ちろるさんの映画レビュー・感想・評価 - 53ページ目

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ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界(2014年製作の映画)

3.7

インターネットが普及され初めてもう30年以上経つという。
しかし、その頃にこれほどまでにインターネットが日常の主要ツールとなり、日常生活で関わるはずもなかった、顔も分からない赤の他人と交流することにな
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もうひとつの世界(1998年製作の映画)

3.8

知らなかった作品だけど、タイトルとジャケットになんだか惹かれて・・・
純粋で真っ直ぐな修道女を演じたマルゲリータ・ブイがとにかく美しい。
人生を神に捧げる儀式前に、今までに感じたことのないもうひとつの
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あなたになら言える秘密のこと(2005年製作の映画)

4.0

涙は止めることはできない。
過去は消せないから。
どうしようもない虚しさは前触れもなく訪れてきて忘れることなんかできるはずはないけれど、消せない傷を互いになぞったら、未来を見る勇気も出るかもしれない。
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ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

3.7

クズでダメな僕から何故か君は逃げない。
ひどい言葉を投げかけても、君は最大限ほエネルギーで僕にぶつかってくるから。

ボストンマラソンで起きた悲惨なテロの裏で、

命の恩人のカルロスの耐えがたい苦しみ
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微妙なプレゼント(2015年製作の映画)

3.0

主人公の誕生日当日から始まるショートストーリー。
といってもなんだか不穏な空気感。
友達が開いてくれたパーティーで、沢山の友人が集まっているハッピーなシチュエーションだというのに、なんだかシュールなパ
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オットーの毎日(2014年製作の映画)

3.5

毎日同じシンメトリーな朝ごはん、同じ順番で行われるルーティン。
これが僕の人生、これでいい。これが僕の最大の落ち着く生き方なんだって自分に言い聞かせてた・・・
がっ、しかし

シンメトリーへのこだわり
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月に向かって飛べ!(2014年製作の映画)

3.0

アポロ11号が月面着陸するその日、世界中はテレビに釘付けで、お店に入ってもサーブもままならないと言うのに、、、
とある初老の男は、レストランの中で一世一代のナンパというやつを試みる。
世の中にとっては
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透明人間(1933年製作の映画)

3.7

H.G.ウェルズのSF小説「透明人間」から着想を得た作品。
1930年代のホラーとして、フランケンシュタインの怪物、ドラキュラと並ぶ存在として認知された存在ではあるが、この透明人間に関してはあくまでも
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.8

人間が神の領域に手を出す事への警告として、メアリー・ジェリーが書いた「フランケンシュタイン」を最初に映画化された作品。
1931年上映なのに、とにかくボリス・カーロフに施された特殊メイクが何とも不気味
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.4

チャップリンと並ぶ喜劇王の一人バスター・キートンの最高傑作とされる本作。
といっても私にとって初めてのキートン作品。
さすがサイレントの最高傑作と呼ばれるだけあって本当によくできてる!
主人公のキャラ
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.6

60年代のイギリスの若者を描いた物語。
1973年のザ・フーによるロック・オペラ「四重人格」を原作とした作品とのことだが、その原作を残念ながら私はよく知らないけど、
モッズとロッカーズという方向性の違
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

監督も同じなのと、絶望と再生という意味でもなにかと「ボヘミアンラプソディ」と比べがちですが、こちらはとことん私好みのミュージカル。
子供の頃のエルトンがプールの中で歌い出すとか、ちょっとファンタジック
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イエスタデイ(2014年製作の映画)

3.6

ある雨の中、映画館で隣になった少女が突然熱いキスをした。
ニーナ。名前しか知らないどこにすんでるのさも分からない彼女に思いの丈を告げる手紙。
ビートルズに恋い焦がれるあの熱い気持ちと、同じように、愛お
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見栄を張る(2016年製作の映画)

3.7

かつて日本にもあった「泣き屋」という職業から着想を得て描かれた物語。
昔何かの番組で韓国か中国で今もある泣き屋に、密着してたのを見たことがあった。
わんわん声を出して泣くおばさんたちに違和感を感じてし
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mellow(2020年製作の映画)

3.7

私が今まで観てきた今泉監督作品の中では「知らない、ふたり」に少し似ている印象。
みんな片想いしてて、優しく物語がまわってる感じ。
え?それちょっとおかしくない?っていう、ツッコミを入れたくなる何箇所か
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.8

重い話なのに仲野太賀君の演技がとても愛おしくて、笑えるところもたくさんあった。
虐待を描いた作品だと「愛を乞う人」はひたすら苦しくて逃げ場がなかっなけど、これは小さな光がチラチラと見える。

みっとも
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ミート・ザ・ペアレンツ3(2010年製作の映画)

3.5

人気ファミリームービー第3弾!
ってこれはなぜか日本未公開。
今回はパムとグレッグの間に5歳になる双子のお子様がいまして、彼らも関わるドタバタコメディ。
今回も豪華でハーヴィ・カイテルとデニーロとやり
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ミート・ザ・ペアレンツ2(2004年製作の映画)

3.7

ベン・スティラーとロバート・デニーロの戦いがドキドキハラハラなコメディ第二弾。
とうとう婚約となり、グレッグはパムとパムの両親をつれてグレッグの実家に行くことになるのだが・・・
まさかのグレッグの両親
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ミート・ザ・ペアレンツ(2000年製作の映画)

3.5

いろんな意味でベン・スティラーの魅力を全開にしたシリーズ第一弾!
優秀なナースであるグレッグは愛するガールフレンドのパムにプロポーズを計画してるのだが・・それよりも何よりもパムのお父さんという難関を突
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光にふれる(2012年製作の映画)

4.1

自分の存在が誰かのお荷物になるものだと思ってた
自分の立場があらぬ嫉妬を生む事も知っていた

自分の存在が誰かが第一歩を歩むその勇気になるだなんて思ってもみなくて、僕をみて大切な人が夢へと向かえる。
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誰がための日々(2016年製作の映画)

4.1

『人生の全てを外注できるか?』
この台詞が頭の中を反復した。

介護、うつ、経済格差、親子問題と、お国が違えどもどの人間にも決して他人事ではない重い重いテーマがこの作品を暗く覆うが、とにかく躁鬱を患い
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海洋天堂(2010年製作の映画)

4.5

平凡にして偉大なすべての父と母に捧ぐ美しい物語。
描かれるのは障害を持つ息子と余命間近な父親の数ヶ月。
非常に重いテーマなのだけど、水族館と、海の中を中心とした映像と音楽はエンディングまで全て例えよう
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人間椅子(1997年製作の映画)

3.4

江戸川乱歩の描く初期のエログロナンセンス小説の中の代表作。

執筆当初、乱歩自身はこの物語を駄作だと言ったそうだが、乱歩ファンからは人気があったこの作品。
映像としては映画化されているものは少なく、短
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狂覗(2017年製作の映画)

3.9

解き明かされる中学生の性の実態・・・
といってもエロスではないです。
残酷なほどに「学校」を抉るミステリーホラーでしたが、
ストーリーはまるで菅田将暉さんがやった3年A組のドラマの胸糞版のようで、「こ
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復元師(2010年製作の映画)

3.7

人骨に粘土をつけて、死んだその人間の顔を蘇らせる復元師。
この復元師であり考古学者でもある男をきっかけに明るみになる辺境の島で起きた愛憎劇。
金子雅和の短編集の中で、個人的に一番好きだったのはこの作品
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失はれる物語(2010年製作の映画)

3.5

乙一さんの原作は未読。
ピアノ教師をしているりさは、生徒として通い始めた久生と恋に落ちて結婚し、子どもも産まれるが、とある日久生は事故で植物状態となる。
植物状態となり反応のない夫の腕を鍵盤にして必死
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こなごな(2009年製作の映画)

3.4

ビビビってしただけなのに。
ドキってしただけなのに。
一体何が間違ってたの?私。

どうやら金子雅和監督のお気に入りらしい小深山菜美さんのほぼ一人語り。
始まりからまず、彼女は死んでいて草むらの中で遺
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鏡の娘(2008年製作の映画)

3.6

U-NEXTの辺境幻想〜金子雅和短編映画集〜から。
この作品集の中で一番不気味で、気持ち悪くて、そして「辺境幻想」という言葉にしっくりくる、人里離れた辺境で息を潜める長い髪の親子の秘密な儀式、、なんだ
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さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.8

ウディ・アレンお家芸ともいえるクソめんどくさい、神経症の映画監督役観たのって何本目だろう
言うまでもなく自分自身投影してるんだろうが、同じキャラの中でも一番面白おかしく笑ったのがこの作品かもしれない。
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誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

3.9

喜劇と悲劇を小気味よく見せるウディ・アレン節炸裂のシニカルコメディ。
子どもを作らない主人公夫婦をレニーとアマンダを、ウディ自身とヘレナ・ボナム=カーターが愉快に演じ、それと並行して彼らの人生を面白お
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.3

1950年代にコニーアイランドにある海辺の遊園地を舞台にした女と男の欲望の結末を描いた物語。
年季の入った遊園地と、疲れ果てたケイト・ウィンスレット演じるジニーがマッチして、「諦め」と言った空気感が漂
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フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

3.8

俳優・ビル・パクストンの初監督作品。
低予算で作られ一部の地域のみに公開されていたものの、その衝撃の内容が話題を呼び、全米公開された話題作。
ほとんどがマシュー・マコノヒー演じるとある連続殺人鬼の兄フ
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トライアングル(2009年製作の映画)

3.8

怯えるシングルマザーとその息子の映像から、男女グループがヨットセーリングを始める場面に。
それは、世にも恐ろしいサバイバルゲームの始まり・・・
リープものは数あれど、こんな恐ろしきリープは絶対に絶対に
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.7

デビッド・フィンチャー監督によるお屋敷パニックムービー。
デビッド・フィンチャーの作品という期待感で観ると普通っぽいのかもしれないけどサスペンススリラーとしてはセンス良いし十分楽しめる。
ジョディ・フ
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嘘をつく男(1968年製作の映画)

3.7

林の中を逃げ惑う男
行き着くのはタイムスリップしたかのような古ぼけたイタリアの田舎町
酒場ではとある消えた英雄の噂話

既視感がある空気感だと思ったら、ベルナルド・ベルトリッチが1970年に発表した「
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読書する女(1988年製作の映画)

3.7

レイモンド・ジャンの原作小説「La Lectrice」を基にした作品。
てっきり真面目な文芸作品だと思っていたけど、ちょっとエロティックな雰囲気のロマンチックコメディだった。

自分の声に自信のあるマ
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