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パン屋襲撃
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『パン屋襲撃』に投稿された感想・評価

tetsu
3.0
村上春樹作品に興味をもった流れで鑑賞。

空腹のため、パン屋の襲撃を決意した男二人組。しかし、パン屋に向かうと、パンの選択に迷う女性客がおり……。

80年代日本における自主映画特有の空気感がたまらなかった。

ギザギザで手作り感のあるフォントの文字テロップ("ゲバ字"というらしい)、3分割のスプリットスクリーン演出、ザラつきと温かみが共存する16mmフィルムの質感などなど。

理屈っぽい主人公のナレーションに、村上春樹作品の雰囲気を感じつつ、平成生まれの自分としては、森登美彦さんや西尾維新さんに通ずるものがあるなぁと思った。

『仁義なき戦い 代理戦争』のポスターや『真昼の決闘』といった映画好きも嬉しい小ネタあり。

今では日本を代表するベテラン俳優である諏訪太郎さんと室井滋さんのキャリア初期作というのも見所と言えるかも。

また、今では教員として、数多くの映画監督を育ててきた諏訪敦彦さんが、助監督を務めていたりと、日本における自主映画の歴史を語る上でも欠かせない一作なのかもしれない。

ぜひ、監督による村上春樹原作の短編『100%の女の子』とあわせて観てほしい一作だった。


参考

研究論文 – 村上春樹とアダプテーション研究会
https://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~haruki-adapt/research-info/paper/
(本作を含む村上春樹さん原作の翻案にまつわる論考含め、興味深い論文がたくさんあったので、ハルキストは必見)


【Next Movie's HINT】
神戸出身作家の原作映像化
>>村上春樹原作の短編映画(洋画)
3.5
なんやこれ。室井滋だったの気づかなかった。この前丸ビルのパン屋でパン買ったら400円とかしてキレそうだった、80円安いな〜
【パン屋🥐とファシズム🙌】

映画全体を通して一体何を描きたかったのかよう分からんが、原作が村上春樹なので哀愁漂う青春ルサンチマン・ストーリーになっている。主演は『ガキ帝国・悪たれ戦争』の趙方豪と諏訪太朗。室井滋もちょろっと出演。

自主映画の異才・山川直人監督作品。助監督に諏訪敦彦の名前がクレジットされている。空腹に悩む若者二人組がパン屋を襲うという内容なのだが、店主が共産党員でなぜかワーグナーを愛聴している。二人組は打倒!民主主義のテーゼを抱えヒトラー・ユーゲントを気取るのだが???…。

村上春樹の原作は未読なんですが、ネ○ウヨみたいな若者二人組がちょっと大江健三郎の短編『セブンティーン』の主人公を想起させる。理屈っぽい社会的弱者の底辺層といった感じで見ていて痛々しい。村上と大江では結構共通項が見出せたりして…。(そォ〜でもないっ!?💦)

80年代らしいポップな短編映画。なかなかの出来栄え。

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