円谷プロ創立60周年記念の「円谷映画祭2023」の一環、ウルトラセブン55周年記念として制作された劇場用ドキュメンタリー作品が、気づくと私の地元でもひっそりと公開されていました。
セブンをメインにシリーズ第一期と言える『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の主にご存命のスタッフ・キャストの方々のインタビューが中心。
私がセブンと出会ったのは小学校1年生のときで、その後も再放送の度に何度も見ることに。
ですから、本作と併せて本編4話からなる『ウルトラセブン』庵野秀明セレクションも上映されていましたが、どれもよく知っているので(LD全話持ってたし)そちらはパス。
ちなみに庵野セレクションのラインナップは、
第4話「マックス号応答せよ」(監督:満田かずほ 脚本:山田正弘、金城哲夫)
第8話「狙われた街」(監督:実相寺昭雄 脚本:金城哲夫)
第14~15話「ウルトラ警備隊西へ 前・後編」(監督:満田かずほ 脚本:金城哲夫)
ゴドラ星人、メトロン星人、キングジョーの回ですね。
もっとマニアックかと思ったら意外に王道。
でも実相寺監督作はしっかり1本入っていて、脚本は金城哲夫ばかり。
ドキュメンタリーの制作裏話はほぼ知ってる内容だったので、あまり新鮮味はないものの、ダン隊員:森次晃嗣(80歳)、アンヌ隊員:ひし美ゆり子(76歳)、フルハシ隊員:毒蝮三太夫(87歳)、アマギ隊員:古谷敏(80歳)、音楽の冬木透(88歳)らの最新インタビューや、円谷英二の日記など初めて見聞きする話もあり、久しぶりに懐かしい『ウルトラセブン』ワールドをおさらいした気分。
作品中で取り上げられた回は「狙われた街」「超兵器R1号」「ノンマルトの使者」「第四惑星の悪夢」「円盤が来た」「史上最大の侵略」などの名作ぞろい。
「盗まれたウルトラアイ」について語る脚本の故市川森一のインタビュー映像なんかもあり。
市川森一はセブンのステーションV3クラタ隊長(南廣)、『太陽にほえろ!』では藤堂と同期の鮫島(藤岡琢也)など順レギュラーを創作し自分の担当回に登場させるのが得意でした。
過去の沖縄出張の度に行きたいと思いつつ結局スケジュールが合わず未だ訪問叶わぬままの故金城哲夫の南風原町の実家兼資料館も登場。やっぱりいつか行かなきゃ。
ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長(中山昭二)とソガ隊員(阿知波信介)はもう亡くなりましたが、他の上記4人の隊員たちはまだまだお元気そうでなによりでした。
しかし当時のスタッフの平均年齢が22歳というのはスゴイ。