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愛の集会
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『愛の集会』に投稿された感想・評価

4.0
ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ@ユーロスペース
まさに性を通して"イタリア"を精神分析、タブーとされる性について老若男女にインタビュー形式で問う画期的なシネマヴェリテ。ピエル・パオロ・パゾリーニについては「テオレマ」が好きだったので鑑賞。自主規制もたくさん入りながら笑 このテーマの回答として実にイタリア的な部分と意外に妥協を許さない固い部分があり楽しかった!地域による違いも面白いし時代が時代だけにめっちゃ古風な考えで衝撃だった。いきなり"子どもはどうやって生まれる?"の質問に狼狽したけど"お花から生まれる"とか"コウノトリが運んでくる"とかほんわかした始まりから、人生においてsexは重要か?とか女性は結婚するときにジョジョであるべきか?とか売春婦を妥協できるか?など踏み込んだ質問も
菩薩
4.0
何人に対しても不定形である筈の愛やら性やらについての問答集なのだから「意見には個人差があります」になるのは必然なのだけど敢えてそこを楽しんでカメラを向けている様な、もし導き出される解があるとしたら愛とはなんとも自由に見せかけて不自由なのだろうと言う事だろうし、結局皆それを許容して生きている。キリスト教的観念に基づき一方ではタブー視されていながらも、その抑圧をバネにするかの様に語り出したら止まらない雄弁な者達。世代や地域、北と南や階層により見せる様々なグラデーション、自らを「進歩的」と信じて疑わない北部の方がホモフォビックが色濃く出ていたりするが、南部は逆にその辺りは牧歌的に許容している割には猛烈にミソジニーが発揮されていたりするのは非常に興味深い。南北共に主に男性に見られる「臆病さ」や「嫉妬深さ」、まるで女性に自由を与える事で自分達の権利が侵害されるとでも思っているかの様な…ってこれは現代もそうだし、同じ様にカメラを向ければ同じ様に答えそうな層が日本では中枢を担っているのであって…。およそ60年前に収集された語りとは思えぬ新鮮さを現代でも保っている、逆に言えばまるで進歩していない日本の現状を再認識するいい機会(?)でもある。にしてもあの強烈パパマウントをかましてくるパパには笑った。
sonozy
3.5
ピエル・パオロ・パゾリーニが脚本/監督/インタビュアーを務め、イタリア各地の様々な年齢、職業、階級..の老若男女に主に「性」について問い歩いたドキュメンタリー。

冒頭は、無邪気に集まる子供たちに「赤ちゃんはどこから生まれる?どうやって出来る?」と聞くとちょっと困惑しながらも「神さまがつくり、コウノトリが運んでくる」と微笑ましい反応をする少年たち。

若い兵士たちには、イタリアの男は「好色家(ドンファン)」か「良き父」の2種類に分かれるという分かりやすい?(笑)前提について、君はどちら?どちらになりたい?と尋ねたり。

売春について
同性愛や倒錯愛について
離婚について
性について男女は平等か
性における抑圧は
売春宿を廃止したメルリン法の影響について
…etc

『暗殺の森』の作家アルベルト・モラヴィアと、精神分析学者のチェーザム・ムザッティが相談役的に登場し、このインタビュー調査の意義や、内容についての分析コメントが挿入されます。

ゲリラ的に撮影していそうな場面も多く、多数人が集まり、パゾリーニ監督のインタビューが上手いのもあり、様々な人々の意見を知れる貴重な作品です。
特に、北部と南部(伝統/慣習が残り保守的)の価値観の差の大きさが興味深く、南部では、結婚相手は処女でなければならない。女性は自由にひとりで出歩けない。など。
1960年代とはいえ、ここまで違いがあったんですね。

同性愛に関しては嫌悪感・不快感を語る人が多かったですが、インタビュアーのパゾリーニ(同性愛者)の心境は(笑;)。

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