私のはなし 部落のはなしを配信している動画配信サービス

『私のはなし 部落のはなし』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

私のはなし 部落のはなし

私のはなし 部落のはなしが配信されているサービス一覧

私のはなし 部落のはなしが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

私のはなし 部落のはなしの作品紹介

私のはなし 部落のはなしのあらすじ

日本の〈差別〉を丸ごと見つめて学びほぐす いまだかつてないドキュメンタリー映画 かつて日本には穢多・非人などと呼ばれる賤民が存在した。1871年(明治4年)の「解放令」によって賤民身分が廃止されて以降、かれらが集団的に住んでいた地域は「部落」と呼ばれるようになり、差別構造は残存した。現在、法律や制度のうえで「部落」や「部落民」というものは存在しない。しかし、いまなお少なからぬ日本人が根強い差別意識を抱えている。なぜ、ありえないはずのものが、ありつづけるのか?この差別は、いかにしてはじまったのか?本作は、その起源と変遷から近年の「鳥取ループ裁判」まで、堆積した差別の歴史と複雑に絡み合ったコンテクストを多彩なアプローチで鮮やかにときほぐしていく。 監督は、屠場(とじょう)とそこで働く人々を写した『にくのひと』(2007年)で第一回田原総一朗ノンフィクション賞を受賞するも、劇場公開を断念せざるをえなかった経験を持つ満若勇咲。あれから十数年、プロデューサーに『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』の大島新を迎え、文字通り〈空前絶後〉のドキュメンタリー映画をつくりあげた。

私のはなし 部落のはなしの監督

原題
公式サイト
http://buraku-hanashi.jp/
製作年
2022年
製作国
日本
上映時間
205分
ジャンル
ドキュメンタリー

『私のはなし 部落のはなし』に投稿された感想・評価

むぅ

むぅの感想・評価

-
「なんか変なの」

小学生の頃ぼんやり思った。
私の地元にはいくつかの団地があり、どの団地に住んでいるかでその世帯年収があらかた想像がついてしまう現実がある。
小学生でさえ△団地は◯団地よりもお金持ちと何となくわかっている。
ずっとその地域に住んでいたら考えもしなかったのかもしれないが、小1で転校し小5で同じ学校に戻って来た私としては何だか違和感があった。
私の知る限りではそれを理由にしたいじめや差別は無かった。
でもうっすらとした線引きがあったように思う。
いや、あった。少なくとも私の中にはあったことを認めなくては。
でもそれって差別と何が違うのだろう。

住んでいる場所によって、パーソナルな部分やルーツを勝手に判断されてしまう事って。
ましてやそれで差別されるなんて。

〈部落〉がそうであるように。

日本を代表すると言われる監督の作品を観たり、小学生ぶりくらいに大河ドラマを観ている中、実は私って自分の国のこと全然知らないんじゃないかなと思うようになった。

学びになればと思いながら、ヒントになりそうな、考えるきっかけをもらえそうないくつかの作品を観てきた。でも、どれも自分の中で明確な答えがまだ出ない。
レビューに書きたい事がたくさんあるような、何を書いていいのか分からないような、どこまで書いていいのかもわからないような、そんな気になり、書くのをいつも見送る。

私だって仕事終わりの帰りの電車、Filmarksを開いてクスッと笑えたり、面白そう!と思ったり、いいないいな私も観たい!と思えるようなレビューに出会えたら嬉しいし楽しい。なので、とりあえずはレビューは書かず自分の中で向き合うことにしようと思っていた。
そんな中の今作。
上映館もMark数も少ないし、いつか配信されるのかな?
きっとまとまらないけど、書いてみるかと思った。

『私のはなし 部落のはなし』

とても良いタイトル。
"私は"という主語でしか語れない、その主語でしか語ってはいけない根深さや繊細さが、そこにはあった。
たくさんの方々の〈私のはなし 部落のはなし〉を観て聴き考える。
そこには監督の話もあった。
だからこんなドキュメンタリーが出来たのか、と納得する。


〈私のはなし 部落のはなし〉
私にとって部落は身近ではない。
でも知らないだけで、辛い現実と戦っていた人が身近にいたのかもしれない。
それでも授業で習った〈士農工商、穢多非人、部落〉という言葉は忘れられない。それこそ〈"いいくに"つくろう鎌倉幕府〉や〈"なくよ"うぐいす平安京〉と同じくらいに記憶に刻まれている。
それはきっと、私が転校経験が多いことと関係していると、ちょっと思う。
引っ越した先で、その地域に多い苗字があるという事を知ったり、転校先で出来た"新しいお友達のお家に遊びに行く"という経験が人より多い中、住んでいる場所によって"そこの雰囲気がある"という体感があったのは無関係ではないはず。
本が好きなのも間違いなく影響している。島崎藤村や中上健次は今作にも引用されていた。それでなくったって昔の小説には"身分の差"というのは当たり前に出てくる。
そして恐れずに言うならば〈部落〉よりも〈同和〉という言葉の方が、なんだか容易に触れてはいけない"ややこしさ"みたいなものを感じる。今作はそこに関しても語られているのだから凄い。
部落の問題に直面した事はなく、かと言って全く知識や実感がないわけでもない。
おそらく私は部落とそんな距離にいるのだ。そしてその距離を持て余していたのかもしれない。
だから絶対に今作を観たかった。
これが私の〈私のはなし 部落のはなし〉


「ルーツのない人たちの中から差別をなくそうとする人たちに出てきてもらうことが、あるべき姿かなと僕は思っている」
そう語る方の言葉に驚いた。
ルーツのない側が差別をしているのだから、差別をしている側が改めるべきなのだ。どうして辛い思いや経験のある人たちが、また辛い思いを重ねなくてはいけないのか。優しさなのかオブラートなのかはわからない。でもおそらくその両方に包まれたその言葉が悲しかった。

パンフレットも素晴らしかった。
帰りの電車で読もうと開いて、閉じた。これ、読んだらきっと引っ張られて〈私のはなし 部落のはなし〉は書けなくなる。間違いなく"コピペ"になる。
知識でもなく、誰かの意見でもなく〈私のはなし 部落のはなし〉を、私は書きたいと思った。
そう思わせてくれる傑作だった。

明日ゆっくりパンフレットを読む。

もうすぐ成人する3人が、それぞれの〈私のはなし 部落のはなし〉をした後に対話をする。そしてブルーハーツの「青空」を歌う。
涙が止まらなかった。

明日ゆっくり「青空」を聴く。


生まれた所や皮膚や目の色で
いったいこの僕の
何がわかると言うのだろう

こんなはずじゃなかっただろ?
歴史が僕を問いつめる
まぶしいほど青い空の真下で
順慶

順慶の感想・評価

4.3
200分を超えるドキュメンタリー。とても見応えあった。この“部落”問題は、容易には解決できないということがよくわかる。テレビでは簡単に扱えないだろうタブー。
映画館でなければ集中して見ることができない。貴重な時間だった。

三重・京都・大阪の“部落”を取り上げ、そこに住む人たちが、“部落”について話す。“部落”に住んでいない人も“部落”について話す。一般論を展開するわけではなく、自分の体験や感じていることを話す。
タイトル通り、みんな「私のはなし」をしている。

1871年(明治4年)、解放令が公布。これで法律上“部落”は存在しないことになっている。しかし、全国に約5,400ヶ所の“部落”が存在するという事実。そこには何があるのだろう。
“差別することは悪い”ということぐらいはみんなわかっている。

人種差別ではない。だからややこしい。同じ日本人。でも、ある女性は「血」の違いを強調したことが印象的だった。

土地改良があり、“部落”の団地が立ち退きになる。そこに住んでいた女性が引越すことになった。当日の朝、その女性はイビキをかいて寝ていた。この住みなれた場所での最後と眠りだった。

ブルーハーツの「青空」がどうもいい。

映画を見ながら何冊か読んだことのある中上健次の“路地”の小説を考えていた。中上健次の言葉は結論なのかもしれない。
「天皇と部落は、文化的産物。だからしょうがない」
これほどまでにブルーハーツの"青空"が似合う映画は他にない。

『私のはなし 部落のはなし』に似ている作品

水俣曼荼羅

上映日:

2021年11月27日

製作国:

上映時間:

372分
4.4

あらすじ

2004年10月15日、最高裁判所、関西訴訟。「国・熊本県の責任を認める」判決が下った。この勝利をきっかけに、原告団と支援者たちの裁判闘争はふたたび、熱を帯びる。「末端神経ではない。有機水…

>>続きを読む

監督

主戦場

上映日:

2019年04月20日

製作国:

上映時間:

122分
4.1

あらすじ

慰安婦たちは性奴隷だったのか?強制連行は本当にあったのか?慰安婦問題論争の日・米・韓の中心人物にインタビューを敢行し、激しく対立する互いの主張を丁寧に聞いていく。さらに、多くのニュース映像…

>>続きを読む

ニッポン国 vs 泉南石綿村

上映日:

2018年03月10日

製作国:

上映時間:

215分
4.0

あらすじ

大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその親族が、損害賠償を求め、国を訴えた“泉南・アスベスト国賠訴訟”。その8年にわたる闘いの全てを記録したドキュメンタリー。

監督

破戒

上映日:

2022年07月08日

製作国:

上映時間:

119分

配給:

  • 東映
3.8

あらすじ

瀬川丑松(間宮祥太朗)は、⾃分が被差別部落出⾝ということを隠して、地元を離れ、ある⼩学校の教員として奉職する。彼は、その出⾃を隠し通すよう、亡くなった⽗からの強い戒めを受けていた。 彼は⽣…

>>続きを読む

ボストン市庁舎

上映日:

2021年11月12日

製作国:

上映時間:

274分
4.0

あらすじ

マサチューセッツ州のボストン市庁舎では、警察、消防、保健衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録など数百種類ものサービスを提供している。「一つの都市が変われば、その衝撃が国を変える」と語るマ…

>>続きを読む

きみが死んだあとで

上映日:

2021年04月17日

製作国:

上映時間:

200分
3.7

あらすじ

1967年10月8日。佐藤栄作内閣総理大臣(当時)の南ベトナム訪問阻止を図った「三派全学連」を主体とする第一次羽田闘争は、その後過激化する学生運動の端緒となる事件だった。はじめてヘルメット…

>>続きを読む

ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言

上映日:

2022年08月05日

製作国:

上映時間:

94分
3.6

あらすじ

イギリスのドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、アドルフ・ヒトラーの第三帝国に参加したドイツ人高齢者たちにインタビューを実施した。ホロコーストを直接目撃した、生存する最後の世代である彼ら…

>>続きを読む