グラッデンさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

グラッデン

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映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!(2017年製作の映画)

3.9

映画館のシリーズ作品の鑑賞は『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』以来、約10年ぶり(汗) 応援上映の老舗・ミラクルライト採用は同作品からとなりましたが、すっかりと定着したのだなとし>>続きを読む

シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.3

無職のダメ女が地元の公園を媒介に何故かソウルに出現する怪獣にシンクロする作品。

設定を見てバカ映画枠の勢いで見に行ったのですが、ダークな物語の展開で意表を突かれました。

本作は、都会を追い出された
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.4

面白かった!

35年前に公開された作品の世界観の継承し、その上に新たな風景を作り出したことで、スクリーン上に展開する絵的なモノに前作と同様のインパクトを受けました。特に、ドローンのような飛翔体や20
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.9

『悪人』『日本で一番悪い奴ら』白石和彌監督の最新作。

カメラワークを中心とする画面の作り、全く感情移入させない最低な人間たちを描いたギリギリを突く演技表現等、作品全般に感じるアクの強さに白石監督の「
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

銃規制法案を巡るロビイストを描いた映画。

日本の公開直前、アメリカで銃乱射事件が発生したことから非常にタイムリーな題材になったと思います。全編を通じて台詞等による説明は多くないのですが、逆にアメリカ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.8

「漢のロマン」詰まった黒服+黒塗りの高級車が勢揃いする会合シーンでは無駄にテンションを上げていくのが本作の嗜みだと勝手に解釈。

というのも、近年の日本映画に登場するヤンキーがそうであるように、本シリ
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エルネスト(2017年製作の映画)

4.0

タイトルにある「エルネスト」はゲバラのファーストネームであり、ゲバラがボリビアで共に戦った日系二世の青年・フレディ前村に授けた名前である。

物語は医療を受けられない人々のために故郷からキューバの大学
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パターソン(2016年製作の映画)

4.2

詩とともに紡がれる、緩やかな時間と日常を描いた作品。

物語は、自身が生まれ育った街と同じ名前を持つ主人公・パターソンが、鑑賞者たる我々がそうであるように、日常のルーティンを消化する生活を描いていきま
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.2

鑑賞前に抱いたイメージを良い意味で裏切ってくれた作品でした。

宇宙開発競争の背景にある東西冷戦構造、人種分離の生活環境と公民権運動の足音といった、当時の米国社会の「日常」を通して社会的なメッセージ性
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

3.8

最近、日本では少し見られなくなった、何かに抵抗する少年たちの夏の思い出を描いたロードムービー。「ロードムービー」と言う表現自体も久々に目にしたような気もします。

テクノロジーの発展は人と人を繋ぐハー
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦前のパリを舞台に、降霊術を扱う姉妹とそれに魅せられた男の物語を描いた作品。

鑑賞後、本作のテーマは「見えないものを見る」だと思いました。本来は見えるはずがない死者の姿を生者に見せること
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.7

大根仁監督の最新作。原作の雰囲気を残しつつ、リアルタイムにフィットさせる大根監督らしいディティールの作り込みは流石。
また、作り込みだけではなく、登場人物たちが喜怒哀楽を表現する東京の街並みのカットも
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

戦争の記録を伝えるというよりは、兵士たちが経験した記憶を追体験させるような内容だったと思います。そういう意味でも、IMAXをはじめ高音質・大画面で見てほしい作品です。

陸・海・空を舞台に、異なる時間
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

是枝裕和監督の最新作。本作は、近年の同監督作においてテーマとなっていた家族(性)からは一線を画し、サスペンスと法廷劇に挑戦されております。ただし、様々な家族の繋がりを描いておりましたので近作からの延長>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.4

最高でした!

圧倒的なゾンビ量、高速鉄道という舞台を活かした駆け引きのあるサバイバル、韓国映画の武器とも言える暴力度満点のアクション。エンタメ要素を取り上げてと相当満足度高いのに、それだけではないと
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ギフト 僕がきみに残せるもの(2016年製作の映画)

4.1

本作の語り手でもあるグリーソン氏も述べるように、ドキュメンタリー映画というよりは人生の記録を見ている印象を受けました。

本作はALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告された元NFL選手が息子のために撮り続
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.0

原作に当たる岩井俊二監督の同名映画は何度か鑑賞しております。その意味では、原作からの「継承」と「革新」をどのように作り込めるのか、という部分も意識しながら本作の鑑賞を進めました。

鑑賞を進める中でリ
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海辺の生と死(2017年製作の映画)

3.9

戦時中を描いた作品とは思えぬほど静寂に支配されてる空間に驚かされました。

それだけに、鑑賞を振り返ると音に対する反応はいつもより過敏になっていたと思います。セミの鳴き声、風や波の音が響き渡るとともに
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.9

「MCUを理解していなくても単発で楽しめる」ギリギリの立ち位置の作品。ただし、作品単体としても、予想以上に楽しめました。
サム・ライミ監督版のような、葛藤・苦悩といった主人公の内面を描くシリアステイス
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.8

「期待通り」と「予想外」が混在する作品でした。

前者については、随所に伝わるトム・クルーズの主演映画らしい破天荒さ。冒頭から「アドベンチャー魂」(パワーワード)炸裂で無謀に多勢に無勢の敵陣に突っ込ん
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.4

魔女が地上に落とした種から咲いた魔法の花を巡る物語。

スタジオジブリのスタッフとして長年活躍し、『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』の監督を務めた米村宏昌氏が立ち上げたスタジオポノック
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.1

小さな街の人気店だったマクドナルドを帝国に変貌させた男の物語。

良し悪しはありますが、マクドナルドは米国をイメージさせる企業であると思いますが、企業が紡いだ物語もまたアメリカ企業らしいエピソードを重
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沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

3.6

遠藤周作の原作を読み終えたタイミングで篠田正浩監督版を鑑賞。

特に後半、パードレ・ロドリゴが奉行所に捕らえられた後の台詞回し等は、一部のオリジナル描写を差し込んでいるもののスコセッシ版以上に原作に忠
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.9

アクション映画の続編らしくもあるが、世界観としては一段と大きな風呂敷を広げてきた印象。

前作の復讐劇という物語の柱が無かったのは残念。ジョン・ウィックを演じたキアヌ・リーブスが醸し出すダークな雰囲気
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.1

実話に基づく物語、戦闘シーンの火力も凄まじいものでしたが、鑑賞を終えて戦争映画を見たという感覚は薄かったかもしれません。

その理由は、本作が主人公の貫いた「信念」にフォーカスした作品だったからだと思
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.3

ボストンマラソンで発生した爆破事件を描いた実話に基づく物語。

鑑賞を終えて、本作のテーマはタイトルに集約されていると感じました。爆破事件という大きな絶望を経験したボストンという街の物語であると同時に
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.2

序盤の描写から、喪失を抱えた人間の背中には哀愁ではなく空虚という言葉が当てはまると思いました。
待つ人がいるから寂しく、会えないから悲しく感じるのであり、自分の日常の一部にあったモノを失うことはそうし
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

未知との遭遇を言語に焦点を当てるアプローチに加え、作品上のカラクリを絡めた物語の謎解きの部分ともに非常によく出来ていたと思います。

作品を振り返るとヒントが見え隠れしていた気もしますが、種明かしまで
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.2

多くの方が同様の感想を抱いたと思いますが、予告編等で「鋼鉄ジーグ」の名前を目にした時には何故?イタリア?と数々の疑問符が頭に浮かび上がりました(汗)

しかしながら、鑑賞を終えた後には違う意味での衝
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.8

ウディ・アレン監督の最新作。フィルモグラフィを振り返ると、80歳を超えてもなお、年1本ペースで作品を世に出し続けております。年齢を全く感じさせない作品作りに対する精力的な姿勢は素晴らしいと思うとともに>>続きを読む

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.8

2010年に発生した石油採掘現場の火災事故を描いた実話に基づく物語。

超弩級地獄絵図。よりによって「実話に基づく物語」なのが傷口を深くエグられてきます。フィクションであれば驚きだけで済むのですが、実
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.2

「怪物VS人類」から「怪物VS怪物」への移行を宣言するような作品。陸の孤島でバトルすればコンプライアンス上も無問題(笑)

ギャレス・エドワーズ監督によるゴジラはもちろん、『パシフィック・リム』や『シ
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.0

近年のディズニースタジオ作品について「信頼と実績」があったものの、今回は物語にノレるか不安ではありました。しかしながら、こうした不安は杞憂に終わり、飽きることなく最後まで楽しめました。ある意味、全年齢>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.6

今回の映画を鑑賞するにあたり、下記の3作品の存在を意識しました。

・士郎正宗の漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
・押井守監督によるアニメ映画『GHOST IN THE
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

当初、1人の人間の「アイデンティティ」がテーマであるといった印象を受けていましたが、作品が進むに連れて(特に第3幕)「愛」の物語であることに気づかされました。

冒頭の同級生に追いかけられる主人公は廃
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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

4.2

日本人観光客が多く訪れるバンコクの歓楽街・タニヤで働くタイ人娼婦・ラックと、元恋人の日本人・オザワの再会、逃避行を描いた物語。

自然と物語に引き込まれるような感覚。3時間にわたる物語もあっという間に
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