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An Urban Allegory(英題)
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『An Urban Allegory(英題)』に投稿された感想・評価

sonozy
4.0
アリーチェ・ロルヴァケルとストリートアーティストのJRが共同監督/脚本の短編。
プラトンの「Allegory of the Cave(洞窟の寓話)」に着想を得た「An Urban Allegory(都市の寓話)」
都市環境を「洞窟」(人々が日常生活の中で真の現実から切り離されている状態)ととらえ、一人の少年がそのことに気づかせるお話、でいいのかな?

バレエダンサーの母親(リナ・クードリ)が、体調のすぐれない息子ジェイを連れて、スマホの地図アプリに右往左往しながら、『洞窟の寓話』にインスピレーションを得たショーのオーディションに遅刻して到着。
なんとか監督(レオス・カラックス)を説得し、参加が認められる。その際、監督はジェイに耳打ちでひそひそ...

思考は転がり落ちる石のようなもの。
いったん坂道を転がり始めると、もはや止まることはない。
洞窟の寓話は、現実の映像が幻想であることを語っている。
しかし、鎖に繋がれた人間にはそれを知覚することができない。
彼らの目は映像に食い尽くされている。
この寓話は問いかける。もし囚人の一人がなんとか鎖から解放され、振り返り、洞窟の出口を知覚することができたなら、何が起こるだろうか?
...といった、プラトンの哲学的考察が語られます。

一人、外へ出たジェイは、とある壁の前で立ち止まると、壁がめくれることに気付き・・・

スマホに支配されているように見える街の人々。
ジェイが手にしていた手作りの万華鏡。
ハートビート音。
そして街に出現するアートは、2023年11月に行われた、JRによるパリオペラ座のプロジェクト「Retour à la Caverne(洞窟への回帰)」及び、153人のダンサーが7階建ての足場で踊るパフォーマンス「Chiroptera」から。

参考「Chiroptera」
https://youtu.be/hSIBwARHyXc
[現代版"洞窟の寓話"は都市の隠された顔を見る]

傑作。アリーチェ・ロルヴァケル新作短編、JRとの共作は『Omelia Contadina』以来二回目。なんとFestivalScopeに無料配信で来ていた。"プラトンの洞窟の寓話は知ってるか?"とレオス・カラックスは主人公親子に尋ねる。生まれたときから洞窟に繋がれる我々は、洞窟の壁しか見ることが出来ず、そこに映った影/幻想を"現実"と勘違いしている。では、洞窟から逃げようとした者がどうなったか知っているか?と。そして、少年は街に繰り出し、壁面の奥に隠されていたものを知る。今年はジェーン・シェーンブルン『I Saw the TV Glow』のように、物理的に超えられないメディアを超えることで、"先に進んだ人"を表現する作品をよく見かける気がする。本作品でも後半はJRに託したかのように、壁の中の世界に入り込んだコマ撮りアニメとして展開される。壁を伝って移動していくので、通ってきた場所の色が若干変色しており、レオン&コシーニャ『オオカミの家』を思い出した。また、万華鏡、バレエ、丸めた壁紙といった回転のモチーフを多く登場させることで、"振り返る=洞窟の入口を見る"という動作を誘発させようとしているが、実際に少年が"振り返る"動作はなく、壁面を真ん中に置いた切り返しとして、つまり壁のコチラ側から(→入口を見る)もアチラ側から(→洞窟に留まる人を見ている)も壁面を見ることで"振り返る"動作を完成させているのは面白かった。なにせ"壁だと思っていたものが壁ではなかった"として話を進めるので、それを知るために"振り返る"必要がないのだ。一方で、それを指し示したレオス・カラックスは初登場時、画面奥を向いていて、主人公親子と話すために"振り返る"し、主人公の母親も息子と向かい合うことで"洞窟の入口"の存在を知り"振り返る"。世代の違いということか?ただ、こういう"気付いちゃった…"みたいなテーマって、ポジティブな面も大いにあるけど、陰謀論との親和性もめちゃくちゃ高いので、手放しに称賛はしにくい。
4.0
【レオス・カラックス、異界の扉へ導く】
アリーチェ・ロルヴァケル監督が『顔たち、ところどころ』のアーティストJRと組んだ短編映画が観られるとのことで、Festival Scopeから視聴した。アリーチェ・ロルヴァケルといえば、長尺でマジックリアリズムたる世界を描くのに長けた監督だと思っていたのだが、短編での切れ味も抜群であった。

ヨーロッパのとある街を子連れが彷徨う。母は、劇場を目指しているのだが道に迷っているらしい。やがて劇場へたどり着く。既に3時間遅れだ。オーディションだろうか?母は、プロデューサーらしき男に懇願し、なんとか中へと入れてもらえる。

そこにはレオス・カラックスが鎮座している。彼は少年に「プラトンの洞窟を知っているか?」と訊かれる。映画はそこからJRにバトンタッチされたかのように不思議な世界へと転がっていく。

JRは『顔たち、ところどころ』で壁にバンクシーのような絵を貼っていた。今回もその芸をいかんなく発揮させていく。レオス・カラックスが『ホーリー・モーターズ』で壁を開けたように、街中の壁をビリっと剥すと異世界の入り口が開かれる。少年は、壁画へ置換されてしまい、ストップモーションアニメのようなカクツキで待ちゆく人々に自分の存在をアピールしているが、人々はスマホばかり見ていて気付かない。

映画はそのまま、バズビー・バークレーの、それも横一列のマスゲームをオマージュしたかのような演出が繰り広げられる。

観る/観られるの幻影をテクニカルに描いた本作にパワフルなものを感じた。

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