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ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男

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『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』に投稿された感想・評価

4.5
【伝えたいこと】

※ちょっと加筆しています。

ドイツ語のタイトルが秀逸だ。

「fuhrer」は言わずと知れた「総統」のことだが、並立されている「verfuhrer」は「誘惑するもの」や「煽動者」の意味だ。

エンドロール直前の、なぜこの作品が今必要かというメッセージも頷ける。

この映画を観て面食らう人は多いように思う。
ゲッベルスはもとより、ヒトラーもヒムラーも普通の人間のような印象で、異常な極悪非道の人物として描いてはいないからだ。
演出なのか、これが実は真実に近いのか。
前段で書いたメッセージの意味を考えると、プロパガンダを利用し、そして自らもプロパガンダに飲み込まれる様は現代に向けたメッセージで間違いないだろう。

かなり脚色やウソが散りばめられていたが、ドキュメンタリー映像を世界で初めて最も効果的なプロパガンダの手法として用いたのはナチスドイツで間違いないだろう。

これを学び、後に最も効果的な共産主義プロパガンダ映画「戦艦ポチョムキン」を世に送り出したのはソ連だった。

これも歴史の皮肉だ。

そして、現代、SNSで無秩序になりつつある映像提供は、てんでバラバラであっても、特定の層に響きさえすれば、たとえ暴力的であろうと、一定以上の力を獲得して、善良な市民を自死に追い込んだりもする。

兵庫県議のことだ。

プロパガンダは当然弱者の武器にもなり得る。

第一次大戦の賠償金の支払いで財政が破綻状態だったドイツをプロパガンダで鼓舞して率いたのかヒトラーだ。
だが、賠償額は天文学的数字で、到底支払えるようなものではなく、プロパガンダという手段で支持を得たヒトラーやドイツを別の方向に向かわせてしまったのだ。

こうしたことを背景に、第二次対戦後の先進国の戦後秩序は、追い詰めることだけが唯一の方法ではないとして、戦後政治の国際社会の構築にヨーロッパは取り組んできた。
それが現在のEU(欧州連合)の礎になった当時はちっぽけだった関税同盟・欧州石炭鉄鋼共同体なのだ。

表現の自由に名を借りた暴力的な書き込みや映像。

効果的に用い、怒りを煽ろうとするもの。

戦後秩序や民主主義の価値を否定し作り変えようとする連中。

僕たちは冷静でいられるだろうか。

この物語をして、エンドロール直前のメッセージとは何なのか考える作品のように思う。
3.2
狂人ヒトラーを生み出した男

ヒトラーに心酔し、敗戦間近、側近がすべて逃げ出した中でも、最期までヒトラーのそばに仕え、彼の死後は我が子6人を殺した上で妻とともに自殺し、ヒトラーの後を追ったゲッペルス。

本作は、語り尽くされたナチスの悪行の歴史を、宣伝省ゲッペルスの立場から描いた、新しい試みの映画でした。

史実としては、多くのドキュメンタリーや映画で語られている通りで、本作はゲッペルスの生涯というよりも、『なぜ今この映画が作られたのか』が重要と思いますので、その視点で、以下レビューしていきます。



元々は画家・建築設計士を目指していたヒトラー。自らも従軍した第一次大戦での敗戦を期に政治に目覚め、『我が闘争』を記し、政界に打って出る。

もともと、扇動家としての能力はあったかもしれないヒトラーだが、当時、彼のナチ党は極右の泡沫政党で民衆からも相手にされず、むしろスターリンを信奉するドイツ共産党が主流となりつつあった。

そんな中で登場したゲッペルスは、ヒトラーに重用され、彼もヒトラーに認められたい一心で、自らが持つ過激で危険な手法を使ってヒトラーをプロデュースし、ナチ党を拡大、結果、ヒトラーは民衆の選挙によって選ばれた独裁者となる。

その後の歴史は、周知の事実。
ですが、不思議なのは、自殺したゲッペルスが自ら用いた手法を、膨大な日記として残したこと(いわゆる『ゲッペルス日記』 )

彼が残した詳細な記録は、その後、世界中で、政治や宣伝マーケティングの教材として研究され、それらのテクニックは今でも普通に使われています。

<一例>
・繰り返し:ウソも100回繰り返せば真実になる、単純なキーワード
・単純化:複雑な現実を『善と悪』の単純な二項対立で語る
・理論ではなく感情:人は理屈ではなく感情で動く
・スケープゴートの活用:分かりやすい敵を設定し、怒りや不満をそらす
・メディア統制と情報独占:反対意見を封じ込める
・恐怖や怒りの利用:怒りを増幅させ、特定の敵に仕向ける

これらの手法は個別に例を挙げるまでもなく、トランプの選挙戦やウクライナvsロシアの戦争、SNSによるフェイク情報拡散、国内でも兵庫県知事騒動、また感情に訴えかける手法は、日夜流れているCM宣伝でも普通に使われていますよね。

ちょうど今年、「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」という映画が公開され、不動産屋のお坊ちゃんだったドナルド・トランプが、ロイ・コーンという男によって怪物に育てられていく様が描かれていましたが、おそらくロイ・コーンも参考にしているはず。

そんな現代情勢の中で、おそらく監督は、今こそゲッペルスが、そしてドイツが辿った歴史を思い出すべきだ、という思いでこの映画を作ったのだと思いました。



映画について:
2024年、ドイツ・スロバキア合作映画。監督はヨアヒム・A・ラングで、ドイツ国内でドキュメンタリーを作っていた方。俳優もドイツの方が中心で、ゲッペルスを演じたロバート・シュタットローバーは歌手出身だそうです。

第二次大戦時期は多くの映像が残っており、劇中でも、実際の映像が多く活用されていました。また、低身長で小児麻痺の影響で右足が不自由だったゲッペルスについても、本物と結構似ていました。

ただ、歴史的な事実として新たな情報はほとんど無く、映画としても平板な作りで、128分という長さ以上に退屈で長く感じました映画でもありました。

ちなみに、この映画の内容は、NHKのドキュメンタリーでほぼ同じ内容が描かれており、45分とコンパクトにまとまっていることもあって、個人的にはこちらのほうが分かりやすく、面白かったです。

映像の世紀バタフライエフェクト ゲッベルス 狂気と熱狂の扇動者 - 動画配信
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2024140595SA000/
*U-Nextだと200円ぐらいで見ることが出来ます



余談:
今回、テアトル梅田で見たのですが、貸し切りかなと思っていたら、意外に混んでました。

この時期、新作公開の谷間だからかもしれませんが、ノート片手の学生さんがそれなりに居たので、なにか学校の課題映画になっているのかも。
言われてみれば、たしかにそういった教材的な内容ではありました。
4.1
ナチスドイツの宣伝大臣、ヨーゼフ・ゲッベルスの半生。
原題は直訳で「総統と誘惑者」
ヒトラーとゲッベルスの関係をそのまま表したようなタイトル。

冒頭、加害者側からの視点で描くことへ注意書きがされる。
ナチス礼賛映画ではないことは分かりきっているが、今作はプロパガンダや情報操作のパターンを学ぶ教科書なのだと思う。

ナチスが特別狡猾で残酷だったのか?
その夢を信じたドイツ国民は愚かだったのか?を問う作品だった。

当時の映像を挟みながら描くので、
目を背けたくなるような、辛いシーンも沢山ある。
直前に上層部が呑気に決定した結果を、直後に実際の映像として直視することになる。

フェイクニュースや、ネット上で偏った意見を鵜呑みにし、確執を産む今だからこそ、今作に学ぶことが多いと思う。

以下ネタバレ的なお話(´・×・`)
























ゲッベルスの推し活。

今作は1933年のヒトラーの首相就任から1945年ヒトラーが亡くなるまでの間の、ゲッベルスを描く。
強いリーダーを求める国民の意思に沿うよう、ヒトラーやナチ党のプロデュースをするゲッベルス。
アイドルの偶像化のように、皆が崇めたくなるよう徹底的に造られる総統像。


ゲッベルス自身は、不自由な片足を抱え、障害者として兵役不適格となった劣等感が人格形成に大きく関与しているとされる。
博士号を取得してインテリとしてのプライドを保ったかと思えば、時世もあり、職をリストラされてしまう。
その理由をユダヤ人へ陰謀論を燃やしてしまう。
反ユダヤ主義思想と政治活動家が結びつき、演説の上手さもあり、ナチ党でメキメキ頭角を現すゲッベルス。
初めはヒトラーと反対の意見を持っていたゲッベルスだが、ヒトラーの人間性、人たらし力に完全に取り込まれる。

個人的には、ゲッベルスがプロパガンダ・モンスターになるまでの幼少期からの映画も見たいなぁと思う。
劣等感まみれのゲッベルスは、ヒトラーにヒーロー像を求め、父親のように慕っていると妻に話す。


作中で描かれる、幹部達の寵愛椅子取りゲーム。
ヒトラーを前にした、おじさん達バチバチの政治対立の食卓が醜い。
左隣に指名された時の、ゲッベルスのドヤ顔。
ある意味、ゲッベルスの推し活や、CD購入合戦のような争いに、幹部が全員影響されていたのかもしれない。
価値があるものに人は弱い。
結果、イエスマンしかいない。


ドイツは第1次大戦の敗戦から、賠償金もあり貧困に喘ぐ国民は、もう戦争は沢山だ!という世論が形成されていた。
ナチ党も当初は平和主義を旗印に揚げ、国民の支持を得た。
そのため、一転ナチ党が戦争支持者になるためには、ドイツ人がユダヤ人から殺されたという被害者ムーブをする必要があった。

国民の共通の敵を喧伝すること。
報復や仕返しも仕方ないと支持すること。
それは、最近イスラエルとガザ地区で見てきた話。


その後の、両面作戦からの戦況の悪化。
認めなければ負けないという、無敵の人のフェイクニュース。
国を賭けての現実逃避を続ける。
敗色濃厚な場面でも、どう言い換えるのか大喜利みたいになる下らなさ。
レニングラード包囲戦の嘘生放送と、クリスマスソングが悪趣味すぎる。
犬死より祖国の英雄に仕立て上げるのは、どの国も変わらないけれど。
本当だったらいいのに!という幻想に浸る、ドイツ国民達。
まるでウクライナとロシアの戦争を見るよう。


誰もトップの間違えを指摘出来ず、最後の日を迎えるナチ党とヒトラー。
今のトランプ政権もイエスマンまみれね。


【それは起きた。
また起きるかもしれない。
それこそを伝えるべき。】
アウシュヴィッツの生存者の言葉で締めくくられる。


ナチスのことを私が思うイメージは、全て当時のゲッベルスがプロデュースしたプロパガンダの映像に過ぎない。
極めて人間臭く、特別でない描き方をした今作を見ると、あの映像はプロデュースされた作り物だと強く意識する。
スーパーマンも絶対悪も本当はいない。
もし、ゲッベルスのような扇動者がいなければ。ナチ党やヒトラーはここまで影響力を持てたのだろうか?と今作を見ると更に思わずにいられない。


普通なら有り得ない状況でも、人は止まらないことを、最近のフジテレビやジャーニーズ問題でも感じる。

フェイクニュースや、ネットリンチ。
その空気が作られてしまった時、何ができるのか考えてしまう。
せめて、反対側を一旦見る勇気が持てるようになりたいと思う。

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