今まで見逃していた名作をチョイス💦(-_-;)
なんだか静かな時を過ごした様な感覚です✨
でも早くに観とけばよかった💦💦(´・ω・｀)

🚜あらすじ
アルヴィン・ストレイトは娘のローズと暮らす73歳の老人。
彼は不摂生のためか腰が悪く、家で倒れても人の力を借りなければ立ち上がることもままならない。

ある日、10年前からの不和が原因で絶縁していた兄が倒れたという知らせが届く。
兄が住む家まで350マイル（約560km)という距離を、アルヴィンは芝刈り機に乗り一人で無謀とも言える旅に出た。

芝刈り機の故障など、道中で様々な困難にあい、旅で出会う人々は彼を奇妙に思いながらも、ある者は助けを惜しまず、ある者は示唆に満ちたその老人の言葉を得ていく。

🚜感想
なんだか癒された✨(*´艸｀*)
そして心がスッと軽くなり、浄化された様な気持ちになりました🎶
実話を元に作られていたとは驚きです💦Σ(ﾟДﾟ)

壮大な黄金色の小麦とトウモロコシ畑のカントリーな風景を眺めながら、小型トラクターで時速8キロといういつ着くかも分からないスローなロードムービー（時には大暴走もしちゃいます💦）と共に、ゆっくりと人生と向き合っていく物語…。

誰かに頼らず自由に実行する二本の杖で歩行の頑固なアルヴィンおじいちゃん（73）が道中で出逢っていく人々との交流…。

・ヒッチハイクをしていた訳ありの家出未遂少女
焚き火の前で悩みを打ち明ける少女とそれを受け止めるアルヴィン
焚き火でソーセージを焼くなんて、なんかスヌーピーを思い出す🎶（スヌーピーではマシュマロだけど💦）
悩みと向き合った翌朝に手紙と木の束で彼女の未来が見えてきそう…なんて乙な演出✨✨

・自転車競技に参加した若者達
関わりは短いのに、名言をぶっ込んできました💦Σ(ﾟДﾟ)
その中でも、
「年を取って最悪なのは？」
「若い頃を覚えている事だ。」
凄く共感してグッときた✨✨(¯―¯٥)
沢山の人生経験をしてきたからこそ言える名言です✨

・車の運転中に何度も鹿とぶつかってブチギレる女性
気の毒だけど、結構シュールwww(´ﾟдﾟ｀)

・火災訓練に参加していた人々
そこでは親切にしてくれた業者や自分の兄弟と重なったいがみ合っている修理工の双子等と出会う中、特に同年代のご老人と忘れられない悲しい過去と向き合う姿は、同年代だからこそ受け止め合う事ができる切なくも優しい時間…。

・教会の神父
墓場の近くで焚き火って…💦(-_-;)
…でも兄と合う前に自分と兄の事を思い出しては向き合って良かったと思います🎶

・そして最終目的地点でもあるお兄さんの家…。
少ない会話と表情、ほんの少しなシーンで物語る兄弟の絆と長きに渡る確執の結末…。
そしてトラクターでここまで来たからこそ、尚更感動しちゃいます💦
その後の事が気になっちゃったりしても、これが完璧な結末だと納得せざるを得ませんね✨

老いた今を生きる哀愁漂う切なさ…
過去と向き合う悲しさ…
そして色んな人と関わる温かさ…

凄くスローなロードムービーだからこそ、しみじみと奥深さが一層感じてしまい、それを包むかの様にバイオリンやアコースティックギター等が奏でる優しいBGMが更なる切なさと哀愁さ、そして優しさが漂ってくる…。

そしてこれもまた人生だと悟っちゃいますね。
素晴らしい作品でした✨✨(*´艸｀*)

🚜実在の人物と出演者
・実在の人物であるアルヴィン・ストレイトは実際トラクターで兄弟の家まで旅した事でニューヨークタイムズに一躍有名となった人物です。
メディアにも多く出演依頼が殺到していましたが、本人からは
因みに本作の旅の経路はアルヴィン・ストレイト本人が実際に旅した経路と同じだそうです🎶

・主演のリチャード・ファーンズワースは本作がキッカケで日本にも来日し、素晴らしい演技力で79歳でアカデミー賞主演男優賞最年長ノミネートとして、アカデミー賞主演男優賞を83歳で受賞したアンソニー・ホプキンスの2021年まで20年間の期間保持していました。
私個人では、大好きな作品の1つである“赤毛のアン”の優しいマシュウおじさんが凄く印象的だったので本作の素晴らしい演技力は納得です✨

本作の撮影中では末期の骨癌を患っている影響で、足の麻痺状態や股関節手術でトラクターに特別なシートを用意するなどで配慮をされています。
本人自身もデヴィット・リンチ監督の“ブルーベルベット”の作風の影響で作品オファーを断ろうとしていたが、自身と同い年であるアルヴィン・ストレイトの強い憧れにより、粘り強い演技力を発揮したという。
ですが、本作の公開直後に病気の苦しみのより、ショットガン自殺で亡くなったのがショックです…。( TДT)

・因みに主演候補として挙がったのは、ジャック・レモン（アパートの鍵貸します）、ジョン・ハート（ハリー・ポッターシリーズ）、ジェームズ・コバーン（大脱走、天使にラブソングを）、グレゴリー・ペック（ローマの休日）と大物すぎる俳優ばかり💦Σ(ﾟДﾟ)

・前半の短いながらも軽度の障がいを持つ娘役の繊細な演技力が見事のシシー・スペイセク（お母さん役が多いので、娘役って所が珍しい。）
ラストシーンで爪痕を残したハリー・ディーン・スタントンも流石✨✨
因みに本作でデヴィット・リンチ監督作は初めて💦本作以外は180度違うダークサイドな作風だと聞いているので観る機会あるかな💦🤔

🚜キャスト
監督はデヴィット・リンチ（マルホランド・ドライブ、ブルー・ベルベット、エレファント・マン）

アルヴィン・ストレイト役のリチャード・ファーンズワース（赤毛のアン（86年版）のマシュウ、ミザリー、ナチュラル）

娘のローズ役のシシー・スペイセク（キャリー、ヘルプ、エバーラスティング　時をさまようタック、タイムトラベラー　昨日から来た恋人）

兄ライル役のハリー・ディーン・スタントン（マイ・フレンド・メモリー、LUCKY、ゴッド・ファーザー、エイリアン、グリーンマイル）

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初見では難解なカオスな作風に加えてヤバめの人がゴロゴロ出ている印象が強いデヴィッド・リンチ監督の中では箸休め的な作品。350マイル離れた先にいる兄に会う為に時速8キロの芝刈り機に乗って旅する話だけに、スローテンポな上に淡々としすぎていて物足りなさを感じた。娘役のシシー・スペイセクは限られた出演ながらも好演だった。

◎人の優しさにふれる、旅物語。

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主人公は、疎遠となっていた兄のもとを訪れるべく、旅を始める。旅の相棒は、時速8kmの芝刈り機。ゆっくりゆっくり進みながら、さまざまな人と出会い、別れを繰り返していく。

旅って、人生そのものだな〜としみじみ。叶えたい目的を見つけたら、そこに向かって一歩ずつ前進していく。その道中で、さまざまな人生と出会い、温かな思い出を育んでいく。

ストレイト・ストーリー。まさに一直線に心に染み渡ってくる、優しいロードムービーだった。