ダイ・ビューティフルの作品情報・感想・評価

「ダイ・ビューティフル」に投稿された感想・評価

なんと、主人公は最初から死んでいる。
そう、吾輩の人生のことです!…とか、軽い気持ちでふざけて書いたら結構響いてきやがるぜ…。

大柄で彫りの深い美しい顔立ちのトリシャ。念願の“ミス・ゲイ・フィリピーナ”の座に輝き、喜びもつかの間、体調不良を訴えそのまま帰らぬ人となってしまった。死因はクモ膜下出血。

☆トリシャは、いわゆる“オネエ”でした。…きょうび、性的少数者の権利や自由を守り、前向きに生活できる社会の実現へ向けた運動の熱がこんだけ高まる中、果たして“オネエ”呼ばわりで良いのか?というのは悩ましいところなのですが、フィリピンに於ける彼らの独特なスタンスを表すのに、アルファベット1文字だとどうにも上手く当てはまらない気がします。気分的には“オネエ”或いは“オカマちゃん”の方がしっくりくる…。ちょっと調べてみたところ、現地では彼らを“バクラ”と呼んでいるそうです。という事でバクラを採用☺︎

幼い頃から手作り衣装でミスコンごっこをしていたトリシャ、元の名はパトリックは、裕福な家庭に育ち、同じ趣味の男の子達とキャーキャー楽しくやっていましたが、厳格な父はそれを許さず対立、ついに勘当されてしまいます。
覚悟を決めた新生トリシャは親友のバーブスらとともに地方のバクラのミスコン入賞を目指してドサ回りの日々…。
惜しまれつつ亡くなった知人女性の幼い娘アドーラちゃんを引き取り、トリシャは念願のママに!娘をシャーリー・メイと名付け可愛がります。
自分磨き、改造手術、アホなカレシとの別れ…。苦労を重ね、やっと掴んだグランプリだったのに…、で冒頭のシーン。
トリシャは、メイクアップの達人だった親友バーブスにある遺言を残していました。
「私が死んだら、葬儀は七日間やってね。毎日別の大スターのソックリメイクにして!」
🌈
Die Beautiful. 美しい魂の容れ物を囲む、七日間の哀しみと笑いの日々が始まりました…
…という話でして、個人的にはラブ・ディアス作品などでも目にする、バクラ達の狂気じみた陽気さの中に見え隠れする誤魔化しようの無い哀しみがとにかくツボで、感情を揺さぶられまくって号泣必至かと思ったのですが、…うん、大丈夫だった☺︎
というのも、この作品、構成にちょっと難がある。もうめちゃくちゃに時系列がシャッフルされるのですが…例えば、冒頭の〔現在〕柩に納められたトリシャのシーンからシームレスに〔だいぶ昔〕リャーリーメイの母親が亡くなり柩に入っているシーンに変わったりするのですが、何しろ冒頭での出来事なのでキャラクターの見分けがつかない。何がどうなってるの?…そんな事が頻繁に起こるので、心を動かす前に、「今どうなってるのだ?」と頭が働き出してしまうのですよ…。これは勿体ない。
まあそもそも過剰に感動させようという意図は無いようで、やっぱりおバカとしか言いようのないバクラの日常(ミスコンの演し物マジでマジで酷い!!)、学生時代の悲惨な出来事、シャーリーメイとの愛に満ちた日々などが良い按配にカクテルされ、最終的に親友たちに見守られながら虹の橋を渡るトリシャの笑顔に悲壮感は有りません。波瀾万丈ながらなんとも微笑ましく羨ましい人生です。
トリシャの日替わりメイクも、アンジョリーナ・ジョリーやレディ・ガガ、ジュリア・ロバーツ、フィリピンのスターと華やかで純粋に楽しい。
ちょっと他の作品では得られないような変わった角度から感情にコミットしてくる不思議な作品でして、もちろんおススメではあるのですが、止む無く猥雑な表現が有ったり、(これは止む無くは無いと思うのだけど)性器名称をダイレクトな俗語で言いまくるので、一応鑑賞環境に注意が必要とは申しておきます!「昨日何食べた?」みたいなホッコリ感は無いよ。

…全く個人的な感情なのですが、アルファベットできっちり区分したり、自らの権利を守る為に相応のインテリジェンスが求められたりするのって本当に窮屈だなぁと思ってしまいます。もっと気ままに、出鱈目に振る舞えれば良いのに。
枠にとらわれず、好きな部分だけ選り抜いて自分を作れれば良い。…それが目障りだっていう方は、人のことなんて気にしないで、自分を見つめてあげて欲しい。どうせいつかみんな同じ虹の橋を渡り同じ場所に行くのだから、それまで少しでも長く笑って過ごそうよ。
Narin

Narinの感想・評価

4.1
トリシャ可愛すぎる!!!
ミスコンが開かれる度に応援しちゃう!笑

シャーリーメイを子どもとして迎えたのも、自分を後回しにして人の幸せを優先するところも、傷ついても立ち上がるところも、家族に本気で憧れているところも素敵で可愛い。ジェシーも憎めなくて好きなキャラクター

結局死んじゃってるんだけど、悲しさを全く感じさせない映画。
ん丸

ん丸の感想・評価

4.0
トリシャが本当に美しくてかわいい!
仕草や話し方が本当にかわいい。

「親からもらった身体を〜…」云々ってよく言うけど、なりたい自分に、素敵だと思う自分になるのが一番。
後ろめたさを抱えて生きるのではなく、トリシャのように「神様、あなたの贈り物をこんなに素敵にしました!」って胸を張って言える生き方をしたいものです。
時系列がバラバラなのは、お葬式のときには故人との思い出は断片的に語られるから意図的にそうしたって読んで納得。
ポスターにある「神様、あなたの贈り物を素敵にしました」ってセリフが印象的。どれだけ傷ついても根本的には揺らがないトリシャは美しかった。
メイクが変わるタイミングでいろんなエピソードがランダムに始まる感じが好き。ジュリアロバーツはまじで似ていた

18-47
buenavista

buenavistaの感想・評価

4.0
絵面(ゴリゴリでハデハデ)と
気持ち(爽やか友情と愛に溢れる)が
解離するホッコリ作品❤

死化粧を葬儀までに日替り注文とは
ミスコンの女王は死んでも女王だわ😃

口を開けば喧嘩ばかりだけど、
内容は相手を思いやるばかり(´∀`)

まぁ衣裳から鳥羽ばたく❗のアイデアは良かったけど実際は( ̄▽ ̄;)
良作でした❤
yumi

yumiの感想・評価

3.7
自由に生きるにはエネルギーが必要なんだなと改めて思った。
特にLGBTQの人たちは周りの理解を得ることの難しさも重なり更にエネルギーが必要。心の痛む場面も多かった。でも登場人物のユーモアや明るさ、家族愛も描かれていて心温まる映画だった。

死ぬとき神様に「こんなに素敵にしたよ」と言いたい、この場面が一番感動した。私も最期にそう言えるような生き方をしたいな。
この映画を観て周りの目を気にしながら過ごす無意味さについて改めて気付かされた。社会に自分を当てはめることばかりを考えて自分を見失いそうになることがある。生きたいように自由に生きよう!自分を思い出させてくれる素敵な映画。
こういう大作系の派手なドラマの場合、差別される側、する側、とその反応や、周りの人間を含めた変化や成長など、日本映画だとわりと薄っぺらくなりがちなんだけど、このフィリピン映画は微妙で繊細な人間の感情をちゃんと表現できてた気がする。監督のジェンダーも大いに関係してるんだろうけど、こういう問題に対してフィリピンは日本よりも寛容だから、大胆に細部まで描けるのかもしれない。
metamegane

metameganeの感想・評価

3.9
カマのナデシコ七変化
日替わりセレブメイクで死化粧をする度に、カトリック社会の偏見と戦い生きてきた過去を映す。脚本の下ネタも痛快。
公開後に主演がカミングアウトできたようで、勇ましく明るい作風はノンケにまで響く。かたや我国の某生産性ババアが恥ずかしくなる。
RYO

RYOの感想・評価

3.7
いろんな場面が行ったり来たりしてるのに違和感なくちゃんと観れた。
メイクで印象ってあんなに変わるのね。
面白かったです。
トランスジェンダーへの偏見や差別を受けながらも誇りを持って生きててかっこよかった。
自分を曲げないで好きなことを貫いてて素敵だった。そして美人だった!!
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