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大病人
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目次

『大病人』に投稿された感想・評価

OSHO
3.8
天才、伊丹十三監督、
伊丹監督のなかではマイナーな方の映画、
私もはじめての鑑賞。

主人公で癌で余命1年の患者に三國連太郎、
主人公の妻に宮本信子、
主人公の担当医(外科)に津川雅彦。

1993年の映画、当時はまだ癌は不治の病だし、治らない病気だから告知もしない。
それと、いまならMRIやCTだと思うけど、当時はまだレントゲンと胃カメラだったのですね。

医学の進歩でいろいろと変わったけど、終末医療の現場はあまり変わっていないのでしょう。

いずれにしろ三國連太郎さんは熱演でした。

また、臨死体験を映像化するなど、やはり伊丹十三監督は天才だと思った。

ベタなストーリーだけど、人の生き方を説いている映画でもある。

正直、面白いタイプの映画ではないけど、観てよかった。

※「ラストダンスは私に」がテーマ曲のように使われてるけど、「Shall we ダンス?」を思い出してしまう^^;
4.3
映画監督でもあり俳優でもある男は日々女にうつつをぬかして妻を蔑ろにしていたが自身がガンで余命が少ない事を知り最初は恐怖に落ちるが…
生き様と死に際、自らの命の期限を受け入れる事で己の人生を振り返り訪れる安らかな最後。介護ヘルパーとして働いてきて長いですが最初は主人公にガンの事実を隠そうとした津川雅彦さんが演じるお医者さんの姿を見て以前勤めていた施設の上司が昔はガンと言えば隠そうとする病気だったんだって話してたのを思い出した。今の時代は隠すなんて事殆どありませんし色んなお薬が出来て生存率も上がったけどこの時代はそんな事なかったんですよね。
本作で三國連太郎さんが演じる主人公。浮気はするわ自己中だわスケベをやり倒すわでまあとんでもない爺なんですが見ていて愛嬌が湧いてきて終いには可愛らしいとまで感じちゃうから不思議「笑」そんなキャラクターだからか自分の余命を知り最初は泣いたりわめいたりするがやがて悟りの境地に入り自分の最後を幸福に飾るにはどうするべきかを考える姿にはぐっときた。
終盤の津川さんと三国さんのやり取り、三国さんが津川さんに「お前の親が俺の様になったらお前は延命治療を望むか?」って聞く場面。これもまた介護職という仕事をしている人間の経験上の話になってしまうけど自分の親がこの主人公と同じ様になったら自分だったら延命治療は望まないし自分の場合も同じ決断になるかな。
勿論、生きれるのに人生に絶望して自ら死を選ぶとか生きたいのにそんな所まで追い込まれるとかは論外だしハッキリ言ってクソだと思うけどそうじゃなくて自分の命の時間が限られてる状況なら最後に自分が何をやりたいかとかどんな風に良い人生だったと思いながら死ねるかを考えるなと。
尊厳死っていうとどうしても話が重くなりがちな部分をそこまで重くせずに笑いと涙を交えながらラストは感動まで起こす伊丹十三監督の手腕は凄いですし主人公の臨死体験場面や般若心経のオーケストラ等自らの持てる死生観を劇中劇とメッセージを組み合わせて表現してくる監督の表現力にはただただ屈服。自分の人生観を揺るがされるようなこんな魂がこもった映画に出会いたくて自分は映画を見続けている。自分が人生最後に見る光の輝きは何色だろうか。
伊丹十三監督作。
本作は興行的にも失敗したと言われているが、確かに宮本信子を主人公に据えた職業物シリーズのシニカルさとコミカルさを期待すると全く異なるテイスト。

でも、個人的にはじんわりと心に沁みて好きだった。

映画監督で主演俳優も務める三國連太郎演じる主人公が突然のガンで余命宣告。離婚手続きの真っ最中の妻、愛人、担当医の関係性の描かれ方が良く、ちょっと涙が出そうになった。

本作では妻役の宮本信子や担当医の津川雅彦といった伊丹監督作品の常連さんは脇に回り、主演の三國連太郎の極上の演技を上手く引き立てていたと思う。

余命宣告を受けた後の主人公の心情の動きが、自身が大学時代に一番感銘を受けた授業、アルフォンス・デーケン教授の「死の哲学」そのもので、リアルに、それと同時に娯楽作品である事をしっかり把握した三國連太郎が抜群にいい。特に死に際の演技が素晴らしい。

「大病人」と名付けた監督のセンスも流石。

中盤の幽体離脱の描写も伊丹監督ならではのイマジネーション。

今の時代、ガン告知は当たり前だし、セカンド・オピニオン、サード・オピニオンもあるので、本作の担当医・病院の本人に直接告知を行わないという規則には流石に時代を感じるが、作品全体のまとまりには満足。

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