堂々358分、休憩込みで6時間越え。アテネフランセで終了後、拍手が起きた。脱落者ゼロ。それだけ引き付ける力のある作品なのだ。
舞台は、ボストンの病院。ハーバード大学の付属病院である。本作は4件の末期…
おそらくは映画というメディアそのものも「不死のワンダーランド」、著者(西谷修)の言葉をそのまま引用すれば「〈外〉の風が吹き通うなか、〈有限な者〉たちが輪舞する賑やかな荒野、洗い出された〈地上の不死〉…
>>続きを読む(まとめられないメモのまま)
観客は何度も同じ話をきく
看護婦同士の話
医師と看護婦の話
ミーティング
別の医師との話
患者との話
それほど末期とは難しい
末期とはいつなのか
早く終わって欲し…
6時間近いのに上映されてるって知ったら必ず見に行ってしまう。このおもしろさはなんなんだろ。会話の場面の間で、車が道路を行きかうひと休みみたいなシーンに必ずなるのですが、そこですらなんかおもしろい。こ…
>>続きを読む生かすか殺すか。
看護師の葛藤、嘘はつけないし、苦しむ患者を見るのは辛い、だが死ぬことが正しいと思えるようになって気が楽になったと話す姿には正直だなと思った。
先日、逸見さんの話を読んだところで余計…
患者、医師側、家族側で意思決定権が回りまくり、治療の難しさ以上に落とし所を付けるまでの医師側の慎重に慎重を重ねた言葉選びや事の運び方の難しさがひしひし伝わってくる。これどれだけ名医でもしゃべりが下手…
>>続きを読む終末医療におけるクライエントとその家族への状況説明という、きわめて困難なコミュニケーションの実践の模様を、その時間の実在に鑑賞者自身があたかも同期できたような錯覚に陥らせる時間感覚で繋げた、破格のド…
>>続きを読む長回しで延々会話を映し出すという、個人的にはワイズマンのあまり得意では無い方のスタイルでの六時間であり、題材も相まって正直キツくはあった。ワイズマンは映像スタイルとしては、人物や動物、機械等の動きを…
>>続きを読む祝宴の家に行くよりは、喪中の家に行くほうがよい。そこには、すべての人の終わりがあり、生きている者がそれを心に留めるようになるからだ。
伝道者の書 7章2節
作品中「死んでくれてよかった」という病院…