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重力の光 : 祈りの記録篇

重力の光 : 祈りの記録篇の作品紹介

重力の光 : 祈りの記録篇のあらすじ

元極道、元ホームレス、虐待被害者、⽣きる意味に悩む⼈……困窮者⽀援をする北九州のキリスト教会に集う、傷ついた愛すべき「罪⼈」たち。彼らが演じるキリストの受難劇と、彼らの歩んできた苦難と現在の物語を交差させたドキュメンタリー。 困窮者⽀援を⾏うNPO法⼈抱樸(ほうぼく)の奥⽥知志が牧師を務める福岡県北九州の東⼋幡キリスト教会には、様々なバックグラウンドの⼈々が集まっている。フィリピンで戦争を経験した⼈、5回の服役後極道から⾜を洗うも世間につまはじきにされた⼈、妻と⼦供が出ていき、⾃暴⾃棄になって多額の借⾦を背負った⼈、路上⽣活をしながらも⾷える程度の稼ぎを得ていたが、時代の流れの中でそれすらままならなくなった⼈、親や周りの⼤⼈たちに殺すぞと毎⽇⾔われ続けた⼈、⽣きるのが苦しく、「早くいなくなりたい」と願っていた⼈……本作は、教会に集う傷ついた愛すべき罪⼈である9⼈が演じるイエス・キリストの⼗字架と復活を描いた受難劇と、彼らが歩んできた苦難と現在の物語、礼拝の模様や⽀援活動、それぞれの⽇常を交差させたドキュメンタリー映画である。

重力の光 : 祈りの記録篇の監督

石原海

原題
製作年
2022年
製作国
日本
上映時間
72分

『重力の光 : 祈りの記録篇』に投稿された感想・評価


劇場 No 194

72点

シネマ5でのハシゴ2本目もドキュメンタリー🎬

北九州市にある東八幡キリスト教会・牧師の奥田さんは
NPO法人を立ち上げて困窮者支援活動をされている
本作は、元極道、元ホームレス、虐待被害者の方々が
演じるキリストの受難劇と彼らの苦難を交差させたお話でした

奥田氏が社会からドロップアウトして
見捨てられた人々を寛容に受け入れてらっしゃる姿や
私たちそれぞれの宗教観を超越して
過去からの呪縛を振り解こうと苦闘する...
新たなスタートを試みてらっしゃる人々の姿が印象的

正直 終盤の寸劇のパートにはそれほど入り込めませんでしたが
それでも 今まさに政治と宗教の関係が社会問題化しているだけに
本当の信仰とは何かを考えるきっかけになる作品でした🎥

舞台挨拶付き上映の回。
人生の苦しさとか辛さを重力と捉える。
他者との関わりの中で再解釈される人生。
同い年の監督だし、これからも注目していく。

[2022年 194本目]
うちはクリスチャンホームだったので小さい頃からプロテスタントの教会に通ってた、中学2年生の頃、部活が忙しくなって日曜日もつぶれてしまうようになるまでは。自分が行ってた教会はいまになってわかるけどほんとうに自由で、規律なんてないようなもので来るもの拒まずの世界だった、いやそんなものじゃなく、愛としか呼べないようなケアの力がさわやかに満ちた場所だったと思う。いろんな人がいた。それこそホームレスのおっちゃん、元ヤクザのおっちゃん、学校や会社がくるしい人、家族が苦しい人、ただ聖書を学びたい人、自分のかたちを確かめるために来る人、息を抜きたい人。突然いなくなる人もいた。自然が豊かな場所だったから、わたしはほとんど遊びにいってるつもりだった。裏の竹林や草むらのなかでなにかを探したり、生っているざくろやきんかんを勝手にむしって食べたり、拾われてきた犬と一緒にいたり。でも、ワーシップソングを聞くとどうしようもなく涙が出てくるのはいつもそうだった。歌は人を無防備にするんだと思う、「手放す」ための歌ならなおさら。わたしはいまでも祈る。自分がくるしいとき、誰かを思うとき。祈りはあまりに身近にあって、幼いわたしが仲のよかった女の子から仲間はずれにされていた頃、かなしくて泣きながら祈った日のこともときどき思い出す。ずっと、どうしようもないなにかを抱えたときにそれを手放す方法のひとつになっている。
大学生の頃、教会の言葉はかたいのがもったいないなあと思っていた。多くのクリスチャンコミュニティ内で使われている言葉はもう古すぎると思っていた。それから翻訳というものを学ぶにつれ、すべての翻訳はどうしてもずれを含むことをいやというほど知って、世界各国の言葉で訳された聖書について思った(ひとつひとつ少しずつ別物と言えると思う)。聖書には歴史的記述の側面と、かみの言葉を預言として受け取った者たちが書き記した箇所とがあり、そこにもべつの翻訳のいとなみがなされている。それでも、わたしはゴスペルの歌が伝えるようなエッセンスを体感してきて、そこにはみんなが共有できるなにかがあると思う。それはたぶん、ケアの力だ。あるいは、許しの。

重力の光を見て、涙が出てくるのはゴスペルにふれるときと同じだった。ほんとうに安堵している人を見るのは喜びなのだ。

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