特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

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VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

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裏ビデオに備わるいかがわしさとやばさと、自主映像が持つ熱量とあやうさと。

モノクロ映像に感じる大衆娯楽に対するアンチテーゼと。

そういったものが込められていたかどうかは知らねえけども、個人的には堪
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ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録(2012年製作の映画)

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幸福の記憶こそ苦悩の原因とする地獄巡りを描いたうわ言みたいな物語、気合の発声と打撃音だけが延々と続き爽快感などは無縁の殺伐とした格闘シーン。

血の匂いをずっと嗅がされてるみたいな正統派にして極北でも
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Away(2019年製作の映画)

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動物をかわいいと思わされる理由ってやっぱ、奴らの視線に遠慮がなく、常に朴訥味を感じさせるからなんじゃないかと、そんな事を思いましたよ、と。

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

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あたしゃ初めて見たよ眠れないからといって眠れないと口にする男を。

決して他者には見られちゃいけない写真をあんな不用意な場所に仕舞っておく男を。

雲の上の太陽を切り撮った場面、画面の左から右へ飛んで
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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物語全体、めぐり合わせが人生を左右するというドラマの醍醐味を堪能させてくれましたし。

場面ごとで切り取っても役所広司のチャームが全開、共演者の個性も満載で以て楽しく観られましたし。

個人的にはソー
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ディエゴ・マラドーナ 二つの顔(2019年製作の映画)

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時系列が真っ直ぐ、なので容姿の変化が段階的に分って以てこれどんどんと父ちゃんと同じ顔になっていく様子が手に取るようでしたよね、と。

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

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富沢順の作画で漫画として、もしくは板倉俊之の筆で小説として読みたい信じられないくらいに異常な光景が。

劇映画としたら全く山場もない具合に淡々と繰り返されていく訳ですよ。

詰まり異常を異常と認識出来
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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あたいが住む町の感覚で言ったらこれ、実写版「サンフランシスコ10イヤーズ・アフター」よね。

劇中の女性主人公サイド、その機会を見逃し大人になり損ねてあの夜の続きをずっと生きてる身からすりゃあ、着々と
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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神の声を聞きたいとも赦されたいとも思った事がなく即ち素地のない人間には劇中で扱われる問題のいずれも他愛もない他人事でピンと来ないあれでしたけれども。

主人公が劇中で二度、セックスをしますけれども一度
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

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無知な人間が予習もなしに臨んだ場合は返り討ちに合うあれ、ですけれども。

秘めたるロマンスがプラトニックを貫いて着地すべきに着地したよ、と捉えればまぁ、斯くも悪魔の囁きに振り向かなかった俺偉い、と男性
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NETFLIX 世界征服の野望(2019年製作の映画)

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当時。

モニカ・ルインスキー事件に関する大統領の証言をオリジナルコンテンツ化して集客に利用した、というエピソードの下衆さがもう最高ですよね、と。

名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

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受け手を物語世界に引き込む役割を担った最初にぶっ放される嘘、これに全く以て真実味がないものですからして以後、ずっと違和感を覚えたまんま映画と面するしかない訳ですよ。

するってえともう蛍光マーカーで色
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樹海村(2021年製作の映画)

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血の呪いに囚われた姉妹を通して人の心が壊れる音とその残響を描く物語と。

虚実の境が怪しくその点こそが人の興味を惹き付けて止まない樹海にまつわるオカルト話と。

何処からともなく聴こえてくる赤ん坊の泣
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

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幾ら気が動転しているからといって。

陳列されている商品のパッケージを勝手に開封してそのまま元に戻す、という描写は看過出来ねえなぁ俺は。

箱ものならまだ百歩譲って目を瞑れてもブリスターでそれやられっ
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おろかもの(2019年製作の映画)

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自らそれを捨てる選択肢だってあるのに火の点いた爆弾を持って走ってるって判ってる人間がもうすぐ爆発しちゃうようえーん、つってる姿を見ても、そのまま死ね、と思うばかりのあたしには人間味や感情が宿ってないの>>続きを読む

ディレンジド(1974年製作の映画)

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他所で幾らでも観られる絵面をそれよりもかったるいテンポで再現するだけ、後年に観た時にただの出がらしにしか感じられない創意に欠く凡作。

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

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あたしゃ生まれた時から厨二病患者、なものですからして能力の解説や敵対者との探り合いが描かれている前半は非常に楽しく観ましたよね。

ありなし論をすっ飛ばして以ての恐怖演出、詰まり超常世界の有り体を描こ
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脳天パラダイス(2019年製作の映画)

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ええ、ええ、確かにそうだと思います、青姦はロマンですよね。

そして脳天はパラダイスですよね、一つの異論も御座いませんよ、ええ、ええ。

ではさようなら、二度と会う事がないよう願います。

コヨーテ・アグリー(2000年製作の映画)

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バッターボックスでストリップを披露するイザベラ・ミコで30回は抜ける。

そして。

「Fカップの憂うつ」のマリサ・トメイ、「ファイト・クラブ」のヘレナ・ボナム・カーター、「アドレナリン」のエイミー・
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東京の恋人(2019年製作の映画)

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世代ではない人間が憧憬を抱いて再現したものか、或いはど真ん中の人間が当時を思いながら描いたものなのか、それはあたしには分かりませんし知る必要もない事だと思いますけれども。

まるでごっこ遊びのように非
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詩人の恋(2017年製作の映画)

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少なくとも本作で言う詩人とは。

本質を見抜き芯の強さを持った妻の捨て身の懇願を足蹴にしてでも繊細振りたい屑の事を指しておりましたからして。

そんな人間は業火に嘗め尽くされ骨も残さずにこの世から消え
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

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白人専門、黒人専門、そして唖のパンパン。

或いはまた産み捨てられた混血児の亡骸を時代の混乱と共に埋葬した外国人墓地の存在。

その辺りの証言が衝撃的、いわゆる戦後史として非常に興味深く聞きましたよね
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おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

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下世話な好奇心をロシアンルーレット方式で満たしてくれたらそれだけでよかったんや。

そうした興味が概ね満たされた終盤にだらだらした思い出語りの形で感動秘話を、急いで辻褄を合わせるみたいにぶっ込まれてあ
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ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

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主人公を応援したくなるかどうか、そこが一つの勝負どころだと思うんですけれども、でもそんなもん、見目麗しく表情豊かな娘さんを配役したなら簡単に超えられるハードルな訳じゃんすか俺向けには。

笑顔がもうき
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東京バタフライ(2020年製作の映画)

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アマチュアバンドの先ずの上がりがメジャーデビュー、その障害が商業主義の介入、だとか。

夢破れた後に待つ厳しい現実の形が身重の恋人と職人気質の親方の下での修行、だとか。

90年代も頭の頭に書かれたも
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博士と狂人(2018年製作の映画)

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心の病、人の罪、陰鬱な物語を生真面目に語る作り、しかも時代劇と相成ればこれは個人的にあまり得意としないタイプの作品ですよ。

それを承知で臨んだ結果、やっぱ客じゃなかったわ俺と再確認。

インフェルノ(1980年製作の映画)

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赤い、青い、猫可愛い。

遅い、鈍い、かったるい。

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

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どこで間違ったのかも分からん内に嵌まり込んでた道理もない現実、行き辛い世界、その描写がこれでもかと続く前半の遣り切れなさよ、て事ですよね。

ですよね、なんつって可処分所得から入場料を払い空調の効いた
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

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筋が通って腑に落ちる話を展開する一方、人気キャラの崩壊をテンション高く薄気味悪い絵面の連発で心地好く味わわせて見せ付ける、その底意地の悪さがもう本当大好きジエンドオブ分。

何故キャラ毎にパート分けし
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

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世界観に沿った色彩が素敵、疾走感が心地好い、楽曲も印象的。

一方お話としては王道という感じがして以ても一つ入り込めず、と。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

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男目線で言うと。

言い方は悪いですけれども主人公を攻略するに当たってその傾向と対策、これが掴み難いと感じまして、それがそのまま本作の感想になるかしら、という感じですよね。

序盤、いわゆるお一人様を
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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

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雑な展開やベタ過ぎるギャグもなにか懐かしく感じられるような。

飽くまでも娯楽作である事にこだわりそして成功している、という事だと思うんですよ。

予告編の時点から、何故太らせる、という疑問を抱いてた
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さくら(2020年製作の映画)

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どうして父が家から逃げ出したのか、というゴール地点を設定せずとも。

ホームドラマとして話が外側に広がり過ぎる事がなく、且つ、演者が揃って達者が故に、いつまでも眺めていられる魅力があったかと思うんです
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ボルケーノ・パーク(2019年製作の映画)

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阿鼻叫喚の地獄絵図だけを期待して、即ちドラマパートなどはあってもなくてもどっちでもいいという態度で臨んでいる訳ですよ。

詰まり受け手は感動も感心も求めていない、作り手が好き勝手しても赦されるフリーダ
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人数の町(2020年製作の映画)

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ものを考えなければ安定した衣食住が約束される、流れ着いたその安穏とした町から脱け出して再び、自らの自由意思のもとに暮らせる世界で生きたいと主人公が訴えた際に掲げた理想と展望の、背筋が凍るほどの空虚さと>>続きを読む