いつもいっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

いつもいっちゃん

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瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

ビクトル・エリセ監督、31年以来の新作。
31年、自分は生まれていない期間、、、

ひたすら映画に満たされるような169分。
物語はシンプルながら、ひたすら丁寧な語り口で余裕をもたせた構成。
長尺の意
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.2

あまり書くことがない映画。
退屈でした。

雑な上に中弛みが多く物足りない。
ホラーでグロさ控えめにするのは誰得なのか。
ブキミカワイイお人形たちがもっと人を殺すとこを観たかったです。
全米で大ヒット
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.6

アリ・アスター監督最新作!
今回は何とコメディ!?
アリ・アスターがコメディなんて撮るはずない!

ビビりの中年男、ボウ。
母の怪死を知り地獄の帰省を繰り広げる。
ひたすら受難とカオスな3時間。
理不
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Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

4.3

ソ連占領下のエストニア。
空軍基地で出会ったパイロットと二等兵のすれ違いの恋を描いた実話。
実在の俳優の証言から語られた実話ということに合点がいく。
とにかく肉体美が眼福。

同性愛が禁止とされた時代
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.3

ロケと舞台が福井県。
福井はこんな物騒じゃないよ~!
これで良いのか!?福井県!と心配になるくらい治安が悪い福井描写。
ちゃんと怖い場面もある。

「ミスティック・リバー」を彷彿とさせる少年時代と現在
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.6

これは面白い!
韓国エンタメの巧みさがひたすら持続する史実ミステリー。
ポスターからは想像できない見応え充分の壮大な宮廷事件。

鍼治療を得意とする盲目の鍼医。
弟の病を治すべく、宮廷に仕えることにな
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

三宅唱監督、やはり間違いない。
今をときめく松村北斗、上白石萌音を主演に迎えたヒューマンドラマ。

パニック障害とPMSそれぞれの障がいを抱えた男女の交流を描く。
映像がとにかく素晴らしいし音楽も良い
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.5

初日レイトショー、貸し切り状態で鑑賞。
ゴールデングローブ賞ミュージカルコメディ部門主演女優賞、助演女優賞ノミネート。
アカデミー賞助演女優賞ノミネート。

自由と尊厳を取り戻す女性たちのシスターフッ
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.6

意外に良き。
「MINAMATA」ぶりのジョニデ出演作。
何とフランス映画!
監督、主演マイウェン。

お針子から娼婦へ。そして国王の愛人へ。
礼儀作法を心得ず、素のまま国王に接する愛人ジャンヌの宮廷
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.3

いびつな純愛。
強烈。
実在の殺傷事件をベースにしたヒューマンドラマ。

ホスト傷害事件を起こした、ホストに貢ぐ女。
服役後を経てある男と結婚。
人生を軌道に戻すための結婚と思いきや、彼女の内面は全く
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緑の夜(2023年製作の映画)

3.5

危険な香りがするシスターフッドノワール。

いつもの毎日から脱却すべく、緑の髪の女に導かれ危険な道へ進む検査員の女。
女性主人公2人が惹かれ合い、いつしか後戻りできない闇の世界へ。
輝くネオン、暴力、
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

5.0

第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品。
美しく繊細。ままならなさと優しさを兼ねた傑作。

親から関心を持たれない内気な少女コット。
両親に新しい子供ができる夏、親戚夫婦の家で過ごすことにな
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

面白い。
クレイグ・ギレスピー監督が描く株の世界。
テンポの良い話運びは見事。

ゲームストップの株を保有するYouTuberと、それに連なるアマチュア投資家たちの狂騒劇。
コロナ禍という時代を切り取
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

1.0

僕の人生には必要の無い映画。 
嫌いです。正直。
どう思われても良いくらい嫌いです。

口半開きのチビハゲオッサンの自己陶酔と傲慢な愚痴の垂れ流しを90分見せられる拷問。
それに加え自らが既婚でありな
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

尖ったオープニングとエンドロール。
ツチヤタカユキさんの自伝を映画化。

社会不適合。人間関係不得意。
ラジオ大喜利の投稿者からお笑い構成作家へ。
転々とし、いくつものバイトを掛け持ちしながらいつもネ
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.7

すれ違う親子。
ジェシー・アイゼンバーグ監督作品!
しかもA24。
どことなくジェシー味があるドラマ。

子に構いたい母と自分の世界を作る息子。
仕事で自らを切り開いた母。
配信で自分を出し成功した息
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

ヨルゴス・ランティモス監督最新作。
めっちゃ楽しみにしてました。
ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門作品賞、主演女優賞受賞。
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。
アカデミー賞でも大本命です
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

ボーイソプラノmeetsマイルドヤクザ。

これがまた丁度よく面白い。
こんな丁度良い感じが観られるのも久しぶりな気が。
裏声ヤクザとメガネっ子中学生の仁義ありまくりカラオケレッスン。
悩める中学生に
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

IMAX3D字幕版鑑賞。
DCユニバース完結編はアクアマンの家族物語の締め括り。
紆余曲折あったDC映画を明るく豪快に安定した形で幕引きしてくれたのに好感。

さて今回はまたまたやって来ました!
海洋
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

4.4

自らの性への自認に悩む8歳の子供を通したジェンダーの葛藤。
前半、バカンスの日常から後半にかけてまた少し違う色を見せる作品。

養蜂場を営む叔母の元にバカンスを過ごしにやって来た8歳の子供アイトール。
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.2

ある意味この時期に公開するのはタイミングが悪い気もするが、鑑賞後は観る意義をちゃんと感じました。
僕自身北陸住みなので、まだまだ余震もあり不安です。

そんな中、やはり韓国エンタメ大作を年始めに公開す
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.0

酷い。
新年1発目劇場鑑賞。
8年ぶりのブランクを持った続編がスケールダウンして帰ってきた!

あらゆる面でスケールダウンが著しい。
キャストも華が無さすぎて、、、
確かにこの脚本では誰も出てくれなさ
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.7

エメラルド・フェネル監督最新作。
アマプラで配信ですが、こちらもかなりのクオリティ。
そしてド級、ヤバめの作品。
そりゃそうだ。
だって「プロミシング・ヤング・ウーマン」の監督だもの。
最初からこれ好
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.5

ブラッドリー・クーパー監督新作はレナード・バーンスタインの伝記映画。
これがNetflixなんだから凄い時代。

美しい。
モノクロからカラーへ。
アスペクト比の映像、音響、演出、撮影においてまで別格
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

アキ・カウリスマキ監督作品は映画館でお初。
ゴールデングローブ賞にノミネートされたのが個人的に驚きで気になっていました。
今年の締めに相応しいキュートで良質な作品。

労働者階級の不安定な男女の小さな
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.2

イーライ・ロス監督最新作。
今度は感謝祭を舞台に展開するフェスティバルスリラー!
そして安定のR18+指定!ありがとうございます!

とにかくユーモアと力の入ったスプラッターは景気が良い!
しかしサン
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ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

3.5

ハンガー・ゲーム前日譚は、独裁国家の恐怖分子の誕生を描いた闇堕ち美青年物語。

観客は僕一人。貸し切り状態。
まあ映画館でろくに予告も宣伝もお見かけしなかったし、、、
やる気あんのか。

完結から8年
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.4

A24のホラーで最もバズったと話題の映画がついに日本公開!

霊にとり憑かれることで快感を得る新しい遊び。
ドラッグ感覚で霊を憑依させる若者たち。
しかしルールが。
憑依させていいのは90秒間まで。
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チキンラン ナゲット大作戦(2023年製作の映画)

3.6

23年ぶりの続編!
映像がクリアになったストップモーションアニメに技術の進化を感じる。
続編あるあるを踏襲しまくっているのは正直あんまり、、、
ではあるけど、ハイテク養鶏場の仕組みが中々狂気的。
おい
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チキンラン(2000年製作の映画)

4.3

懐かしさ全開。
ニワトリ版「大脱走」。
テーマ曲も良いですね。
ミセス・トゥイーディーが幼心に印象残るヴィランだった。
チキンパイメーカーや脱出シーンはスペクタクルで何度観ても楽しい!
良くできてる。

ティル(2022年製作の映画)

4.7

力強い傑作。
これがアカデミー賞にノミネートされなかったことが疑問でしかない。

エメット・ティル・反リンチ法が成立したきっかけになった公民権運動。
14歳の黒人少年エメット・ティルが白人のヘイトによ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

役所広司と東京の公衆トイレ!
正に最強タッグでした!

ヴィム・ヴェンダース監督最新作はまさかの東京公衆トイレ旅。
地方にはない色鮮やかなトイレが大集結!
トイレの聖地巡礼がしたくなるくらい。
トイレ
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市子(2023年製作の映画)

4.8

市子という存在を巡るヒューマンミステリー。
これは面白い。

婚姻届を渡された次の日、市子は消えた。
そして明かされる市子という人間と偽りの人物像。
市子という名前すら本当ではない。
市子に関わる人物
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.0

ディズニー100周年を締めくくる新たなディズニーヒロイン誕生作品。

ディズニー100周年映画の総括としては薄い。
キャラクターたちも記号的で愛着が持てない。
いかにズートピアやラプンツェル、エルサと
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.5

海獣シアター製作と出るとやはり少し気持ちが上がる。

インディーズ製作ながらもキャストが強いことでお馴染み。
塚本晋也監督の最新作。
「野火」「斬、」に続く戦争三部作的位置の三作目。
今度は戦後日本。
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

5.0

日本公開を待ち望んだギャスパー・ノエ監督最新作。
「CLIMAX」「ルクス・エテルナ 永遠の光」といい、近年怪作を生み出したノエ監督が描くのは老夫婦の終末。
148分間、ほぼ2面分割の映像で最初目がお
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