ピッツア橋本さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

5.0

"実は総合映画芸術です"

黒いスーツとハットでサングラスのブルース兄弟が、修道院のお金を稼ぐためにバンドを作ってツアーしてどんちゃん騒ぎし続けるコメディ&ミュージカル&ロード&カーチェイスムービー。
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

4.3

"結局、何の儀式だったのだろう?"

冴えない主人公の少年と、まるで姉のように慕う金髪プロンド美人ベビーシッターが繰り広げる一見青春恋愛映画、からの転調が激しいトンデモサタニック系ホラー。

この転調
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ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

4.2


インドネシア発のバイオレンスアクション大作の続編。にして日本合作。

主人公が潜入捜査官になってインドネシアと日本双方の“極道”を行き来するストーリーなのだが、正直途中で話が頭に入って来なかったので
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バッド・チューニング(1993年製作の映画)

4.2

“スターお宝映像的青春堕落ムービー”

70年代半ばのアメリカの中高生たちの暮らしを題材にした青春群像劇。とりあえず、みんな飲酒運転やらハッパやらやりたい放題の怖いもの無し。

近年の映画だと『アメリ
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月の輝く夜に(1987年製作の映画)

4.4

“月明かりは人を恋の狼にさせる”
原題はmoonstruck。気のふれた~、という意味らしい。

簡単にストーリーを説明すると、37歳バツイチの主人公が婚約者の弟と浮気したり、主人公の父がどこぞの奥方
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

4.4

“狼達の友情に鮮血と弾幕を”

ジョニートー監督の十八番、漢の世界をディープに描いたハードボイルドガンアクション映画。

『ザ・ミッション/非情の掟』(99)の続編ともいえる内容で、キャストや世界観の
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地上最大のショウ(1952年製作の映画)

4.5

“さあショウを始めよう。もう後がない我らのために”

漫画『からくりサーカス』を全巻読破した後で無性に観たくなってしまった本作。

『サンセット大通り』後にセシルBデミル監督が描いた総天然色サーカスド
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

“彼らのゴールは果てしない”
高いだけでポンコツ扱いだったフランスのフォードが技術の粋を結集させて、イタリアのフェラーリをレーシングカー部門で倒すまでを描いた60年代実話系ドラマ。故に完全にフォード視
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

4.7

"青春の轍に、慰めの美酒を"

禁酒法時代に生きた男たちの半生、あるいは回顧録。
この完全版は4時間弱に渡る超大作につき、ディスク2枚組。よって2日に分けて鑑賞。

まず技術面でいうと、かの有名なデニ
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.8

昨日の金曜ロードショーにて鑑賞。LINEを通じて映画友達と実況応援しながら観たけど、やっぱりひたすら明るくてパワフルで面白い。

主人公グロリス(ウーピーゴールドバーグ)はステージ歌手だったが、恋人の
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殺人者たち(1964年製作の映画)

4.5

“殺しの理由は一つとは限らない”

『ダーティハリー』のドン・シーゲル監督が描くハードボイルドアクションサスペンス映画。どうやら64年製作のテレビ映画らしい。同年にJFK暗殺事件が起きた影響で、テレビ
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さよなら。いつかわかること(2007年製作の映画)

4.8

“But I don't know how to say that...”

イラク戦争で母が戦死した事実を二人の娘にどう言い出せば良いのか分からない父親が、全てを休んで家族ドライブを始めるロードムー
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

4.7

“power to the people!!”

ウーピーゴールドバーグ演じる、本当はプロの歌手だけどシスターになってフロリダのおバカ高校の生徒たちを聖歌隊に仕立て、学校を立て直そうとする青春ドタバタ
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

4.3

“マイティー〈コンバット〉ソー”

アベンジャーズでマイティーソーのクリスヘムズワースとルッソ兄弟監督脚本が描く本格銃撃アクション。

さらわれた子供をギャングたちのもとから救出ミッションに成功したヘ
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.9

“拝啓 スネーク大佐”

この主人公カートラッセルがゲーム『メタルギアソリッド』の元ネタという事を聞きつけて鑑賞。

たしかにあの眼帯、ワイルドでコンバットないでたちはソリッドスネークそのもの。

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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.8


“君は本作のA113を見つけることが出来たか?”

金ローで鑑賞。
持ち主アンディの大学進学に伴い、おもちゃたちもまた新たな人生の進路選択を迫られるという話。

シリーズ最高傑作と言われるだけあって
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

4.3

“ポールウォーカーにスティーブマックイーンを見る”

ポールウォーカーの死のエピソードを聞いて、ワイスピシリーズ初鑑賞。

純粋に走り屋たちの話かと思いきや、路上レース狂たちの生活の裏に潜んだヤバい事
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転校生(1982年製作の映画)

4.3

“私(俺)達、入れ替わっちゃった!!系の開祖?”

広島県尾道市を舞台に地元の中学男子(尾美としのり)と転校生の女子(小林聡美)が一緒に神社で転げ落ちてしまったのをきっかけに心と体が入れ替わってしまい
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.2

記憶喪失だけど何故か戦闘がこなれているジェイソンボーンが自分が何者なのかを探す過程であるミッションを成し遂げるためにドイツやフランスをチェイスするサスペンスアクション。

最初から最後までずっと緊張感
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ひもかわラプソディ(2014年製作の映画)

3.3

“キリンジとまさかのキャストたち”

群馬県桐生市の動物園を舞台に、子供たちに絵の描き方を教えている中年がそこに働く飼育員のお姉さんに求婚する、という突飛でユルい話。25分のショートフィルム。

yo
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失くした体(2019年製作の映画)

4.0

“君の手が彷徨っている”

町中を這うようにして彷徨う褐色の右手首と、ある冴えない黒人日常がクロスオーバーする不思議なアニメーションドラマ。フランス映画。

右手首は基本的に街の汚いない所、どぶ臭い場
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.4

アベンジャーズ4作観てたけど、アイアンマンシリーズ未見だった人のレビューです。

藤原啓治さん追悼の気持ちも込めて鑑賞。

トニースタークの天才かつチャラい感じはやっぱりカッコいい。後の壮大なMCUシ
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

4.5

5・8『トイストーリー3』金ロー予習復習第二弾。

本作からたぶん未見。自分のように1と2の違いが曖昧だという人のためにもあらすじを追っていくと
アンディの家でおもちゃとして生きるある日カウボーイ人形
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.0

もうすぐ金曜ロードショーで3がやるという事なので予習復習。

かれこれ無印を観るのは…20数年ぶりだろうか苦笑

まさに金曜ロードショーで観た記憶があり、ワンシーンワンシーンを断片的に思い出し、懐かし
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.4

“荒れ地を選んで這って生け!!”

神経障害を持ち、車いす生活をしながらも漫画家を目指す23歳の女性が偏見に満ちた世界への疑問に全力でぶつかっていくドラマ。

もう最初の15分間があまりにシンドイ。い
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目指せ! スーパースター(2020年製作の映画)

3.8

"ファイティングファミリーと併せてのご鑑賞をおススメします"

か弱いプロレスファンの小学生が、着けると強いレスラーになれる魔法のマスクを携えて、近所にやってくるWWEの公開トライアウトを受けに行くと
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テリファイド(2017年製作の映画)

4.0


アルゼンチン発のホラー映画。クリーチャー系ともポルターガイスト系ともゾンビ系ともとれる自由度の高いビックリと恐怖が味わえる作品。何でもありの恐怖感。

正直“ヤツ”の正体説明が曖昧で意味不明だったけ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.5

‟木こりmeetsゾンビ映画”

木こりの役所広司が住む田舎の村にゾンビ映画の撮影(こっそり小栗旬が若手監督やってます)がやってきて、村が徐々にざわめき出す…という入りから始まる脱力系ドラマ。

『南
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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

5.0

“WWEの舞台裏、それ自体がプロレスの神髄であった”

アメリカを拠点に置く世界一のプロレス団体WWEの元スーパースター、イギリス出身の女性レスラーのペイジに密着したシンデレラストーリーをスポ根映画化
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ヒーロー・ネバー・ダイ(1998年製作の映画)

4.3

“ヒーローはいっぺん死んでからが本当の勝負”

ある二組のヤクザの縄張り争いの最中、因縁浅からぬ双方の“ヒーロー”が死闘を繰り広げるハードボイルドガンアクション。

ワインを注ぐグラスの隣に血のしたた
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

4.5

“井ノ原さんも捨てがたい”

ポンコツだけど誰にでも世界で一番優しい大家族の長男
町田君と、母の不倫スキャンダルがコンプレックスで学校サボりがちの美少女井ノ原さんが織りなす脱力系青春ラブコメディ。から
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

5.0

“最高に熱い映画”

宮本浩の泥だらけ傷だらけ、ケツまで曝け出すアツイ人生を描いたドラマ。

まずエンディングのエレカシ宮本、原作&挿絵の題字に『ワールドイズマインド』の新井英樹というこだわりがそのま
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あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

4.4

“She is awaiting him.”

夫の帰りを独り待つ妻の日常から始まるドラマ。短編映画。なのであんまり語り過ぎるとネタバレしちゃうから細かくは書けないけど『私の頭の中の消しゴム』のショー
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(1960年製作の映画)

4.5

“掘れ!”

1960年製作のモノクロなフランス映画。囚人が力を合わせて穴を掘って脱獄計画を進めるストーリー。

本作の特筆すべきところはやはり、穴を掘るシーンの緊張感。囚人部屋の隅で5分くらい長回し
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.3

"スリに必要なのはチームプレイだった"

青年がスリに手を染め、スリを題材にした75分のフランス映画。
何だかオシャレなような情けないような柔らかなフィルムノワール。

実は静かなスポ根モノでもある。
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奇跡の旅(1993年製作の映画)

4.3


アメリカの田舎で捨てられたと勘違いした老犬とやんちゃ犬とメス猫の三匹がご主人たちの家に帰るために大自然を旅をするという話。

全編、動物たちが彼らにしかわからない言葉を発する、言うなれば擬人化した会
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