黒岩重吾の直木賞受賞作である同名小説を、野村芳太郎監督が映画化したサスペンス・ドラマ。女たらしで病院の看護婦たちに手をつけまくっている産婦人科の医師・植が命を狙われる。犯人の心当たりがたくさんいる中…
>>続きを読む大阪阿倍野の総合病院。ここで働く医師を田村高廣が演じている。これがえらく男前で、しかもモラルなんて屁でもないと思っている。看護婦たちとは一線を越えて好き放題。それゆえ、看護婦たちからも、院長からも恨…
>>続きを読む黒岩重吾の原作を新藤兼人が脚色、野村芳太郎が監督したミステリー。宗教団体が運営する病院。設備は悪く、医師も貧しい患者には冷たい。田村、山村の医師同士の仲は悪く、田村は複数の看護婦と関係をもっていた。…
>>続きを読む田村高廣が殺されかけた夜、彼の部屋に相次いでやってきた女たちの人生が交錯する脚本が見事。中でも高千穂ひづるは自分への愛を貫き廃人となってしまった夫を「神話」として自分の人生の重しにしており、久我美子…
>>続きを読むシネマヴェーラ渋谷の特集「脚本家新藤兼人」。チラシによると370本ものシナリオを書いていたそうだ。『昭和枯れすすき』みたいなロクでもないストーリーを面白くする稀有な才能に1975年の若きわたしは感動…
>>続きを読む今では成立しないミステリ。女性に対する意地悪がいっぱいで原作なんか読みたくないよと思った。
だけど田村高廣や俳優の芝居は時代の空気、街並み、貧しさを存分に伝えてくれるので作品よりも演技力に二重丸。
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阿倍野とはどんな山奥なのか?夜間当直で道頓堀まで夜遊びとはずいぶんヒマな病院だ。そのうえ何語でしゃべってるのか?ただおかげで高廣の取り澄ましが倍増しになって事件ものにはなかなか効果的だ。
かえっ…