特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

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遠藤家遺産戦争(2018年製作の映画)

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相続争いを軸にしたなら物語で見せる作りにしそうなもの、なのに個性の強い登場人物が大挙登場してそれぞれが勝手に動き回るようなスラップスティックな内容、そんで以て意外とまとまりよく幕を閉じるってえんですか>>続きを読む

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

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誰も救われないし報われない世界、即ち地獄が描かれてあって、その中に生きて蠢く名美という女が名状し難い女性性で以てそれを体現するその瞬間こそは、ゾッともしたんですけれども。

それを物語と認識しながら触
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

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とは言え細かく見ていったならば陰性の願いを撤回しなかった奴も少なからずいた、だからこその閉塞感が蔓延する現代なんじゃねえの。

なんつって意地悪な視点を持ちたくもなってしまうくらい、混乱混迷の規模に対
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エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

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詰まるところ俺が普段観ている映画とは違う文法で以て好みとは程遠い物語を語っていたものと思う訳ですけれども。

いつになったら物語が始まるのか、映画が面白くなるのか、と思いながら画面を眺めそのだらだらと
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

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人は他人とは分かり合えない、なんて言って諦めた振りして過ごすの、カッコ悪くないっすか。

という叫びに聞こえましたけどもあたしには。

いろんなものの考え方、生き方をする女の子たちの生態を覗き見する形
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

二人ともに一人称が、俺たち、だったところがいよいよの場面で、俺、に変化してたように思うんだけれども残念ながら字幕じゃ拾いきれてなかったわよねそこは。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

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抜き目的で選ぶAVはドラマ作品ではなくドキュメント作品。

という意味では、謎めいた雰囲気を持った主人公女性の魅力が噴出する中盤以降のドラマパートも見応えはあったんですが。

まさに俺たちが観たいもの
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クレイジーズ(2010年製作の映画)

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不気味で不穏な前半は楽しい、後半は状況が御都合主義的に働いているように見え緊張感を得られず、故に盛り上がりに欠くかと。

死体安置所の踊るボーンソー、ガススタだったか洗車場だったかのとあるキャラクター
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彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)

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取り留めのない感傷ですよ、言わんでいい事を実際に言葉にしてしまい全てを台無しにする、観客不在の自己憐憫ですよ。

よく訓練をされたファンの方の、踊り子さんの邪魔をせず同時に盛り上げに一役買う紙テープ投
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

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当人の言葉を借りれば、大人の人たち、即ち自らが属するコミュニティであり自らのルーツ、それを覗き込む時の真摯な眼差しと。

友人と戯れ趣味を楽しむ際の、やはり真っ直ぐな眼差しと。

主演の彼の表情がいず
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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配慮が足りない訳ですらなくただ単純に頭が悪くて癇癪起こして暴言吐いたりだとかさ、自己満足に過ぎない優しさをよかれと思って押し付けたりだとかさ。

そうした過去の記憶に悶絶してエロ動画を観ずに寝る夜があ
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カウントダウン(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

専用ソフトで一括管理していた顧客情報が知らぬ間にアップロードされアプリの形で拡散、次々と予定を変更する客に翻弄され右往左往する悪魔を描いた職業もの、という事ですよね視点を変えれば。

ネタ系アプリにゃ
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レック3 ジェネシス(2012年製作の映画)

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目的は明確、だけど道理が適当だから右往左往の為に右往左往しているように見えてしまい、タイトなランタイムでもテンポを生み出せていないように感じる。

ただ、感染源叔父さんの愛嬌たっぷりな表情とか、ストレ
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

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オクタヴィア・スペンサーのグランマ振りも素敵ですし、やり散らかしてるアン・ハサウェイにも好印象を覚えますよ。

子供に対してしっかりとした恐怖を植え付けにいってる演出も素晴らしいですし、冒険心をくすぐ
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

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ハチ公前広場の惨劇、その描写については直前までの狂騒との合わせ技で以て、最大限頑張っていただけたのではないかしら。

或いは出世よりも矜持を選んだ彼が意志を継ぐのかも分かりませんけれども、犯人の気狂い
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

結局、国が介入してくれなかったら首吊られてたよねこれ、と恐ろしくなりましたよね。

道具として扱われた人間の実感が、重たく感じられましたよね。

ホワイト・ストーム(2019年製作の映画)

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そこフォーカスしたら90分映画がもう一本作れるじゃん、という要素が幾つかあるように見受けられるものの特に物語的な掘り下げをされる事もなく、因果な人間関係やら状況の変化がなんとなく示されて。

一方、折
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レック2(2009年製作の映画)

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火の点いたロケット花火咥えさせられてあたふたするバケモノ、なんて余所ではお目に掛かれない好い絵面だとは思いますけれども。

でも全体としてはやっぱ馴染みの光景ばっか、しかも個人的には好みではない手法で
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レック(2007年製作の映画)

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手法が生み出す緊張感を活かしながら全貌を語らない事で以て不安を煽る、そしてタイトな上映時間で突っ切る、と。

三拍子揃ってる筈なんだけど。

でもそれはおなじみの光景が繰り返されてるだけでもあって本作
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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捨て難きズリネタ、ついつい催してしまったあの瞬間、俺だけかもしれない変な癖。

そんなオナニー談義で盛り上がれるのは気心の知れた野郎同士の特権だとばかり思っていたのに。

お前ら最高のバディじゃねえか
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

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脱するぜ心のモラトリアム、そして取りに戻るぜ青春の忘れ物、みたいな他愛のない普遍的な物語、という事でいいのかしら。

あまり好くない言い方をすれば、雰囲気映画、ですよね。

好きな登場人物を見付けられ
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水上のフライト(2020年製作の映画)

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最終的に素直になり周囲の人間の優しさにも気付いて笑顔を見せる、その為に、努力と負けん気で手に入れた筈の実力を過信して以て傲慢に振る舞うような人物像に設定された主人公が。

人は誰しも独りで生きている訳
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UFO真相検証ファイル Part2 衝撃!カメラに映った宇宙人たち(2019年製作の映画)

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メキシコのジャーナリストがホストを務めるテレビ番組を再編集した素材が主たる内容になっているのかしら。

んでその番組内で、宇宙人事案に遭遇した市井の人々が体験談を語っている訳ですけれども、彼らが喋るス
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UFO真相検証ファイル Part1 戦慄!宇宙人拉致事件の真実(2018年製作の映画)

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或いは想像力を羽搏かせる事なく直ぐに動画に頼って自慰、その弊害として。

実在する方に全財産を賭けた方が人生が面白くなる、という立ち位置で思考停止をしているが故にその信心を固める根拠だとか確信を得たい
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

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いっこく堂やテツandトモの芸に触れて抱く気持ち、詰まりお笑いとして観たら凪ぐばかりだけど芸としては感心する、みたいな。

全てをギミック内でまとめるという大前提が前面に出過ぎ、詰まり映画ではなく仕掛
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キャバレー日記(1982年製作の映画)

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「マルサの女2」の地上げ屋のナンバー2、猫田役の演者さんが店長に扮して出てらして、そうか叩き上げだったのかー、なんつって虚構と現実の区別がついてない具合で観てましたけれども。

特殊な職場が舞台の群像
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狂った果実(1981年製作の映画)

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男性主人公に扮するのが本間優二、助監督が池田敏春、という事は詰まり本作は「死霊の罠」に繋がる糸の一本、という事ですよ手繰る気は別にないけど。

他者、即ち社会に対する距離が遠くもないけど近くもない微妙
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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誰が正しい導き手なのか、いやさそもそも自分で道を往ってる積もりが本当はなんも分かってねえ、そういう季節をあたいも過ごしてきましたからこそ。

男子として思い当たる節はある、けど文化的背景に馴染みがなさ
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

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一人の観客も置いてきぼりにしない捻りもなく非常に分かり易い内容、なので物語よりもキャラクターやら配役、演者同士の相性で見せる事に重点を置いた作りだったのかしら、と。

んで以てベタなキャラ付けや、場面
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

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開巻早々ヌードモデル役だかの冨手麻妙が気風の好いナイスおっぱいを披露、内田滋も非日常の雰囲気に中てられ自らの乙女性を取り戻したおばさんに扮して趣深いおっぱいをぽろり、という事ですからしてもう本作は満点>>続きを読む

メグ・ライオン(2020年製作の映画)

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無造作で考えなしのファーストカット、外見の変わった自分を鏡の中に見付けた行の違和感しかない劇伴、エクスタシー得たけりゃ肛門よ、の名フレーズでお馴染み日出郎の意味不明な台詞。

物語の展開が適当、観客に
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版(2018年製作の映画)

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あんなに嬉しそうに湖に向かって駆けていく全裸のおじさんたちを初めて見たよあたしゃ。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

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その結論には賛同しかねる、その結論には賛同しかねるよ桃子さん。

と、思ってしまったのはやっぱあたいが先代から継いだものを次代に渡したという意識に乏しいからだとは思いますけども。

寂しさ三人衆を始め
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リヴィッド(2011年製作の映画)

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心の拠り所を持たない少女が囚われの少女を解放する内容の、喋り手の姿が見えない暗がりから聞こえてくるようなメルヘンチックな御伽噺、と考えると思い入れも生まれるんだけれども。

屋敷に忍び込む事になる流れ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

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独特に過ぎるカメラワークが奏功して以てライブ感のある映像が切り撮られていたかとは思いましたよ。

故に、全編通して作者の偏執が垣間見られる独自性を獲得していたかと思いますよ。

なので、作業成果開陳の
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