特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

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暗殺者が主人公の物語、ではなく、アルコール依存症から立ち直って帰郷した主人公の職業が暗殺者だった、という話ですわね。

或いは約束されているかのように駄作が作られ続ける苦悩する暗殺者ものに於いて、一風
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シリアル・ママ(1994年製作の映画)

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ごみの捨て方一つを以て全人格を判定するごみ収集業者のその視点こそ明確にして聡明、見習いたいものだと思いましたよね。

ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた(2011年製作の映画)

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同人ノリの詰まんないギャグも愛嬌に思えるほどに世界観と設定を楽しんだものの、基本1.2倍速みたいな忙しない編集テンポと雑なカメラワークを90分強浴び続けるのはかなり辛くって。

ちょいと灰汁抜きしたく
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マングラー(1995年製作の映画)

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工場内レイアウトが非効率、更に不衛生、従業員の数も多過ぎる、これで経営に滞りがないとしたら余程の敏腕だよロバート・イングランド。

どんなに真面目にディテールを煮詰めても間抜けが過ぎる内容、信憑性を高
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ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

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移動遊園地のいかがわしさと畸形動物、スリルライドに設置されたオブジェのうらびれ感だけを堪能、後は退屈極まる内容でしたよ、と。

21ブリッジ(2019年製作の映画)

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終盤の追跡シーンなんかは非常にスリリング、まさに山場という感じでしたけれども。

派手な爆発で盛り上がるタイプではなく、時間と場所とが限定された状況下のスリルを味わわせる作り、なんだけれども舞台である
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

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ティーンが主役の映画にアラン・ラックが出演していたならもうそれだけで減点知らずの100点満点が決定する訳でけすけれども。

その手のジャンル映画をパロディ化する、と宣言するようなファーストカットで始ま
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

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エンタメ激振り、性質の悪さ全開のプロローグこそ爆笑させられたものの。

感情だの情況だのを伝えるには適しているのかも分からんけれども物語として噛み砕くにゃ主張がうるせえ画作りに、げんなりさせられてしま
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

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当時は双子が同時に画面に登場している場面をどう撮っているのか、という部分にばかり注目して観ていた記憶がありますけれども。

倒錯兄貴と拗らせ弟のどっちのペニスショー、いやどっちでもいいわそんなもん、と
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緑の牢獄(2021年製作の映画)

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炭鉱残酷物語、を期待して臨んだのだがそれとは違った内容、主たるところは一人のおばあの生い立ちをその談話から浮き彫りにするもので。

その話が取り留めがなくって以て全然整理できねえな、と思ってしまいまし
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

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演出で分からせ得るところをそうはせずに台詞で片付けてしまったり、あるいはその逆で演出上から汲み取れる部分を安易な台詞の繰り返しでくどくしてしまっている場面が、ちょいちょいあって。

体感135分のかっ
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チェリー2000(1986年製作の映画)

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技術の進歩と人心の荒廃が進んだ未来像、ディストピアを楽観的に眺める呑気な視点、即ちそれ当時の気分だと思うんですけれども、これを懐かしめるか或いは新鮮に感じ取れるか、という事だと思うんですよね。

主人
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

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砂原良徳が電気の前に所属していたグループの名前がO-TISM、もしくはAUTISM、という記憶の扉を久し振りに開いちゃいましたよね。

脱退後もサンダル履きでコンビニ行く感じでライブや作品作りに参加し
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

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観客を驚かせるどんでん返しを目的にする余りに一人の人間である筈のキャラクターが物語都合の行動をとる、結果全体的に整合性に欠く、という事が全くなく、先ずは乗り易い大筋があって。

斜陽誌の復権を狙った誌
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

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リズミカルな劇伴がずっと鳴ってるドタバタシーンは否応なしに楽しいし。

口八丁で掴んだチャンスになんとか実力を認めてもらおうと奮闘する物語はそりゃついつい応援したくもなっちゃうし。

アニメと実写の共
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ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)

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作り手が点で置いてゆく状況説明や証拠を、線で繋いで整理する能力に乏しくミステリーの受け手として相応しくないあたしにゃあ。

途中から、所長の姿がフェリス・ビューラーに翻弄されるルーニー校長と重なり可笑
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ビバリウム(2019年製作の映画)

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「結婚の条件」で使われていた「Happy Families」でその存在を知り一時期は弩嵌まりしていたXTC、その彼らの楽曲との久し振りの再会がまたよりにもよって本作という事ですからしてこれは、なにか皮>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

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立場や損得を第一義にして人格を作り上げている人間と、自らの感情に遵って素直に生きている人間と、それを比較して見せる構図ですよね。

俺たちがやろうとするとどうしても陰性思念が雑ざり込んでしまって、その
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劇場版 奥様は、取扱い注意(2020年製作の映画)

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記憶喪失の女性主人公が記憶を取り戻した際のカタルシス、或いは記憶を取り戻すまでのサスペンス、これが用意されていたとしてあたしには全く汲み取れなかったものですからして。

開幕早々に物語が備えている起伏
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人間まがい(2013年製作の映画)

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暴力描写、特殊メイク特殊効果をめっちゃ頑張ってる点はすっげえ好感を持てる、ただ物語については出来る範囲内に収めてしまっている感があり、その妥協が頑張りを台無しにしているように見えてしまいましたよ、と。

モンスターハンター(2019年製作の映画)

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ポール・W・S・アンダーソンが監督する映画は二種類しかない、即ち滅茶苦茶面白い映画かそこそこ面白い映画かだ、という事ですけれども。

ミラヨボとトニー・ジャーの格闘戦はカットの切り替えが煩雑でなにをや
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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映画の最後に主人公が訪れた場所は何処だったか、という事だと思うんですよ。

金儲けとか家族とか、そういった概念を拠点として成立させていた人生という時間、それの終焉を迎えてしかし生き延びた後の人の生き方
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ハウリング II(1985年製作の映画)

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人狼の生態と特殊効果こそ主、見世物の体を保てる要素は最低限揃えてあるから後は適当にやっちまおうぜいえーい、という事ですよね。

退廃的ボンデージ軍団VSいぶし銀退魔戦士チーム、という事ですよね。

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ハウリング(1981年製作の映画)

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フィルム映像特有の粒子の粗さに懐古趣味を満たしつつ。

飽和状態に在るが故の飢餓感がべったり貼り付いているみたいな、当時の空気感が映り込んだ都会の場面にゃ痺れまくったんですけれども。

テレビマン同士
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

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結論から言えば渡邊圭祐って子が断トツの独り勝ちを決めただけでしたよね。

開巻直後から展開される大虐殺、そこでの描写が情け容赦なく非常にドライ、それは山場でも同様で見応えのある砦攻略シーンが用意されて
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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物語後半、主人公の出自に関わる展開と落としどころに関しては正直、えそっちなの、と戸惑いと疑問を感じてしまいましたけれども。

品良く綺麗な画作りで映画としての呑み込み易さを担保した上で以てカウンターの
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太陽は動かない(2020年製作の映画)

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現在と過去を同時に語る行、編集が煩雑でなにがなにやら。

全体、物語が頭に入ってこねえな、と思いながらの観賞となりました、と。

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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何を見せられているのだ俺は、と思わされるばかりの内容の全ての場面がいちいち冗長。

最後まで付き合っても結局さっぱり解らず仕舞いでしたよ、と。

れいこいるか(2019年製作の映画)

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こちとらが勝手に一般映画と認識して臨んだ作品内で。

いわゆるピンク映画の、濡れ場以外では自由を謳歌するように必要ないと思える足し算を重ね続ける独特な文法が、再現されているとぎょっとしてしまいますしな
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

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まるで無敵の剣豪みたいに、そっと孤独に寄り添い最適解で以てそれらを解決していく母ちゃんの様子に、ご都合主義だと思わずにはいられなかったんだけども。

それがまた彼女自身の孤独を癒やす行為だったのだと判
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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俺がどれだけ願ってもデカパイを揉みしだけない理由、それを突き付けてくる物語でしたよね。

現実の憂さを虚構の世界に持ち込み暴力を以て晴らす、そうして一時的に救われた気になっても陰性思念がぶり返してくる
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野球少女(2019年製作の映画)

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眼鏡を掛けたら制球力が飛躍的に向上して勝利の山を築いたよいえーい、みたいな、努力をしたら夢が叶ったよやったね、みたいな。

景気の良いハナシをテンポ好く描く大味で単純な娯楽作を求めて臨んだらそうじゃな
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エマの秘密に恋したら(2019年製作の映画)

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そこに時代や流行が反映されている、だからロマンティックコメディに於ける個人的な注目点を言えばそれは恋敵や相談役だったりする訳ですけれども。

本作の場合、彼らに加えて職場の上司や元カレなんかも好い味出
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

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ちょうどいいブス、という最上級の褒め言葉でさえ自警団に狩られてしまう窮屈な世の中に生きるストレスを。

観ている間だけはぶっ飛ばしてくれるけれど特別な問題提起もしなければ社会問題にもならず排水口に流れ
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

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ダイナーの娘さんが主人公を助ける理由が、何故なら主人公だから、みたいな身も蓋もない具合に見えてもそれもご愛敬と感じられるほどに。

ルトガー・ハウアーの存在感で持っていく雰囲気映画よね。

最初っから
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リーサル・ストーム(2020年製作の映画)

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邦題の酷さも然る事ながら。

自動生成プログラムにでも任せたみたいな適当さの原題もまた酷くって。

名は体を表すってそういう事じゃねえだろ、と突っ込みたくなってしまいましたよね、と。