すごく好きだった。
老いを恐れる気持ち。嫌いでも消えることがない父親への気持ち。漠然とした寂しさ。強烈な自己愛。
ナルキソスは自分の姿に見惚れて溺れ死んだ。でも、老いて醜くなった自分は自分に溺れ死…
LGBTQ活動家以外の一般の当事者たちからすると
「そんなに社会からの疎外感なんて感じてねーよ」
ってところなのだけど。
ゲイとしての生きづらさを社会や時代のせいにする山崎氏、
不幸のもとはそこじ…
期間限定配信されてたので観た。
良作ではないか。
ここからは思ったことをそのまま書いちゃうので伏せるという意味でもネタバレ設定しときます。
まず、絵本作家の家に薔薇族置いてあるの手が凝ってますね…
人は図太く、ユーモラスで愚かだ。でもそれが愛おしい。
最後のシーンを見て、これは人生讃美の映画だなと気が付けた。
別に破滅的な終わりじゃなくていいんだよ。
同性愛だからといって、悲劇だけを背負わされ…
偏屈じいさんが孫ほど歳の離れた青年を通して人生を見つめ直していく物語。個人的には贖罪という感情も読み取れた。
随所に挟まっていたナルキッソスの寓話に準えた水面のシーンが印象的。自惚れて深い水の底に引…
随所にゲイあるあるや2丁目の空気感みたいなものを散りばめられていて、それでいて終活や老いへの集団羞恥のようなものを突きつけられるのだけど、監督が以前に制作した短編版よりさらに重厚で且つユーモアに溢れ…
>>続きを読む自分は鶏が好きすぎて、最後に鶏の絵本が登場しただけで思考がすっ飛んでしまったのですが、まとまらなくても残せることを残したい。
あの絵本は自分には、存在を見えないものにされていたマイノリティーが虹の…
老いてしまった自分と、過去の美しさと、家族。
家族という言葉に恐怖感を共に感じれた。
やはり老いることの儚さと孤独の寂しさが絶妙にマッチしている感じがしてとてもよかった。
海のシーンめちゃめちゃ…
死ねなかったナルキッソスの永い後日譚。
自己を愛することで避難(本人によると家庭環境がそうさせたので逃げるというニュアンスはちょっと違うかなと)してきたけど、その自己愛も若く美しい造形に向けられてた…
© 2022 老ナルキソス製作委員会