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時をかける少女 4Kの作品紹介

時をかける少女 4Kのあらすじ

待ってられない未来がある。 筒井康隆の小説を再構築し、初のアニメーション映画化。タイムリープという、 過去に飛べる能力を手にした女子高校生の真琴は、自分の過去をやり直していくうちに「人生のかけがえのない時間」の意味を見つけ出していく――。 瑞々しいひと夏を描いた青春物語。

時をかける少女 4Kの監督

細田守

原題
製作年
2006年
製作国・地域
日本
上映時間
98分
ジャンル
青春アニメ
配給会社
スタジオ地図LLP、Filmarks

『時をかける少女 4K』に投稿された感想・評価

kuu
3.9
『ときをかける少女』4K版
製作年 2006年。上映時間 98分。
映倫区分 G 製作国 日本

細田守監督の『時をかける少女』4Kデジタル修復版は、公開から時を経た今もなお、瑞々しい輝きを放つ作品かと思う。
確かに、映像の劇的な変化を感じにくく、キャラのノスタルジックなノリに時代の古さを感じるのは否めない。
しかし、今作品の核心にある"Time waits for no one."(時間は誰も待ってくれない)という映画のメインテーマを深く味わう時、その古ささえもが、作品の持つメッセージ性をより強固なものにしているんじゃないかと思えてきます。
 
4Kという新たな光を得て、スクリーンには初夏の息吹が残酷なほど鮮烈に蘇りました。突き抜けるような青空の青、圧倒的な質量で湧き立つ入道雲、陽炎の揺れる坂道。
日常という名の奇跡が、圧倒的な解像度で迫ります。
剥き出しの十代を生きるキャストたちの声は、記号化された演技を拒み、あの瞬間にしか存在し得なかった青い痛みをそのまま伝えてきて、映画の背後で鳴り響くのは、二度と捕まえられない季節の鼓動そのものでした。
 
今作品は、筒井康隆氏による1965年の伝説的SF小説『時をかける少女』を直接アニメ化したものじゃない。
実は、原作の約20年後を描いた実質的な続編と云う、極めて挑戦的なアプローチをとっています。
原作や大林宣彦監督による1983年の実写映画版(原田知世主演)の主人公やった芳山和子は、今作品では主人公・紺野真琴の叔母である魔女おばさんとして登場します。
かつて和子が経験した切ない初恋と記憶の喪失ちゅう物語。
それに対して、今作品の真琴は"Time waits for no one."の文字の通り、流れる時間を止められない現実に直面しながらも、泣き崩れるのではなく、不器用ながらも自分の足で未来へ向かって走り出します。
この前向きなバイタリティこそが、従来の時かけが持っていた儚く美しい引力を受け継ぎつつも、細田守監督が現代のアニメーションとして作品を再構築した最大の意義かな。
 
時間を巻き戻すという行為は、誰かの未来をかすめ取る掠奪でもあると思います。 
プリンの恨みや小テストの回避といった無邪気な世界の微調整の裏で、運命の歯車は静かに狂い始めていく。
人間は、選ばなかった過去を血として流しながら、選んだ今を生きるしかない現存在です。
小生はよく、もしもという幻影を追いかけるけれど、真に愛おしいのは、やり直しのきかない一回性のきらめきの中にあるんやろな。
放課後のグラウンドを吹き抜ける風や、坂道を滑走する自転車の速度感は、まさにその切理を雄弁に物語っています。
 
4Kの光を纏い、瑞々しく蘇った東京の街並みと、果てしなく高い群青の空。
それはかつて私たちが駆け抜け、二度と戻ることのない青春の鮮烈な残像。
時代が移ろい、映像技術がどれほど進化しようとも、不器用な恋や友情に揺れながら未来へ一歩を踏み出す少年少女の煌めきは、決して色褪せないと。
未来で待ってるーー千昭が残したあの約束を胸に、真琴が涙を拭い、前を向く刹那。
それは時の迷宮から抜け出し、不確かな、けれど愛おしい明日へと進む覚悟を決めた瞬間。
脈々と受け継がれてきた時かけの遺伝子に、新たな息吹を吹き込んだ今作品。
今という一瞬の永遠を噛み締めながら、未来へ歩き出す勇気を静かに灯してくれる、時代を超越した人生のプチバイブル。。。
云い過ぎかな。



高校2年生の紺野真琴は、学校の理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことをきっかけに、時間を飛び越えて過去に戻る「タイムリープ」の力を手に入れる。その力を使って、男友達の間宮千昭や津田功介とカラオケを好きなだけ歌ったり、野球で好プレイを連発したりと、何気ない日常を思う存分満喫する真琴。何かあっても時を戻り、何度でもリセットできる。そんな楽しい毎日が続くはずだったが……。

監督は「デジモンアドベンチャー」や「ONE PIECE」の劇場版などを手がけ、本作以降「サマーウォーズ」「バケモノの子」「未来のミライ」などで日本を代表するアニメーション監督となる細田守。キャラクターデザインは「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行、アニメーション制作はマッドハウス。主人公・真琴の声を仲里依紗が務め、真琴の叔母・芳山和子役で原沙知絵が声優初挑戦した。

 
ぶみ
4.0
待ってられない未来がある。

筒井康隆が上梓した同名小説を原作とした細田守監督によるSF青春ドラマ。
タイムリープ能力を手に入れた高校生の日常を描く。
原作は未読で、実写映画版等も未見の中、公開20周年を記念したFilmarksのリバイバル上映プロジェクトによる4K版が近くのスクリーンであったため、いそいそと劇場へ。
物語は、黒い背景の中、横一線に時間を示す赤いデジタルの数字が浮かび上がった後、蝉の声が鳴り響く夏の日差しの下、キャッチボールをする女子高生の姿が映し出されるという、ミステリアスさと青春感が同居したオープニングに。
その女子高生が主人公となる二年生の紺野真琴で、毎日朝寝坊をし、始業時間ギリギリに登校、ショートヘアで放課後は男友達である間宮千昭と津田功介といつも遊んでいるという、ななり快活なキャラクター。
そんな真琴の日常が序盤で描かれるが、7月13日、理科準備室で謎の体験をし、気がついたら倒れていた後、自転車で踏切に突っ込んで列車と衝突、死を覚悟したところ、数分前に時間が巻き戻ったことをキッカケにタイムリープができる能力を手に入れたことを知り、以降、その能力を自らのささやかな欲望のために駆使していく様は、まさに女子高生らしい微笑ましいもの。
それが、いつしか友達関係でしかなかった男性陣との恋愛模様に発展、かつ、タイムリープの回数も限られていたことに気づいた真琴の様子を中心として展開、タイムリープの条件等が曖昧ではあるものの、そんなことは気にならないぐらいのテンポの良さと、各キャラクターの魅力で、どんどんとその世界観に引き込まれた次第。
何より、やはりタイムリープと青春ものの相性は抜群で、限られた利用回数を何に使うのか考える真琴を、つい応援したくなったところ。
鉄道好きの視点からすると、踏切に進行してきた列車が、片方が「快速大和田」、もう片方が「上野」となっていたので、京成電鉄の京成本線であったのは見逃せなかったことに加え、作中で登場する携帯電話に「vodafone」の文字があったのは懐かしかったポイント。
「時をかける少女」と聞くと、1983年公開、大林宣彦監督、原田知世主演による実写版で、原田が歌う同名主題歌を世代的には思い出してしまうのだが、本作品は原作から20年後の世界を描いているとのことで、前述のように、青春ドラマとタイムリープというSF設定が見事なマッチングを見せており、傑作と評されるのも納得であったとともに、エンドクレジットで真琴の声を担当していたのが仲里依紗だと知ったのはビックリかつピッタリであったのに加え、もし、今本作品の実写版を作るとしたら、主人公は早瀬憩でお願いしたい良作。

前見て走れ。

※入場特典:真琴が初めてタイムリープをした7月13日限定の特別アイテムで描き下ろしイラストをあしらったオリジナル「ミニうちわ」
「いっっっけぇぇぇぇっっ!」

偶然だけど7月7日の七夕にコレを映画館の大画面で4Kで観れた。
狙ってたわけではなく、観てからそれを気付いたけどなんか、なんか、色んな意味でファンタジー。

細田守監督作品の作品の始まりの物語的な。直近の『果てしなきスカーレット』は思いのほか振るわなかったけど、個人的にはそこまでダメとは思わなかったけど。

でも、やっぱりコレを観ると、コレで受ける衝撃を考えると、やっぱり違うな、と。コレはやっぱり洒落にならんな、と。

たぶんもう5、6回は観てる。
だから大筋の話の流れとか誰がどうなるとか何が起きるとかは理解している。

だけど、なんでか、なんでかコレを観る時は毎回新鮮な気持ちになる。

何回観てもドキドキワクワクするし、真琴のモヤモヤとか、自転車のハラハラとか、誰が誰に思いを寄せてるとか、気付くと毎回引き込まれている。

真琴、千昭、功介。
とにかくこの3人のやりとり、関係性、友情と、、、が心地よい。心地良過ぎる。憧れる。

だから真琴がその関係を大切にしたくて臆病になったりするのもわかる。

そんな彼女に訪れた“タイムリープ”。
これにより、色んな歯車が動き出す。行き来する時間の幅はほんのわずかな期間だけど、何度も何度も、同じ時を経て“不可逆的に”動き出す。

それは前向きなこともあれば、そうでないこともある。
そもそもで時間は絶対的に前に進む他ない変わることのない軸で、元に戻ることはできない。だけらこそ、それが尊いモノを生む。

それを最初は何度も何度もしょーもないことで戻ったりして、無駄以外の何物でもない生産性のない好き勝手を繰り返し。

その好き勝手の繰り返しと“タイムリープ”のルールに気付くこと、そして、コトの発端、そして、何度繰り返しても変わらないことに気付くことで。

がむしゃらに、何度も何度も“今”を生きるというか。

ちょいちょい、彼女の“タイムリープ”の意図や繰り返すことによる功罪が仄めかされて、徐々にお遊びと化していた繰り返しが重大な意思を持ち始める。

真琴もまた、“今”を繰り返すことによって“過去”や“未来”に目を向け始めたり。

こんなに一生懸命に“今”を見つめ生きるることもないほどに。

何が正解かとか、正しい未来かとか使い方かとか、、、そんなことを考える暇もないほどにがむしゃらに。

がむしゃらなんだけど、ドタバタなんだけど、本来は時計の針は戻せないということや、当たり前のように過ぎていく“今”がどれだけ尊いかということを投げかけてくる。

毎回、この展開に、「あ、そうだったわ!すげぇ!」と感銘を受けてドキドキワクワクしてるけども、、、。

ひょっとして、自分も“タイムリープ”してるんじゃないかとさえ思える日本の長編アニメーションの歴史を変えたような傑作。

避けがちな真琴を探しまくってる千昭とか、正直な本音でぶつかり合いながらもこの年頃らしい絶妙な“含み”のあるやりとり、、、これぞ、青春。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
https://matchypotter.com/
作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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F:2996
M:3661

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