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ベートーヴェン捏造
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ベートーヴェン捏造の作品紹介

ベートーヴェン捏造のあらすじ

⽿が聞こえないという難病に打ち克ち、歴史に刻まれる数多くの名曲を遺した偉⼤なる天才⾳楽家・ベートーヴェン。 しかし、実際の彼は――下品で⼩汚いおじさんだった…︕︖ 世の中に伝わる崇⾼なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書・シンドラー。 どん底の⾃分を救ってくれた憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、 彼の死後、そのイメージを“下品で⼩汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才⾳楽家(嘘)”に仕⽴て上げていく。 しかし、そんなシンドラーの姿は周囲に波紋を呼び、「我こそが真実のベートーヴェンを知っている」、という男たちの熾烈な情報戦が勃発︕ さらにはシンドラーの嘘に気づき始めた若きジャーナリスト・セイヤーも現れ真実を追究しようとする。 シンドラーはどうやって真実を嘘で塗り替えたのか︖果たしてその嘘はバレるのかバレないのか――︖

ベートーヴェン捏造の監督

関和亮

原題
公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/beethoven-netsuzou/
製作年
2025年
製作国
日本
ジャンル
コメディ音楽歴史
配給会社
松竹

『ベートーヴェン捏造』に投稿された感想・評価

ハル
3.5
キャスト及び監督登壇のプレミアムナイト(ジャパンプレミア)にて。

ベートーヴェンの秘書シンドラーをメインに描く史実を元に作られた本作。
何が本当で何が嘘?どこまでが脚色?史実って案外あやふやなもの?
そんな不確かな世界観をウィットに富んだ会話とテンポの良い掛け合いで魅せる作風。

バカリズムが脚本を務めてるだけあって、狙い通りの"シュール感"が随所に感じられた。"会話の間"や"ちょっとしたズレ"を楽しむやつ。
加えて、キャストはこの独特な世界観を巧みに表現していたし、"笑える空気感"の作り方も上手。
山田裕貴、古田新太、染谷将太etc…みんな素晴らしいお芝居。

ただ、面白い!とまではいかず…
元来、今泉力哉監督作品のようなリアルな心情をぶつけ合う会話劇が好みなので、そういう嗜好が影響したかも。
邦画のコメディを見て面白い!と思ったことが少なく相性問題かな。
バカリズム脚本の他作品が好きな方にはハマるかと。

一番面白かったのは舞台挨拶上のやりとりで小手伸也さんと野間口徹さんが「腕が取れるかと思うくらい死ぬ気で練習したのにいざ出来上がったのを見たら、お客さんが瞬きした瞬間過ぎ去る程度の尺しか映ってない…」のエピソード(笑)
「 なので、絶対瞬きしないでくださいね!」との事でした。
役者さんは本当に大変だ!!
8637
3.7
予想を裏切られた。まさかこんなに考えさせられる類の映画だったとは。

予告でも舞台挨拶の内容的にも「これ作品の裏に何か凄いトリック隠されてる奴だろ」って勘ぐっちゃって、というかバカリズムだからワンチャンそういうことする可能性すらあるやろ、という変なバイアスがかかっていたが、また違った方向に凄いものを観せてくれた。クラシックを描く映画だからってお堅いんじゃなく、アカデミックでありつつかなりエンタメに楽しめた。そこには脚色が不可欠であることに留意が必要だが。

試写でもかなり笑いが起きていて、お笑い的に観客の空気を掴むキャッチーなキメの一言が結構あったイメージ。それこそがバカリズム脚本の真骨頂。しかしながら宣伝やイベントでバカリズムがそこまでフィーチャーされていないのは、彼が特別な境遇の脚本家であることからの脱却であるようにも見えた。

異端なのはこのキャストでヨーロッパの物語をやってること。
古田新太はあのベートーヴェン像にして自分らしさ出しまくり。耳が聞こえないという特大ハンデを抱えながらも、そのコミュニケーションに個性が消えなかったのは単純に凄い。
他にもキャストがかなり豪華で、宣伝に載らない助演の役者までお馴染みの人ばかり。メインにクレジットしないのが勿体無いくらい。

もう一つの異色さは、何と言っても完全3DCGのバーチャル背景だろう。監督は「CGっぽいと思われないように尽力した」と豪語していたが、まぁ少し違和感はある。
CGをCGの質感だと思わせる決定的な要素は照明にあることに気付いた。自然光なんてものは差し込まないからその場所の色味に極力近い色を探すのだけど、これが完璧に合うことがまずないのだ。
そして今回の試写で観たものはこの技術の完成版ではないらしいのだが、まだまだ発展途上って感じがするし、寧ろこのまま公開するのはさすがに舐めすぎだろっていう低クオリティなカットがいくつもあった。逆にそれを指摘できるのが試写の意義だと感じたり。

現実離ればかりの混ぜ合わせの作品かと思いきや、これら各々がシナジーを起こして、逆にフィクションと割り切って安定して観られるようになっているのだ。学校教師との一人二役なのも、生徒が身近な大人をイメージに当てはめながら話を聞いていたみたいな少年心が垣間見えて面白い。

だがしかし、この生徒がマジで鋭い奴すぎる。バカリズムは彼に、真実主義がねじ曲がった現代への懐疑心を込めようとしているのがよく伝わった。
そこに偉業があった以上歴史は語り継ぐべきだが、それを正しく継承できる他人なんていない。"伝記"なんて誰かの傲慢な作業だし、神聖化のための嘘を罪だと思わない人間もいる。いなくなった者の跡を追う研究は、ある意味「正確な真相には誰も辿り着けない、あくまで駆け引きのエンタテイメント」だと心得ながらやるべきものなのかもしれない。
いやバカリズムかなり"真理"を突いてきてるぞ...って終盤は感心してた。

ただ一つ明瞭なのは、ベートーヴェンの音楽を一聴して感じる素晴らしさ。第九の絶頂点は劇中で何度聴いても鳥肌立つ、音楽の根源的な良さが詰まっている。これを生み出した時点で人格関係なく天才ではあったんだよなとは思うよ。
これを映画館の音響で聴けるということが本作の鑑賞価値をかなり高めている。

舞台挨拶では小手伸也氏が「バイオリンの特訓を頑張ったのに、いざ第九の初演のシーンではほとんど写っていなかった」と言っていて注目して観ていたのだが、本編を観るとさすがに可哀想なくらい写ってなかったので、ぜひそんな所にも注目しながら観てもらいたい。


余談 : エンドロールで流れる清塚信也演奏の「ピアノソナタ第23番「熱情」第3楽章」は"ベートーヴェン捏造"と"ベートーヴェン(の)熱情"で若干韻を踏んでるのかな...って思ったり。
あとは舞台挨拶が結構グダってたことと、なぜか客席側の治安も悪く、トイレに行きたいのか通路を何往復も走り回る子供がいたり、至る所でポップコーンポップ勢が現れていたことも記録しておきたい。
M
3.0
ひたすら山田くんの説明台詞が続く割にテンポが良くとても観やすい映画でした。
シンドラーがとにかくやべぇ奴だってことがよく解った。あとは最近CMとかでよく見る違和感ありまくりの背景がどういう風に捏造されているかを知れたのも収穫かな。
尚、最後現代に戻った後、生徒が放つ痛烈なひとことに全てが詰まっています。この映画ではシンドラーの手により真実が意図的に歪められてしまったけれど、人によって見えている景色は違う。意図せず誤った伝わり方をしている史実がたくさんあるんだろうなぁ。