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ヒンド・ラジャブの声
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『ヒンド・ラジャブの声』に投稿された感想・評価

[あの日、ヒンド・ラジャブは]

2025年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。2026年アカデミー国際長編映画賞チュニジア代表。カウテール・ベン・ハニア長編七作目。個人的にカウテール・ベン・ハニアはモハメド・ディアブと同じカテゴリの危険人物として認識しているが、前作『Four Daughters』は例外的に題材と演出手法が嚙み合っていたと思う。残念ながら今回は噛み合ってない。2024年1月29日、ガザから52マイルのところにあるパレスチナ赤新月社に一本の電話が掛かってきた。ガザ北部から出ようとした車の中からのものだった。しかし、電話はイスラエル軍の襲撃によってすぐに切れてしまった。打ちひしがれた担当者オマルは、電話を仲介した海外在住の人物から、車にはまだ5歳の少女ヒンド・ラジャブが独り生き延び、取り残されていることを知る。オマルは再び電話を取り、ヒンドをどうにか助けようと奔走する云々。パレスチナ赤新月社が公開した実際の通話記録を使用するという、前作にも似た現実とフィクションの境界に置かれた作品である。映画は、怯えるヒンドを一人にさせないように会話を繋ぎ続けるオマルとその同僚ラナの会話、そして現場に向かう救急隊員の安全を確保したいマネージャーと早急にヒンドを救出したいオマルの戦いの二つに分けられる。ヒンドのか細い声を聴いて感情が昂ったオマルが、早く動けよ!とマネージャーにキレて、ひとしきり言い争いをしてまた電話に戻る…というのをひたすら繰り返す。手持ちカメラでの撮影も相まって、もどかしさを煽ってくるわけだが、本来のオペレーターが感じるはずのもどかしさと観客が感じるもどかしさを重ねちゃっていいんだろうか?目と鼻の先に現場があるのにイスラエル軍の許可がないと救急車が送れない…という状況を"果たして間に合うか?"みたいなサスペンスに組み替えちゃっていいのか?などという疑問はずっと頭を掠め続ける。これじゃあヒンドの痛みと恐怖を利用した、単なる感情のジェットコースターじゃないか。感覚としては『皮膚を売った男』を観た際の残念な気持ちに近い。感動演出のための味付けに悪気なくテロ組織を出しちゃう暴力的なまでの無邪気さだ。あまりにもグロテスクすぎる。
実際の音声から見るイスラエルによる殺戮

今年のアカデミー国際映画賞チュニジア代表。ノミネートもされた。『Four Daughters』のカウテール・ベン・ハニア監督は当事者キャストと俳優による化学反応を前作で演出したが、本作はその応用で、俳優にフッテージによる「声の出演」を対峙させている。イスラエル軍に攻撃されて命を落とした少女、ヒンド・ラジャブがパレスチナ赤新月社に通報した音声をもとに当時の赤新月社の対応を俳優陣が演じるものとして再現し、その葛藤や心の動きを描写しているのだが、この手法は娯楽映画としての「消費」にしか機能しておらず、支持できない。

今年公開された『ウォーフェア 戦地最前線』も似た手法によるものだが、軍人たちの物語であったこと、史実から総括の期間がきちんとあったこと、フィクショナルな演出があったこと、そして冒頭の「当事者たちの記憶」からのアダプテーションであることから事実の単なる消費から残酷感を避けている。しかし、今作では近い時期の民間人の少女の必死な声を絶望とスリルを追体験するファクターとして娯楽に結びつけてしまっておりグロテスクに映る。

また、映画としても少女からのエマージェンシーを受けたオマールというオペレーターがイスラエル軍を相手に手も足も出ず、マネージャーと衝突しては持ち場に戻って少女の声で感情的になるばかりで展開の広がりはなく、描写がリアルな分その淡々とした印象のみが残る。

とはいえ、ヒンド・ラジャブとその救出にあたったボランティアを殺戮したイスラエルの非道を伝える意味では本作は十分意義を果たすだろうと考える。モラルの観点から強く推奨できないが、今も続くイスラエルの蛮行への告発として広く見られる必要のある重要作だとは思った。
フランスから試写用DVDを取り寄せて鑑賞。
なんで日本の公開が9月なんだ?
日本全国の映画館は緊急で今すぐ上映すべき。ドラえもんとかやってる場合じゃないよ。

電話の向こうの少女の肉声。心が押しつぶされそうになる。

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