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怪談
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『怪談』に投稿された感想・評価

ryusan
4.3
小泉八雲の怪談の中から厳選された「黒髪」「雪女」「耳なし芳一」「茶碗の中」の4編をオムニバスで結んだ元祖ジャパンホラー。
最近のホラーのビックリさせたり気持ち悪がらせる怖がらせ方とは全く違った怖がらせ方なのが分かります。行為ではなく存在そのものを怖がらせる。
人間の中に潜む罪の意識と心の弱さに直接訴えかけて怖がる人を見せて怖がらせる低温長時間焙煎ホラーです。

独特な色彩と日本の四季の美しさに溢れた3時間に及ぶ超大作。映画が動く絵画であるのを改めて思い出させてくれます。
しかしこの作品興行的には赤字で製作したにんじんくらぶは倒産したそうです。正に情熱で作った芸術作品と呼ぶに相応しい作品です。


映画ブログ「つまらない映画を観るとなぜ眠くなるのか?」公開してます。
http://blog.livedoor.jp/filmactors/
一八
5.0
皆様お久しぶりです。
えーと、何故約四ヶ月もの間投稿を止めていたのかと言いますと、このアカウントの持ち主が結婚することになりまして、その間色々と準備することが沢山あるので、レビューを書く余裕がなかったという訳であります。はい。
ただ、投稿をやめていた最中に、僕が尊敬する仲代達矢氏が亡くなられたということもあって、だからモヤさんの作品だけは今年中にやっておきたいなと。
なので、今年最後のレビューは本作で締めくらさせてください。

『切腹』『人間の條件』の小林正樹による、小泉八雲の代表小説『怪談』を映像化したオムニバス作品。
白黒映画を好む小林正樹が珍しくカラーで撮った傑作。
小泉八雲というと、今は朝ドラ『ばけばけ』が絶賛放送中なのでトレンドな作品ではなかろうか。

幻想的な色彩設定とスタジオセットが魅力的な逸品。
その神秘的な世界観は、まるであの世へと続く怪談の世界へと誘うかのようであり、そこに静かな語り、緩やかなテンポ、実験的かつ印象的な音楽が合わさって、普段の我々が聞く恐怖の怪談とは性質が全く異なる美の極致を作り上げている。

本作は怪談が持つ恐怖よりも、人から人へと語り継がれてきた怪談の本質、生への問いに焦点を当てた作品である。
虚栄に満ちた現実を選んだ男に降りかかる怨念に、偽りのない愛を求めた女の悲哀。
どのエピソードも現世から見放された存在の哀しみと憐れみが主題となっており、『切腹』『人間の條件』と同じように、何かあるとすぐに切り捨てられる世の中に生きる我々に対し、人として生きることは何かを強く問いかけている。
怪談は未知への恐怖を記した子供騙しの民謡集ではない。
怪談とは人の世から忘れ去られた魂が残す、儚くも美しいあの世からの便り、現世へのアンチテーゼなのだ。
日に日に世界が悪くなる今、我々は古来から語り継がれてきた大切なメッセージに耳を傾け、今一度立ち返るべきではなかろうか。

メインの『耳なし芳一の話』も最高だけど、一番オススメしたいポイントはやっぱり、二番目のエピソード『雪女』で主役の農民を演じた仲代達矢の存在感!
『人間の條件』で、日中戦争の地獄をひたすらに彷徨った青年、梶を彷彿させるあの弱さと哀しさに満ちた凍てついた演技が堪らない!

それでは皆様、良いお年を!

【余談】
2025年ベスト10

① ノー・アザー・ランド 故郷は他にない
②カッティ 刃物と水道管(高崎電気館)
③戦争と人間 完結編(ロイヤル劇場)
④トロン アレス
⑤スーパーマン
⑥フランケンシュタイン
⑦熱烈(高崎電気館)
⑧アニマル ぼくたちと動物のこと(宮前舎)
⑨ ファーストキス 1ST KISS
⑩サイレントナイト

今年は、破滅へと向かっていく世界に抵抗する人々の力と癒しを描いた作品が印象に残ったかな。
分断と国同士の対立、日に日に増していく憎悪と暴力。
これからどうなるか分からないけど、良心だけは無くしたくない。
大切なものに目と耳を傾けながら歩んでいこう
背骨
3.8
怖いというより様式美を感じさせる作品で音楽も相まって日本舞踊的な雰囲気。巨大で精巧なセット・美術、豪華キャストの存在感、それを捉える撮影…

耳なし芳一のパートは特に良かった。壇ノ浦の戦いに関連する話だったんですね。知らなかった…

大きな変化がないプロットでも映像と音楽だけでこれだけ魅せられる。映画としての格の高さを感じた

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