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ロングウォークの作品紹介

ロングウォークのあらすじ

戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。困窮する社会への光として、そしてかつての栄光を取り戻す為の一歩として、国をあげて開催される競技“ロングウォーク”。ただひたすらに歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つ叶える権利を獲得できるこの祭典に、選ばれし50人の若者が挑戦する。「時速 4.8km をキープすること」「速度を下回り警告を受けないこと」「最後の一人になるまで歩き続けること」この勝者になる為のルールの裏に、休息も睡眠も救いも存在しない。3つ警告を受けると即死の状況下で臨む、地獄の一本道の先に待ち受けるのは希望か、絶望か——

ロングウォークの監督

フランシス・ローレンス

原題
The Long Walk
公式サイト
https://klockworx-v.com/longwalk/
製作年
2025年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
108分
ジャンル
ホラースリラー
配給会社
クロックワークス

『ロングウォーク』に投稿された感想・評価

背骨
3.8
S・キング初長編小説の映画化で、荒廃した近未来のアメリカで行われる「一人になるまで歩き続けるデスゲーム」

一定速度を保てなければ警告〜3回の警告で即射殺という極限状態の中で交わされる参加者たちの家庭環境や死生観などの会話。そこで新たに芽生えていく感情

アメリカという国家の狂気を今描いた事にも意味を感じる作品
symax
3.8
"この競技にゴールは無い…止まるな!歩け!歩き続けるんだ…"

今年も始まった…50人の参加者が歩くのだ…最後の一人になるまで…競技には単純なルールがあり、そのルールを破る度に警告が与えられる…警告が3つ累積したら…その先に待つのは…

スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で出版した"死のロングウォーク"を映画化した本作。

キングの小説としては最初期に書かれた作品で、ついこの間リメイクが公開されましたが"ランニングマン"もキングがバックマン名義で出版した作品であります。

キングという名を隠して、初期作品を出版して売れるかどうかという実験?遊び心で世に出したみたいですが…売り上げはそこそこくらいだったらしいです。

ところが、バックマン=キングが暴露されたらとんでもなく売れたらしいです。

ロングウォークもランニングマンも同じくディストピアな世界観ではありますが、少年たちが主人公であるロングウォークの方がより残酷且つ切ない話なので私はロングウォークの方が好き。

映像化した本作も、ただ歩いているだけの作品であるにも関わらず、緊張感が半端なく、少年たちの短くも美しさ友情の絆、逃げ場の無い状況に残酷な現実、グロさに汚なさといったモノがごた混ぜされ、むちゃくちゃ胸糞悪いスリラーとなっており、かなり面白いです。

ルーク・スカイウォーカーでお馴染みマーク・ハミルが太々しいほど憎たらしい少佐として登場していて、作品を締める役割となっております。

リチャード・バックマン名義でのキング作品はキングが売れる前の習作的な作品で、今のように洗練されておらず、どちらかというと荒々しい作品ばかりです。

私はほとんど読んでおりますが、いずれも体制への怒り的なテーマが多く、若かりし頃のキングがどんだけ怒ってんねんと感じ取ることができる貴重な作品群だったと思います。
ぶみ
4.0
歩くか、即死。

スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で上梓した小説『死のロングウォーク』を、フランシス・ローレンス監督、マーク・ハミル、クーパー・ホフマン、デヴィッド・ジョンソン等の共演により映像化したアメリカ製作のスリラー。
参加者50人が最後の一人になるまで歩き続ける競技「ロングウォーク」に挑む若者たちの姿を描く。
原作は未読。
ロングウォークに参加する若者のレイ・ギャラティをホフマン、ピーター・マクヴリーズをジョンソン、競技を執り仕切る少佐をハミルが演じているほか、ギャレット・ウェアリング、トゥット・ニュオット、チャーリー・プラマー等が登場。
物語は、ギャラティに対し届いた、州の代表としてロングウォークに参加できる権利が与えられた旨のメッセージが浮かび上がった後、荒野を走る3台のクルマが登場、その内の1台にギャラティと母親が乗っており、ラジオからは国家が分断されて19年経つというニュースが流れる中、ロングウォークのスタート地点に到着、別れを惜しむ母親という構図となるので、詳細まではわからないまでも、ディストピア感が伝わってくるオープニングとなっている。
そして、参加者が談笑していると、ロングウォークを執り仕切る少佐が現れ、一気に空気が張り詰めたと同時に、主旨とルール説明がなされるのだが、ロングウォークのルールは、「時速4.8キロをキープすること」「速度が下回ると警告開始」「3つの普告で即死」という至ってシンプルなもので、要はゴールはなく、最後まで歩き続けた者が大金と一つだけ願いを叶える権利を手に入れられるという内容。
以降、ギャラティを始めとした参加者50人がロングウォークに挑む様子を中心として展開し、もはやそれ以上でもそれ以下でもないので、ひたすら休むことなく歩き続ける若者を見せられることに。
参加者は、基本武器を持っていないので、デスゲームにありがちな殺し合うようなシチュエーションとはならず、会話劇がメインとなり、お互い助け合ったり、励まし合ったりする様は、まるで青春ものを観ているかのよう。
ただ、いざ警告3つとなった場合の殺される描写が容赦ないものばかりで、会話劇との対比が凄まじく、R15+なのも納得。
クルマ好きの視点からすると、歩いている途中の街並み等に登場するクルマが、フォード・カスタムライン、シボレー・インパラやポンティアック・カタリナといった50年代から60年代という古いモデルばかりだったのは、本作品の退廃的な雰囲気を助長していたものの、時代設定がいつ頃なのかが不明となったポイント。
観る前は、ひたすら歩くという絵面が殆ど変わらない構図に飽きてしまうのではないかと心配していたものの、若者たちの死と隣り合わせの会話劇に終始魅了され、辿り着いたラストも、本作品の作風からすると語弊があるかもしれないが、綺麗にまとめられていたなと思うとともに、ギャラティを演じたホフマンが、映画デビュー作となるポール・トーマス・アンダーソン監督『リコリス・ピザ』の時以上に、父親である故フィリップ・シーモア・ホフマンに似てきたことと、同じく参加者のアダム・カーリー・ホワイトを演じていたのが、タイカ・ワイティティ監督『ジョジョ・ラビット』の主人公ジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイヴィスだったのにはビックリしたのに加え、水や食料が与えられるのなら、トイレに行かせてあげても良いだろうと感じた良作。

そろそろだ、もう帰るよ。

※入場特典:ポストカード

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