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『殺しのカルテ』に投稿された感想・評価

今はなきsoundbayでdvdを買っていた模様。
中国人医師の冤罪を晴らすべく何故か医者のコバーンがマイク・ハマーになる話だが、売春少女が出てきたかと思えばステロイド野郎とマッサージ店で殺し合ったりするとにかく変な映画。『ピンク・パンサー』に殺される(自滅する)ブレイク・エドワーズはここから更に下降していく。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.8
「殺しのカルテ」

冒頭、病理師のピーター。学生時代、友人、産科医、赴任、栄養士、孤独な日々、息子、ある夜、理事長、大量出血、死亡、違法な中絶手術、逮捕、拘留所、独自の調査。今、手術の失敗、疑惑に包まれた白い巨塔へ…本作はマイケル・クライトンが別名で学生時代に執筆した原作"緊急の場合は"をブレイク・エドワーズが1972年にジェームズ・コバーンを主演に迎えた医療サスペンスドラマで、この度DVD化されやっとの思いでこの幻の映画を初鑑賞した。なぜ幻かって言うと日本の配給会社が閉鎖になってしまって劇場公開がされなかったとの事。これがようやく日の目に当たる時が来るとは(レンタルや配信はされていないが)。




さて、物語はとある病院に赴任してきたピーターと言う医師がそこの理事長の娘カレンが大量出血でERに担ぎ込まれ、死亡したことにより、彼が一体真犯人は誰なのかを探していく。それは彼の友人でもある東洋人の医師タオが捕まってしまった事情があるからだ。そして調査を進めるとともに、検死の結果、死因は子宮内膜の裂傷からの出血だったが、彼女は妊娠していなかった。そう言って謎が謎を呼び、様々な悪事に一歩一歩近づいていく1人の男の疑惑への挑戦が写し出される。


本作は冒頭に街の空中撮影、ハイウェイの描写で始まる。そしてブリッジの上でカメラは止まる。続いて港で止まる船を捉え、1台の車の中にサングラスをかけた男を背後から映す。そして川ではカヤックをする人たち、医療専用駐車場に止めた車に注意をする警備員。サングラスの男はこの病院に赴任してきた病理師のピーター・ケアリーである。彼は病院の中に入り、医師と会話する。そして病院内を先生に案内される。

続いて、2人はこの病院に勤めている様々な医師と握手をしてランチをとる。そして夜のバーの描写、病院内でハッパを持ち込んだ犯人が逃げるのをとっさに警察官が捕まえる描写、病院内で出会った医師の美しい女性との出会い、 2人で川辺のデート、理事長の娘との遭遇、顕微鏡での研究などの様々な出来事が起こる。

続いて、真夜中に車を走らせ止めたのは理事長の娘。彼女は運転席で気を失い倒れ、車のクラクションが鳴り響、家のものが外に出て彼女が出血している姿を見て病院へ運ぶ。次の瞬間、手術台に寝かされた彼女に緊急治療を行う病院関係者、赴任してきたばかりのピーターに連絡が入り、彼は警察署へ向かう。どうやら病院の医師の1人タオが殺人容疑で捕まってしまったようだ。

タオは殺したとされる娘のカレンに行った中絶治療の話をピーターにする。そして殺人容疑をかけられたタオに関して様々な話が持ち出される。ピーターは病院内の死体安置所的なところでカレンの死体を見る。他の医師は彼女の死体を撮影し、スプリングで水を出し彼女の体を濡らす(この時、彼女が海で戯れている昔の記憶が写し出される)。そして解剖する…

続いて、ピーターが自宅へ帰る。そこにはカレンの兄さんが潜んでいて、彼に遅いかかる。ピーターは男を2階からリビングに突き落として彼は鼻を折り血を出す。ピーターはお前は何者なんだと言い、彼はカレン兄だと答える。どうやら妹を殺した犯人をかばっているピーターが許せなかったらしい。2人はソファーに座り話をする。ピーターはあなたがやった可能性もあると話す。兄貴はそれに驚き、お前は狂ってると言いその場面は終了する。

続いて、ピーターが理事長室に入り、この事件と仕事の話をする。そしてカレンのルームシェアの女の子に話を聞きに行く。そして彼女がもう行かなくてはいけないと言い、ピーターの車に乗り2人は出かける。車の中では〇〇が起こる(ネタバレになるため伏せる)。そしてピーターが女の子をおろして拘留所に行きタオと面会する。


続いて、自宅で女性とお酒を飲みながら手を繋ぎ会話をするピーターの描写、2人はベッドでセックスをするが窓からとある男がその写真をシャッターに収める。ピーターは速攻で着替えてその男を外まで追いかける。だが、見失ってしまう。路地裏に隠れていたその男はそっと歩道へ出る。だがピーターも隠れていて、その男を見つけと捕まえる。そうするとその男は暴力は振るわないでくれ、頼まれたんだと白状する。

翌日、男から奪い取ったフィルムのネガを写真屋に持っていき、拡大してくれと頼むピーターの姿。そして拡大した大きなそのセックスをしている最中の写真を理事室に持っていき見せつける。どうやら理事長が企んだとピーターは思い込んでいるようだ。ピーターは続いて、蒸し風呂のマッサージ店に行き、体をほぐしてもらう。そして徐々にピーターは真相を掴んでいくのだった…と簡単に説明するとこんな感じで、カレンを殺した真犯人を探る医師のピーターの根強い努力を映している。



いゃ〜初見したが、幻の映画とか言っちゃうからかなり期待してたけど物語自体は普通。といってもつまんなくはなくて、結構好きな方だけど。ただこれが今までずっと日本で未公開だったことが不思議である。特にタブーな描写もないのに…。名探偵ドクターの物語は独創的なアイデアであり、コバーンはそれを典型的な外見で引き継いでる感があり良かった。それにブレイク・エドワーズは以前にスリラーを監督した為か"恐怖の実験"を演出の1つで見せている。ここで(病院)何が起こっているのか観客はよくつかめないのである。

それにしたって先ほど特にタブーな描写もないとは言ったが、この作品が撮られた年代を見てみると当時かなり妊娠中絶はかなり関心を集めた話題だったので、この話題に関するスリラーはかなり扱いにく中での撮影だったと思う。まさかと思うが、こういった関係があって日本で長らくずっと未公開だったって言うのは私の邪推だろうか…。

だから別の筆名を使ったのは医学生の立場、中絶反対を批判すると医学界での立場が危うくなる為に変えた事が分かる。

この映画すごいことに、ただの医療サスペンスの平凡なドラマを見せるのかと思いきや、途中で女の子を座席に乗っけてカークションを見せる。その場面だけでもテンションかなり上がる。次から次えとものを車でぶっ壊して、浜辺を走り出すとか凄すぎる。特にあの可愛いブロンドの女の子がパニックを起こしながら泣きわめく場面とか印象的。

それにマッサージ店でピーターが男にマッサージされるシーンは思いっきりゲイ映画のワンシーンを見ているかのような独特なものがあった。この映画終盤にかけてホラーサスペンスのような殺人事件が写し出されて結構出血が多く見られるひき逃げやナイフで刺し殺したりおぞましい描写が入り込む。特にびっくりしたのが公衆電話ごと車に突っ込まれるシーンあれは凄い迫力だ。

にしてもピーター役のジェームズ・コバーンの場違い感が半端なく面白い。それとジョージア役のジェニファー・オニールとの不倫関係のシークエンスも個人的には見ていて面白い。彼女綺麗だし。そんで院長役のダン・オハーリーのずっしりとした極悪非道なあの雰囲気がまたいっそうこの主人公を悩ませる要因になっていて良かった。
HK

HKの感想・評価

3.0
ジェームズ・コバーン(当時44歳)が腕利きの医者に扮したブレイク・エドワーズ監督の医療サスペンスという変わり種作品。
日本公開直前にMGMの日本支社が閉鎖され劇場未公開になった幻の作品とか。
コバーンとエドワーズのもう一本のコンビ作『地上最大の脱出作戦』はコテコテのコメディでしたが、本作はエドワーズ監督の数少ないシリアスドラマの1本。

原作は『アンドロメダ病原体』『ジュラシック・パーク』のマイケル・クライトンが医学生時代に別名義で発表したもの。
原題は“The Carey Treatment”(ケアリー・トリートメント)
ケアリーは主人公(コバーン)の名前、トリートメントは“処置・処理”の意。
コバーンは白衣を着ても医者には見えませんが、劇中でも医者らしくない医者の役なのでまあアリでしょうか。

殺人の容疑をかけられた親友の濡れ衣を晴らすため、主人公の医者がハードボイルド探偵よろしく真犯人を追いつめます。

この頃のコバーンはレオーネの『夕陽のギャングたち』やペキンパーの『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』など代表作の多い全盛期のはずなんですが本作はいまひとつ。
共演は『思い出の夏』『スキャナーズ』のジェニファー・オニール(当時24歳)、『未知への飛行』『ロボコップ』のダン・オハーリー(当時53歳)他。

当時のさまざまな医療現場の問題も盛り込んであるようですが、全体的に地味で風変りな仕上がり。B・エドワーズ作品なんて言われなきゃまずわかりません。
意外にもアメリカではヒットした作品だそうですが・・・

音楽はB・エドワーズ作品なんでヘンリー・マンシーニかと思ったら『狙撃者』『シンジケート』のロイ・バッドでした。