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臨死
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『臨死』に投稿された感想・評価

菩薩
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最終期の医療現場が抱える根本的なジレンマ、「命を救うとは?」に対する濃密すぎるドキュメンタリー。痛みを伴う延命、あるがままに任せた末の短命、繰り返されるカンファレンスとインフォームド・コンセントの末に導かれる「最善」とは、その最善に果たして意味はあるのか。医学の発展と共に救える命が増えた一方で、時に自らの意思に反してすら長らえる命がある現実、「出来ることは全て」が与える苦痛と、その先に呆気なく訪れる臨終、その繰り返しの日々に疑問を投げかける医師の言葉をがあまりにも痛切。結局は「生きる」とは何か?に辿り着く内容ではあると思う、患者達はほとんどの場合「生きる」では無く「生かされて」いる。自らの意思すら表明できない本人の代わりに、その死を受け入れる事の出来ない家族がいたずらに寿命を延ばしていく、観ているこっちが虚しくはなるが、当然そこに「絶対」などは無く、その選択を責めることは出来ない。自分はいざそうなった時に、身体中を管に繋がれ、言葉も発せず、苦痛と共に生きるなど真っ平ごめんだし、家族ともそんな話をしているが、果たして現実問題その環境に置かれた時に、すぐに決断が出来るだろうか。うちの爺ちゃんは最後脳死だったらしく、おかんがよく言ってたけど、どうやらその顔は穏やかな笑みの様な物で満ち、明日にも起き上がりそうな雰囲気すら纏っているらしい。そんな現実を目の前にして、勝手に命に終止符を打つ事が果たして出来るだろうか、どうしたって考えてしまう。ミスの許されぬ現場に従事し、ミスをせずとも失われていく命を相手にする医療従事者にはつくづく頭が下がる。とりあえず6時間「生と死」に向き合ったと言うこの経験は貴重だなと、そして俺のケツよ良く耐えた。ほぼ満席ってのがまた…みんな本当映画好きだね、お疲れ様でした。今の俺にはもはや一欠片の集中力も、鼻くそほじる力も残っちゃない…。
para
4.8
まだまだ余裕で観ていられる長さを全く感じない358分。

人の生と死。
そこに介在する医師や医療従事者のジレンマ。
撮影場所はボストンにあるハーバード大学系のベス・イスラエル病院集中治療室。
淡々とそして冷静に病院内のあらゆることをカメラに収めた対話の映画。
観ていて思うのは医学はもちろん化学や科学の力が大きいのだが、基本は対話なのだと。
医師は病気を治すのが本分とすると、終末期はジレンマしかないが、人生の最期に向き合ってくれる役割も本分かな。

あとは最後にスコットにより語られる言葉が本作の肝なのか。

これまで観た作品同様に途中幾度となく挟み込まれる外の景色と清掃者ら(病院の裏方である彼らは有色人種)

集中治療室ゆえ、生死の境界線上にいる重篤患者しかおらず、ターミナルケアも当然選択肢に入る訳で、自分のこともだが医師がどのように考えているかを知る機会にもなった。
集中治療室患者家族であった経験から、登場された家族の気持ちは痛いほどわかる。病院にもよるのだろうが私はこんなに丁寧に気管挿管について確認されなかったから、映画内でも患者の希望第一を標榜していたがインフォームドコンセントが徹底されていたことは印象に残る。
(自分ならテイラー先生が主治医だと嬉しい。)

わかってはいるが薬は毒であり、最善と考えた投薬により患者が落命するのは辛い。
病理解剖についてもフィルムに収めているのも驚いた。

命の重さは同じではあるが、高齢者と33歳男性ではこちらの感情は同じではなかったのも自分の気づき。
終末期そして人間の尊厳。

冒頭とラストの俯瞰による川に込めた想いも伝わるような、昨年から楽しみにしていたため長尺に怯まず鑑賞出来て満足。

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長いので途中、他の人のレビューを見たほうが判り易いと思います。

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