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数に溺れて
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目次

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『数に溺れて』に投稿された感想・評価

⚪概要とあらすじ
「ZOO」、「建築家の腹」に続いて撮った、グリーナウェイ監督作品。

“シシー・コルビッツ”という同姓同名の3人の女。祖母、娘、孫娘という関係であり、固い絆で結ばれた彼女たちにはそれぞれ夫がいるが、それ程“愛”を感じていなかった。というよりもむしろ夫(男)を既に必要としていない彼女たちは、ゲームの様に夫たちを溺死させてゆく...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“水の中で、悦楽の死のゲーム”

「タイプに砂糖とレモネードをかけた」

⚪感想
ジャンル分けが難しい作品。
ファンタジーに感じてしまうような独特の雰囲気と世界観。

特徴的な出来事しか描かれないので難解だけど、ユーモア、シュール、美しさを加えてとにかく素晴らしい作品になっている。

お洒落で優美で幻想的で少しの孤独と憎しみ。

内容も登場人物もセットも衣装も映像もとにかく良い。そう、とにかく良い。
内容は作り込まれているし、登場人物はそれぞれの個性が表現されていて役者の方の演技も上手いし、セットは何度見ても飽きないほどたくさんの小物が使われていて美しいし、衣装も赤色が多く使われていてお洒落だし、映像も水を中心にキラキラ描かれているし。

虫や果物、羊、牛、ペンキ、花火、縄跳び、星、レモネード、砂糖、海、アイス、プール、綱引き、ヒモ...と目に入るもの何から何まで最高。

星を数え縄跳びをする少女や走りながらリボンを撒く男性、ただ走る男性たち、夫の浮気相手、双子的な男性と不思議な登場人物がたくさん。

裸でもモザイクがかからなくてびっくり。
世界観が守られていていいなと思った。

母、娘、孫とみんなシシー・コルビッツという名前かつ夫や恋人を溺死させてしまう。
これまた運命なのか。

スマットと検死官の男性の行く末が好き。

まちがいさがしというわけではないけど物語に埋め込まれた欠片を一つ一つ探していくよう。

DVDを手に入れて永遠観返したい作品。



⚪以下ネタバレ



物語の中で1から100と数が数えられていく。
タイトルの『数に溺れて』は本当に数に溺れてだった。

スマットというキャラクターが良かった。
自分たちで制作したゲーム。縄跳びをする女の子と会話。虫を数え。死を曜日で分けペンキを塗り花火で弔う。
恐らく縄跳びする女の子がなくなり、自分の言葉によって死んだと思ったスマットはその縄跳びで首を括って飛び降りることをゲームと称して死ぬ。そして牛飼の人がたくさんの花火で弔う。一方で船の上にいた3人のシシーたちはスマットは何を祝っているのか疑問に思う。
深すぎる。

検死官は性欲に負けあの3人にしてやられた分けだし、数に溺れたし。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
KUBO

KUBOの感想・評価

3.6
3月2日よりシアター・イメージフォーラム他で開催予定の名匠「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」の特集で上映される『数に溺れて』をご紹介。

数を数えながら縄跳びをする不思議な少女。

ピーター・グリーナウェイは毎回何かに変質的にこだわった作品創りをするが、今回は「数」。

途中から「あれ?変なところに数字が付いてるなぁ」と気がついたが、実は冒頭の「1」から始まって、作品内の様々なところに数字が隠れていて、最後は「100」で終わるという、意味不明な演出が施されている。

四六時中何かを数えている少年「スマット」。

羊を数える。蜂を数える。数に関係するゲームなども登場し、ともかく本作は「数」にこだわる。

これはグリーナウェイ作品全般を通して言えることだが、画面の中に林檎や花といった静物を配してみたり、その中で全裸の女と戯れるなど、たいへん西洋絵画的。

また逆に、冒頭の死んだ鳥を吊るしてみたり、蟲・蛾・カタツムリなどで埋め尽くされた気持ちの悪い画面も多い。

美しい映像の中に、常に死と不気味さが共存する。

シシー・コルピッツという同じ名前を持った3人の女性が起こす3件の殺人事件。その3人の女性を狙う検視官。

サスペンスというジャンルの割には、感情の起伏があまり感じられない演出もウェス・アンダーソンに似ている。いや、シンメトリーのこだわりも、ノンエモーショナルな演出もウェス・アンダーソンに影響を与えたのだろうな。

「数」と「愛欲」にまみれたサスペンス『数に溺れて』は3月2日以降、4Kリマスター版にて上映予定です。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.7
シシーという名前の三世代の女性が次々と恋人や旦那を次々に溺死させる。
そこには深い憎しみも悲観もなく、ただひたすら淡々と・・・
人の死がまるでゲームのように扱われ、悲しみという感情は置いてきぼり。
サスペンスやミステリーではないので、このシシーたちがなぜ、男たち溺死させなければならなかったのかは明かされず、身勝手な形で残酷な遊びは連鎖していく。
死をカウントしていくごとに、検死官マジェットとその息子に差し迫るのは残酷な未来。

まるで人形のような少女は100個の星を数え、死のカウントをする検死官の息子と一対となる。
全体的には他の作品で見られる摩訶不思議な世界観は少なめな本作ではあるが、この少女のシーンはまさしく彼の世界観で好き。
無感情にみえる登場人物たちとは真逆に、扇情的にたたみかけるマイケル ナイマンの音楽とのコントラストが印象に残る。
マイケル ナイマンの音楽はこうしていつだって作品をそれなりに演出してしまうので、この雰囲気に騙されてるだけなのかもしれないのだけど、
崩壊寸前の美を内包したような花火のハイライトと、シシーたちとマジェットのボートのラストシーンは、たしかに耽美的なグリーナウェイらしさが詰まっていた。

『数に溺れて』に似ている作品

コックと泥棒、その妻と愛人

上映日:

1990年08月04日

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.8

あらすじ

高級フランス料理店のシェフ・リチャードは、毎晩腕によりをかけた料理を作っていた。その料理を必ず食べにくるのは、泥棒のアルバートとその妻・ジョージーナ。しかし、ジョージーナは奪った大金をかさ…

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