『DCエクステンデッド・ユニバース』第二弾。
あー。これは。
ヒーロー映画としては失敗作。
と、断言できてしまうほどに分かりづらい作品でした。
ヒーロー映画の大前提は気軽に楽しめること。
つまり、>>続きを読む
人は圧倒的に理解できない存在に平伏す。
消化どころか咀嚼すら困難な作品。怪作。
太陽と地球の間は約1億5千万キロメートル。
それだけ離れていても…太陽は僕らにとって不可欠な存在。そして、遠く離れた太>>続きを読む
打上げ花火だと思っていたら…線香花火だった作品。
アカデミー賞史上最多14ノミネート。
そして、結果としては6部門受賞。
いやぁ。春先は盛り上がっていましたよねえ。
自分は劇場に行く機会が無かったの>>続きを読む
「よし、分かった!詰め込み過ぎて失敗したんだ!」
市川崑監督による《金田一耕助》シリーズ第三弾。
監督は『犬神家の一族』『悪魔の手毬歌』と続けて映画化を成功させていますし、原作は《金田一耕助》長編デ>>続きを読む
セミの鳴き声が聞こえない夏、のような作品。
細田守監督作品初鑑賞でした。
なるほど。とても緻密な作画なのですね。作画から伝わってくるこだわりは素晴らしく、特に都会と田舎で微妙に違う空気を描き分けた手>>続きを読む
「言葉じゃ全ては伝わらない。
だけど、言葉じゃなければ分からない」
そうなのですよねえ。
「以心伝心」とか「目は口程に物を言う」とか。そんな言葉がありますが、多分に相手の想像力に委ねている部分がある>>続きを読む
疑心暗鬼の極み。
荒野に広がるものは、果たして?
TSUTAYA発掘商品ラインナップの一本。
うん。これこそ、まさしく発掘。
見事に埋もれた名作を掘りだしました。
物語としては至ってシンプル。
右>>続きを読む
孤独を抱えた鋼鉄の男の物語。
DCエクステンデッド・ユニバース第1作目。
あー。これは、確かに。
超有名少年漫画の“戦闘”を彷彿とさせるアクションですなあ。これで“光線技”があれば“そのまんま”です>>続きを読む
アレハンドロ・ホドロフスキーの奇妙な冒険
第一部 その青春
いやぁ、最高でした!
特に終盤からスタッフクレジットまでの場面。
背後で流れる物悲しい旋律も含めて完璧の一言。というか、>>続きを読む
最凶の麻薬王に翻弄された青年の物語。
《パブロ・エスコバル》。
コロンビア最大の麻薬密売組織“メデジン・カルテル”の創始者であり、一時期は上院議員にも就任。全盛期には“世界で七番目の大富豪”と称され>>続きを読む
「よし、分かった!やはり遺産相続はドラマだ!」
市川崑監督による金田一耕助作品第一弾。
ということで、本作が“探偵・金田一耕助”を忠実に映像化した、というのは有名な話ですが…なるほど。その評も違わぬ>>続きを読む
“個性”という名の爆弾。
それは究極のB級アニメ。
いやぁ。これは熱量が高い作品ですなぁ。
落ち着かない線(せん)。
実写と融合する顔面(めん)。
コントのような大阪弁(べん)。
方向性が掴みづらい>>続きを読む
隅々まで“女性への敬意”に満ちている作品。
一部のファンからは。
“愛すべきスペインの変態”と呼ばれるアルモドバル監督。本作もその評価に違わぬ“変態ぶり”が発揮されるのであろう…と思って臨んだら。>>続きを読む
19歳の密かな欲望。そして、さらば青春の光。
ひたすらに高い熱量。
むわっと立ち上る汗のにおい。
有り余る時間。明日が見えない苛立ち。
そんな“若さ”に満ち溢れた作品でした。
でも、これは、かなり>>続きを読む
「“正義”とは何か?」と問い掛けてくる秀作。
なるほど。
これは騙されました。
前評価が高いこと。“残酷描写”が多いこと。ポップなパッケージ、キャッチーなオープニング…などから、某ヒーロー映画と同じ>>続きを読む
図画工作の時間で作った「色々な石を使って仕上げた顔」のような作品。
いやぁ。楽しい作品でした。
個人的に “わちゃわちゃ”した物語は大好物。
一言で表すならば“サーカス”なのです。取り敢えず「楽しめ>>続きを読む
“忘れもの”ではなく、次世代に“遺すべき映画”。
デンマークの砂浜で。
ドイツ軍が戦時中に埋めた地雷を。
ドイツ軍の少年兵たちが撤去する物語。
自国の後始末は自分たちで行う。
確かに、それは当然の>>続きを読む
交通事故に遭い、皮膚移植した主人公に訪れた悲劇。
本作は1977年の作品。
当時、女性が“襲う側”という設定は珍しかったと思います(あまりホラー映画は詳しくないので断言できませんが)。今では“貞子”>>続きを読む
『スクリーム』新章。
前三部作が。
『1』『2』→『3』と右肩下がりでしたので、多大なる期待を寄せずに臨んだところ…うん。なかなか面白かったですよ。
やっぱり、このシリーズは"脚本"次第なのですね>>続きを読む
死刑制度反対の急先鋒である大学教授《デビッド・ゲイル》が殺人容疑で捕まった。はたして、彼は本当に殺人者なのか、それとも冤罪なのか。死刑執行間近で真相を探るサスペンス!
…というわけで。
死刑制度の>>続きを読む
“リアル”とは何か?を突き付けてくる作品。
第二次世界大戦中のドイツ。
監獄に入れられた主人公が脱獄を目指す―という物語ですが、その手触りは圧倒されるほどに写実的。脱獄の参考になりそうなくらいに(…>>続きを読む
“あなたのお値段はいくらですか?”
イタリア発、人間の本質を痛烈に描いたドラマ。
人間の“イヤな側面”を強調した物語でした。
自分勝手過ぎて場の雰囲気から浮いていたり、社会的価値だけで物事を判断して>>続きを読む
『カーズ』から約11年。
いつまでも“挑戦”は終わらない。
明日につなぐ“よろこび”を描いた物語。
いやぁ。さすが、ピクサーですね。
批判を恐れずに、主人公《マックィーン》の“中途半端な状況”を描き>>続きを読む
机のなかみ≒心のなかみ。
相変わらず吉田恵輔監督はエグいですな。
日常で秘された部分をあえて描いてしまうので、“イケないもの”を観ているような気分になるのです。本作で言えば…やはりボールペンですね(>>続きを読む
変態の変態による変態のための映画。
余談から入りますが。
昨年の愚息へのクリスマスプレゼントは。
“カークラッシュを意図的に起こして楽しむオモチャ”でした。勿論、アメリカ製(トイザらス限定商品)です>>続きを読む
享楽という薄皮に包まれた空気のようなシリーズ…でしたが、最近、素材となる享楽も手に入りづらくて…しかも、物価も高騰して…なかなかお望みの娯楽作品を提供できないのですが…それでもお値段は据え置きですよ!>>続きを読む
ダブリンの片隅から聞こえる叫び。
「バンドやろうぜ!」
そのバンドの名前は「ザ・コミットメンツ」。
意味は「責任を持った約束・公約・確約」…ではなく、たぶん、元となるラテン語の「一つに組み合わせる」>>続きを読む
堅牢で“脱出不可能”と言われたアルカトラズ連邦刑務所で脱獄を企てたために、長期間(1000日間)に亘って地下牢に閉じ込められた囚人《ヘンリー》の物語。
排泄物が垂れ流された部屋に置かれた食事。
着る>>続きを読む
軽挙妄動が行き着く先は悲劇という名の喜劇。
もしくは、人を呪わば穴二つ。
なかなか見応えのあるサスペンスでした。
恋人に捨てられた男性《アドリアン》と、そんな彼への同情から恋に堕ちる女性《ファビアナ>>続きを読む
♪止まらない愛しさ溢れて、連れ出してRUNNAWAY。
デヴィッド・リンチ監督の作品の中で。
僕が一番好きなのは『ツイン・ピークス』なのですが、そのノウハウを基に作られたからなのか、難し過ぎず、易し>>続きを読む
「あれは夏の幻だったのかな、兄さん」
本広克行監督作品。
ということで、サービス精神溢れる小ネタに満ちている、楽しい映画でした。舞台であるSF研究会の部室は“色々な場所から拾い集めてきた小物”が溢れ>>続きを読む
エロとゾンビと寄生虫と。
足して割って見つめてマンション、マンション。
鬼才クローネンバーグ監督の劇場デビュー作品。
本作は1975年の作品なのですが。
デビュー当時から“我が道”を歩まれている御方>>続きを読む
享楽という薄皮に包まれた空気のような作品。
あ、空気量は30%増量していました(当社比)。
一世風靡した『スクリーム』の続編。
ということで、前作と地続きの物語です。
“前作を鑑賞していること”が前>>続きを読む
真の才能は“制約”すらも武器にする…それを実感できる傑作。
すごい映画でした。
柔道の稽古(乱取り)のようにグイグイと引きずり回されて、最後には見事なまでの一本背負い。背中に残る衝撃と、右手から伝わ>>続きを読む
アメリカ人の“傲慢”ぶりを知るには最適な作品。
深夜特急。
と和訳すると、まるで沢木耕太郎氏の小説のようですが、本作では“脱獄”の隠語。薬物(ハシシ)を密輸しようとして捕まった若者の物語でした。>>続きを読む
先発として5回2失点を計算できる投手のような作品。
本作の主役はミニクーパー。
「ミニに乗る男性はオシャレ」という都市伝説があるほどに、スタイリッシュでコンパクトな車です。だから、ミニがアメリカの街>>続きを読む