今村昌平の『楢山節考』は、深沢七郎の小説、『楢山節考』と『東北の神武たち』を足し合わせて作った作品らしい。つまり、この作品の大部分は今村昌平の『楢山節考』でも描かれている。
この作品は悪くないのだが…
『野火』と同じだな
共同体に絶望し尽くした結果"人間の匂いのするところ"へひとり向かっていく男の話だ
モダニストってのはスタイルだけの話じゃない
それは今村昌平の映画から決定的に抜け落ちてしまった…
舞台は東北の寒村。なんだか小汚い「やっこ」たちを撮っても、どこかスタイリッシュ。
随所に散りばめられる彼らの集合を映した画がいい。
ラスト、冬の場面のセット感がすごい。そこだけ『カリガリ博士』になっ…