特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

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浅田家!(2020年製作の映画)

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映画の方向性として必然的に、家族、という場所が如何なるか、その回答が唯の一つしかないように受け取れる点はまぁ、致し方ないものとして。

それをまんまの台詞だったり過度な泣かせ演出で以て語るのではなく、
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妖怪人間ベラ(2020年製作の映画)

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エコエコアザラクの没シナリオかな、という感じの。

独占欲の強い女子高生が嫉妬に狂い凶行に及ぶエピソードの段では原理主義者を怒らせないかこれ大丈夫か、と不安にもなりましたけれども。

観るものの好奇心
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ウルフ(1994年製作の映画)

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ジャック・ニコルソンとジェームズ・スペイダーの対決なんてそりゃ勿論、見応えは充分なんだけど。

当世風のアレンジが為されている、とはいえやっぱ刷り込まれている設定と予想の通りに展開する物語、起承転結の
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トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

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スーツを身に着けたジェイソン・ステイサムが手際よく合理的に障害を排除する、その姿こそがシリーズの特徴であり魅力の部分、だと考えているのでその他の要素がどれだけへぼくてもそこそこ楽しめる筈なんだけど。>>続きを読む

トランスポーター2(2005年製作の映画)

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表面的な快楽、即ち絵面を派手にする為に整合性や道理、理屈が捨てられている事にいちいち嘆いていたらエンタメ映画なんて観られたもんじゃないと百も承知だけど。

そんな性格してたら毛が生えるまで生きてられる
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イントゥ・ザ・ブルー(2005年製作の映画)

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水中撮影がやたらと綺麗、宝探しというお仕事の実態を教えてもらえる、という本作ならではの点も然る事ながら。

ジェシカ・アルバの乳尻太腿、ジェシカ・アルバの乳尻太腿を堪能させてもらえる素晴らしい映画です
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

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歴史的背景を酌めないので頭の悪い言い方をしますけれども。

仇役の、下品で小賢しく極悪非道な振る舞いが描かれる毎に、ぶっ殺してくれこいつを真っ逆さまに地獄に落とすみたいに胸のすくやり方で絶対にぶっ殺し
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小説の神様 君としか描けない物語(2020年製作の映画)

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明解至極な説明台詞で以て都度に画面外の受け手が画面内の登場人物の心情を共有し得る親切な仕様と。

他愛ないどころか今後の人生に於いて一日も欠かす事なく毎日必ず犬のうんちを踏む呪いをかけたくなるくらいに
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

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群像劇に於いて各エピソードを司る登場人物、その全員の背後に横断的に一つの事件や出来事が在れば物語として把握し易いんだけれども。

本作のようにそうではない場合、あたしゃ途端に、それを好きだと伝える為の
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

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原作の存在は知っている、テレビアニメ版は第1話のみ観賞、という立ち位置、その他の思想的背景も文脈もなしに臨みまして。

やべえなと思いましたよね。

うる星のメガネ、パトレイバーのシゲさんと遊馬が呉越
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

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観賞直前に、ホストと懇ろだったメンバーの名前を調べる、という予習をしておく積もりが忘れてしまい結果的に下世話な観方が出来ず非常に残念な思いをした訳ですけれども。

二期生の娘さんたちがパイセンに挨拶を
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

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洗脳下にある個人の危なさは感じられたものの、集団の存在としての泥沼感はあんまなくて、警察行けよ、というくらいの感想しか思わなかったんですけれども。

メアリー・スチュアート・マスターソンが演者を続けて
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

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最小限の構成要素で最大効果を叩き出す、自業自得展開、因果応報落ちはやはり短編の華ですね。

ざまぁみさらせ調子こきめが。

あとやっぱジョナサン・タッカー、雰囲気あるし演技巧いよね。

エロスは甘き香り(1973年製作の映画)

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誰でもない俺は誰でもないが故にどこまでだって行けるしどこにも行けないぜいえーい、て事かしらわっかんねえよ。

どこにも行けない事は知ってるけどどこまでも行こうとする体裁繕いながら死なねえと俺の人生負け
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八月はエロスの匂い(1972年製作の映画)

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特徴的な風景は終ぞ見られず仕舞いだったものの、東京湾フェリーに乗船、きさらづ丸と行き違ってからの場面は間違いなく千葉がロケ地、そう思うと画面に物凄い引力を感じて目が離せなくなってしまいまして。

いけ
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狂武蔵(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

相手の不覚後に対し怒りを滲ませつつもぶっきら棒に台詞を放つ、その坂口拓の演技が俺は好きで好きで堪んねえんだよ。

今回のそれもばっちり決まる場面でこそ飛び出すじゃん、だからうっかり射精しちまうかと思っ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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極々自然な流れでスリリングな会話劇を展開し、そうして登場人物それぞれの思惑が交錯する状況を作り上げたところでその行方を。

直接的に描けばきっと青臭くてとても見ちゃらんないような大惨事となるところを画
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はちどり(2018年製作の映画)

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俯瞰ではなく主人公視点から、彼女が知り得る範囲内で物語が綴られる、だからして読みでのある行間がたっぷりと残されてあって、殊に魅力的な人物の背景事情なんかはこれを想像する事が非常に楽しくはあって。

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ザ・ギャンブラー/熱い賭け(2014年製作の映画)

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残りの人生に上がり目が見えないってのに生きてかなきゃなんねえのかよくそったれ、なんて怒りさえも気怠く引き摺ってる主人公の生き様がまぁ痛快至極、んで望んで人生に向かって疾走するラストが至極爽快。

めっ
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

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ハリウッド映画からヘンテコな日本語が消える、それが自然な流れなんだろうけれども個人的には寂しく感じてしまうわよね。

そしてマンディ・ムーアがすっかり平凡になってしまった事にも時の流れを感じるわよね。

ノー・ワン・リヴズ(2012年製作の映画)

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殺人狂ではあるんだけれどもそれが目的ではなく手段に過ぎない、そのように感じまして、だからなのかそこに独創性を見出せなくはあったんですが。

窓ガラス飛び込みなどの伝統の味もあれば、後光を背負いながら高
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ゴーストマスク -傷-(2018年製作の映画)

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端的に言えば話下手、て事なんですけれども。

開巻から、3人の主要登場人物がせーのでいっぺんに自分の話を始めちゃう、しかも受け手のこちとらが誰が誰だか判別出来ていない内にそれをやるから主語も省かれてい
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

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幼くして想像を絶するほどの苦難に面してきた、という演出なのかしらん、主人公の男の子がちょいちょい、捻くれた一面を見せるじゃないですか。

対して同じクラブで共にチェスを学ぶ子供たちと、その周囲の大人は
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

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住宅街の、きっとまだ深夜ほどでもない夕景を空撮した開巻の色味の具合からして俺好み、傑作の予感に満ち満ちておりましたけれども。

隣の席の女子が大事そうにペンケースに仕舞っている今は使っていないシャーペ
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アンチグラビティ(2019年製作の映画)

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新規性たっぷりの独創的な映像で集客を担保、普遍的命題を含んだ物語でスポンサーから金を引っ張ったなら後は思う存分ヒャッハーする、ジャンル映画に求める中身はそういうものなので個人的には。

果たして。
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

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今はなにものでもない自分はしかし他者とは違い確実になにものかになるものであり或いは既になにものかであるのだ。

と、錯覚している時分に心の支えは確かに必要、かぶれて見えるいわゆる青さ、痛さも微笑ましく
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

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出所直後、一年も離れ離れだった子供たちに会うよりも先にペニスをくわえ込んでやったぜ、そんなワイルドなローズさんは礼節に欠き遠慮を知らず自己中心的なものの考え方しか出来ない娘さん、なんですけれども妙に正>>続きを読む

追龍(2017年製作の映画)

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山場で出来の悪いCG処理を見せられるとがっかり度も増すよなぁ、とか。

エンドロールで流れる曲が余韻を台無しにしてると俺は思うけどどうなんだろう、とか。

「外国人は小便も大ジョッキだ」なんて才気走っ
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

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人を笑わせる為に始めた生業が怪奇譚を話して軌道に乗る、その皮肉な状況に対する葛藤があったならばその部分を掘り下げて欲しかった、と思わされるくらいに。

崖っぷち芸人の青春グラフィティとして、或いはお化
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弱虫ペダル(2020年製作の映画)

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仲間と一緒に、希望をつなぐ、ここが居場所、みたいなモノローグ後にいわゆる落涙を伴う類いの感動を誘う劇伴が流れ、映像はスローモーションに、そうして踏ん張りだか火事場の糞力だかが発動し、その結果が出る瞬間>>続きを読む

鬼手(2019年製作の映画)

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ルール上の勝敗の分かれ目が分からないあたしのような人間でも楽しめる措置としての、外連とハッタリを利かせた演出、という事ですわね。

そのやりすぎ具合は確かに楽しゅう御座いました、命を削りながらの真剣勝
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死霊のしたたり2(1989年製作の映画)

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かつての恋人への懺悔と、その面影を追うようにして他者の命を救いたいと願う医者、そして人の死と生を制御する事で以て自らの領域に落とし込もうとする科学者。

想念の中でしか会えないかつて愛したブロンド美女
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ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

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着信音が本作のメインテーマ。

という程度には思い入れがあって、且つ、久し振りに理想的な環境で観賞出来たとなればこれはもう冷静さなんかは放棄した上で感想を述べますけれども。

端的に。

控え目に言っ
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

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ものごとの表面しか見ていない訳じゃないんですよ、平面でしか捉えられないんですよ日常に於いて対話をする相手が居ない人間てのは、自分のそれとは違う別の視点が持てないが故に。

だから自分が楽しめない映画は
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

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しょうもないギャグを熱量高目で繰り出し続ける吹っ切れた姿勢に好感を覚えたものですからして。

学園もの、或いはサークルものとしての行き先を明確にしないままそれぞれに方向性の違うエピソードを幾つも積み重
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