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ディーヴァ・フトゥーラ
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目次

ディーヴァ・フトゥーラの作品紹介

ディーヴァ・フトゥーラのあらすじ

エージェンシー「ディーヴァ・フトゥーラ」を運営するリッカルド・スキッキは、自由恋愛の名のもと、ポルノを通じて大衆文化に革命をもたらそうとした。スキッキはモアナ・ポッツィやチッチョリーナなどのポルノスターを生み出し、商業的に成功を収める。ディーヴァたちは政治の世界にも進出し、リッカルドたちの夢は叶ったかのように見えた。

ディーヴァ・フトゥーラの監督

ジュリア・シュタイガーヴァルト

原題
Diva Futura
製作年
2024年
製作国
イタリア
上映時間
130分
ジャンル
ドラマ

『ディーヴァ・フトゥーラ』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第81回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『泣いたり笑ったり』などの脚本家として知られるジュリア・ルイーズ・スタイガーウォルトの長編二作目。ヴェネツィア映画祭コンペに出品された。

これはなかなかいい!脚本家出身だけありしっかりした構成とユーモラスな会話、生き生きとした役者の演技がいい効果を生んでいる。ポルノ業界の内幕ものとしてイタリア版『ラリー・フリント』のような印象を受けた。

エージェンシー「ディーヴァ・フトゥーロ」を率いる男とポルノスターの女たち。彼らの栄枯盛衰をテンション高めに描き出している。殊更に美化するでもなく、意味なく女性の裸を映すでもなく、誠実な視点でポルノというものを見つめ直している。

「女性監督ならでは」という言葉はあまり使いたくないのだが、本作はやはり女性の視点ならではの描き方になっていると思う。

リッカルドと彼をめぐる女たち、それぞれの視点で物語が進んでいく。原作はどうやら秘書の著書らしく、彼女の視点が大きいのかな。内側にいながらも俯瞰で捉えた視線が見事だ。

色鮮やかな色彩もとてもいい。彼らにとっては「第二の家族」であるディーヴァ・フトゥーラの面々を魅力的に描きつつ、ポルノが持つ功罪を冷静に捉え直している。

性のアイコンというだけでなく、彼女たちもまた一人の人間なんだという力強いメッセージが胸を打つ。美しい撮影も相まって彼らが輝かしく描かれている。なかなかの良作!
4.1
【ポルノの栄枯盛衰に根差された自己実現と家族の様な居場所】【イタリア映画祭】
■あらすじ
女性監督スタイガーウォルトの長編2作目は、1980年代から90年代のポルノ業界を駆け抜けた一人の男と彼のディーヴァたちの成功と破綻を描く。
エージェンシー「ディーヴァ・フトゥーラ」を運営するリッカルド・スキッキは、自由恋愛の名のもと、ポルノを通じて大衆文化に革命をもたらそうとした。
スキッキはモアナ・ポッツィやチッチョリーナなどのポルノスターを生み出し、商業的に成功を収める。
ディーヴァたちは政治の世界にも進出し、リッカルドたちの夢は叶ったかのように見えた。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

■みどころ
凄く面白かった。
規制の厳しいポルノを一躍有名にした男女の栄枯盛衰を描いたお話。
実在の出来事を基にした映画で、プロデューサーいわく登場人物や親族とコンセンサスを取るのが超大変だったとかなんとか。

リッカルド・スキッキはポルノ関係の仕事を通じて、スカウトする才能や関係者に恵まれる形で主にポルノビデオ製作・販売とストリップダンスを生業とするディーヴァ・フトゥーラを設立・運営していく。
生まれつき男子にはいじめられるけど女子には超モテる性格なのか、リッカルドはポルノスターを発掘したりシゴデキ秘書を雇ったりと仕事をこなしながら規制されているポルノの大衆普及に貢献していった。

そんな中でリッカルド、ポルノスターのモアナ&チッチョリーナや彼らの周囲の人物の人生が時代と共に想定される出来事と予期せぬ出来事に遭遇する様を群像劇のように映していく。

言ってしまえばNetflixの全裸監督に近い質感を持ち合わせているがポルノを通じてキャリアや家族の話、個人と社会の繋がりへ拡張していく。 登場人物それぞれに栄光と失敗、抱える問題・悩みがありながらも、同時にポルノによって成功と失敗と乗り越えで人生に色彩を与えて自由を模索する姿に目頭が熱くなった。
ポルノを通じて英雄になれたし選択に後悔もするが、過ごした時間には彼らなりの美学と愛情が連綿と続く道徳的な映画に惹き込まれた。

家族の様な時間が人生を美しい夢にするのだなと。
[昔々、ポルノ映画事務所で] 90点

大傑作。2024年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ジュリア・ルイーズ・スタイガーウォルト長編二作目。イタリア初のポルノ映画事務所"Diva Futura"と事務所社長リッカルド・スキッチの栄枯盛衰を描いた、イタリア版『ブギーナイツ』みたいな作品。事務所でスキッチの秘書をやっていたデボラ・アタナシオの自伝的小説『Don't Tell Mom I'm a Secretary』の映画化作品。序盤のテンポの良さがとにかく異常で、リッカルド→イローナ→モアナ→デボラ→エヴァの順番で視点人物を入れ替えながら事務所の成長をハイペースで語っていく。パオロ・ソレンティーノ『イル・ディーヴォ』のアッパーなオープニングを思い出したけど、本作品は原作も監督も女性なので、ソレンティーノ的なエロジジイの目線は一つも感じられないのが良い。事務所創業の功労者であるイローナとモアナの話なんかもっと深堀りすれば色々ヤバいのが出てくるだろうし、登場人物の数としてはTVドラマでやった方がもっと整理しやすいだろうし、ネタも十分にあるはずだが、リッカルドとエヴァの関係を軸に彼の理想を辿り直していく形式にすることで、130分の枠に収めているのが本当に素晴らしいと思う(基本の視点人物がデボラなので、彼女が事務所に勤務し始める以前のイローナとモアナの話はニュースとか外部視点ベースなのだろうか?)。緩急を維持するために全盛期と衰退期の時系列を乱しており、それが無駄に複雑に見えてしまう原因になるとか、伏線の貼り方が雑すぎる&回収が遅すぎるなど、一概に優れた語り口とも言い難い部分は散見されるものの、その拙さまでもが、リッカルドの"欠点はあるけど人間的に好かれる"という側面に回収されるようで、中々上手いなと。リッカルドを演じるピエトロ・カステリットは芸能一家のボンボンなんだが、彼から滲み出る道楽息子の余裕みたいなのが、全然余裕じゃない状況でも困ってる知り合いを助けちゃうリッカルドの危うさとマッチしていてとても良かった。彼の監督作『Enea』は本当に嫌いだったので苦手な俳優だったが、ここまで変わるとは流石俳優である(掌返し)。

そして、やはり特筆すべきはリッカルドの理想の部分だろう。ホモソ空間から排除され女性コミュニティに居場所を見出したという少年時代から変わらぬ、女性を尊重しその美しさを提示したいという願望は、"自分たちなりの道徳"を共有した人々とのポルノ製作として具現化され、ある種のユートピア的な"自由"を求め羽ばたいていくような理想である(あのラストこそが彼の求めていた理想の最終形態なのではないか)。しかし、そんな理想だけじゃ成功が続くはずもなく、より大きな悪意に飲み込まれていく。本作品に社会の眼差しそのものがあまり含まれていないのは、原作者が中の人だったから以上に、リッカルドがそれを正しく捉えきれていなかったからなんじゃないだろうか。かくして革命は失敗したのである。

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