佐藤忠男、映画の旅を配信している動画配信サービス

『佐藤忠男、映画の旅』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

佐藤忠男、映画の旅
動画配信は2025年9月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

佐藤忠男、映画の旅が配信されているサービス一覧

『佐藤忠男、映画の旅』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

佐藤忠男、映画の旅が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

佐藤忠男、映画の旅の作品紹介

佐藤忠男、映画の旅のあらすじ

日本を代表する映画評論家、佐藤忠男。独学で映画評論の道を拓き、60 年にわたる評論家人生で日本映画史を体系化した功績、そして後年、ライフワークとしてアジア映画を発掘し、日本に先駆的に紹介した功績から、映画評論家として初めて文化功労者に選出された第一人者として知られる。 また、アジアとの映画交流や後進の育成にも尽力し、韓国、フランス、モンゴル、ベトナムなどからも勲章を授与した唯一無二の存在である。庶民の目線から多岐に論じ、150 冊を超す著作を有する映画評論の巨人をアジアへと突き動かすものは果たして何だったのか? 2022 年 3 月に 91 歳で逝去した佐藤忠男の映画人生を探るドキュメンタリー。 佐藤が学長を務めた日本映画学校(現日本映画大学)で教え子であった寺崎みずほが、カメラを手に 2019 年より密着。 少年期の戦争経験、映画を通して受けたカルチャーショック、映画への憧れ、映画人生の長い道のりをともに歩いた最愛の妻・久子との出会い。そして 1 万本を優に超す映画を鑑賞した彼が「小津安二郎監督の『東京物語』と比肩するくらい、世界で一番好きな映画」と言い残した 1 本のインド映画『魔法使いのおじいさん』(G.アラヴィンダン監督)への想い…… 生前のインタビューや世界の映画関係者の証言から人物像を紐解くとともに、佐藤の“たからもの”を探しに、日本各地からアジアへと旅に出た。 生涯、一途に映画を愛し続けた映画の伝道師が私たちに残したメッセージとは?

佐藤忠男、映画の旅の監督

寺崎みずほ

原題
Journey Into SATO TADAO
公式サイト
https://satotadao-journey.com/
製作年
2025年
製作国・地域
日本
上映時間
98分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
グループ現代

『佐藤忠男、映画の旅』に投稿された感想・評価

佐藤忠男さんとの交流は、夫・大島渚のデビュー作『愛と希望の街』から始まりました。久子さんともども、仲良くさせて頂きました。佐藤さんの日本映画への貢献は、計り知れないものがあると思います。そんな佐藤さんが、こんなにアジア映画にはまっていたとは。『魔法使いのおじいさん』、私も観たい!———小山明子(俳優)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

五十年前、長崎の原爆資料館で見つけて読んだ佐藤さんの古い著書『戦争はなぜ起こるか』が忘れられない。観て書いて考えて旅をする人生の根底に、「なぜ?」と問い、考えつづける姿勢があったと思う———斎藤真理子(韓国語翻訳者)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

映画という大衆文化の核心に触れ、覚醒し、背筋が伸びる思いです。
評論家とは、己の感性に責任を負った観察者の愛情なのだ。星の数を争うレビューや、愛なき批評によって心にこびり付いてしまった錆を、サラサラと削ぎ落としてくれる。
これは映画に関わって生きている者たち、そして映画ファン、そしてまた映画に興味のない者たち、すべての人間が観るべき静かなる名画。現代人の心の薬だ———三池崇史(映画監督)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

佐藤忠男さんは映画を論じるだけではなく、自らの足を使い、未知の映画との出会いを求め続け、感応し、伝えてきたかたなのだと知る。
今まではっきりと知らなかった。恥ずかしい。
映画を観るとは、自分の好みに合うものを探すものではなく、他者を知り、知っていると思っていた自分をもう一度知る行為だ。
見渡せばあちらこちら分断だらけの世の中で、知ることでしか分断は消えない。そう佐藤さんが教えてくれた気がする———横浜聡子(映画監督)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

佐藤忠男はアラビンダンの『魔法使いのおじいさん』が大好きだったが、彼は魔法使いでもおじいさんでもない。真面目で率直な映画評論家だった。若いころ、国鉄労働者の日々の慰めとして映画に自分を託し、その感想を「キネマ旬報」に投稿することから評論家の道に入った。学位もなければ、依拠すべき高尚な方法論もない。すべてが手造りで、だからこそ人間の手の痕跡がはっきりと残っている。民主主義者である彼は、映画評論はけっして暖衣飽食の青年の道楽であってはならないという真理を、身をもって証明した。
わたしは個々のフィルムの評価をめぐって、佐藤さんとは多くの点で対立した。にもかかわらず、彼はわたしの書物が出るたびに、何回も書評をしてくれた。日本のアジア映画研究が全体としてレベルアップすればいいというのが、彼の無私なる姿勢の根拠だった———四方田犬彦(比較文学・映画誌研究)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「アジア映画」の概念を日本に定着させてくれた佐藤忠男氏。
アラヴィンダン監督の『魔法使いのおじいさん』を見ると、無口なお二人が笑み交わしていたインドの映画祭を思い出す。
「♪クンマッティ!」の歌は天国でも響いているだろうか———松岡環(アジア映画研究者)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

正統な評伝が始まるのかと思いきや、さにあらず。
稀代の映画評論家をめぐる旅は時空を超え、理想郷や原点を求めて自由に飛躍する。
そこにドキュメンタリー特有の“毒気”を含んでいるところに、監督の意地を見た。
おそらく忠男さんは天国で「寺崎君、良かったよ」と笑っているのではないか?———佐藤寛朗(東京ドキュメンタリー映画祭プログラマー)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

映画を迎えに、自分の足で旅に出る。その行為に情熱を注ぐ佐藤忠男自身が、吹き抜けていく風そのもののようだ。ご本人の放つ言葉のように、そっと包み背中を押してくれる。その風は、今も世界を歩いている———根矢涼香(俳優)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

深い!インドの映画文化をこんな角度から紐解いていった記録は過去になかったかもしれません。映画史に造詣のない私でも佐藤忠男氏が観たインドと、監督が思いを馳せ取材したインドケララ州の印象に、改めてこの映画作りへの情熱に感銘を受けました———ナイル善己(銀座ナイルレストラン三代目店主)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

旅する姿が何よりも強く印象に残る本作の佐藤忠男は、良い映画に出会い、広めるために旅に出かけた。そしてまた多くの映画人たちをも旅へと誘い、心から歓待したという。
自宅のPCからいとも容易く映画と繋がり拡散できる今、現代なりの映画との“出会い”を私たちは探している———降矢聡(映画配給/グッチーズ・フリースクール)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

この映画を見ていると、画面から何か揺るぎ無い力が伝わってくるのを感じました。それは何なのか、映画を真直ぐに作ろうとする監督の強い意志が漲っているからなのでしょうか。この映画は、正に、『佐藤忠男、映画の旅』そのものです。必見の映画です———堀田泰寛(キャメラマン)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
pherim
4.0
稀代のアジア映画紹介者にして、日本映画大学初代学長の評論家と、その妻/佐藤久子の遥かな旅路。

アジアフォーカス福岡国際映画祭の伝説的な影響力の広がりにも見入る。ハリウッド映画とかとは全く違う、他で観る機会なき映画達を観せてくれる謎の老紳士、でした。二十歳前後の私にとって。

📽️

『サン・セバスチャンへ、ようこそ』https://x.com/pherim/status/1748174722851098704
私は映画評論や映画批評自体には正解がないと思っている。自分に合うか合わないかのフィルターを通し、それが気付きや示唆に繋がっていくのだと思っている。佐藤忠男さんの文章は小難しいことは言わず、引用やレトリックも少なく、私には合っていた。
しかし勉強不足の私は、佐藤さんがここまでアジア映画の普及に情熱を持っていたとは知らなかった。これは評論では成し得ない「行動」だ。尊敬に値するし、実際国外での尊敬のされ方は目から鱗だった。
映画は晩年の佐藤さんと、彼が生涯の作品とするインド映画を軸に語られる。クラウドファンディングの賜物か、海外の関係者の証言が充実しており色々と興味深い。しかし最も印象的だったのは国内、車椅子での映画学校での溝口作品の講義だ。終了後に日本映画を観てこなかったという学生に対し呆れるでも叱るでもなく「それに気がつけたことで十分」と優しい言葉をかける。過去をリスペクトし、未来を観ている人がそこにいた。