のファロン・フォックスのみであり、バスケットボールプレイヤーのテレンス・クレメンスは>>続きを読む

メジャーさん!(2015年製作の映画)

3.6

"I'm Still Fucking Here"

トランスジェンダー(特に有色人種のダブルマイノリティ)の収容者/服役者を支援するミス・メジャー・グリフィン・グレイシーの活動を追ったドキュメンタリー
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The Most Dangerous Year(原題)(2018年製作の映画)

4.8

トランスジェンダー映画祭で鑑賞。本邦のトランスジェンダー問題(特にLGBT理解増進法関連)を論じる上でも非常に有意義な映画だった。

最も危険な年とは、厳密には『米国人トランスジェンダーにとっての危険
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アロハの心をうたい継ぐ者(2014年製作の映画)

3.6

トランスジェンダー映画祭で鑑賞。

ポリネシア文化圏に古くから存在する第三の性『マフー』であるヒナ(クムヒナ)を中心として描くハワイのドキュメンタリー映画。ヒナのパーソナリティについては英語版ウィキペ
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カパエマフの魔法石(2020年製作の映画)

4.2

トランスジェンダー映画祭で鑑賞。
お恥ずかしながら『マフ』の存在をこの映画で初めて知りました。ポリネシア文化圏に伝統的に存在してきた『第三の性』を持った人々のことであるとのことです。厳密な意味ではトラ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.7

2023/7/30 2.7点
詰まらなかったくせに2回目の鑑賞(イオンシネマ港北ニュータウンにて)。残念ながら2回目も楽しめなかったので点数下げる。
理解できないから駄作とは言うつもり無いが、その理解
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.7

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SNSの評判が良くて視聴。
冤罪を受けた騎士が、変身能力を持つモンスターの子供と組んで奔走するバディもの。
主人公がゲイだったり、種族としての『モンスター』のマイノリティ的な使われ方が評価を受けてるの
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.5

ながら観しつつも睡魔に負け、最後は寝落ちしてしまったが、つまらない作品ではなかったよ。

本作については昔から名前だけ知ってて、勝手に『戦争映画かな』と思ってたのだが、いざ借りて観たらドキュメンタリー
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

年の差シスターフッド。

原作既読。原作読書時にはそこまでエモーショナルにはならなかったが、映画の『この漫画のおかげで私たち 友達になった』のセリフで泣いてしまった。二人に対してもそうだが、コメダ先生
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