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『Devotion 小川紳介と生きた人々』に投稿された感想・評価

「三里塚」シリーズや「1000年刻みの日時計 牧野村物語」(1987)で知られる故・小川紳介監督と小川プロダクションの異常性を当事者へのインタビューにより炙り出す。原題「Devotion: A Film About Ogawa Productions(献身:小川プロダクションについての映画)」。監督はフェミニスト映像作家の先駆者バーバラ・ハマー。

小川監督の没後10年を控え、小川プロダクションが1億円以上の借金を残して解散した。「集団生活による映画製作」という理想の裏側には、小川紳介を頂点とする階級社会と私生活を捧げる献身(Devotion)があった。カリスマの虚実と、人生を翻弄されたスタッフたちの葛藤とは。。。

非常に興味深かった。映像作家のはしくれとしては小川プロが制作した映画よりも面白かった。クリエイティブ界隈につきまとう権威主義の何たるかが、“脱洗脳”を果たした当事者たちの証言によって浮かび上がる。

回収される当てのない制作費と借金、集団生活での女性の立場、家族生活・セックスの禁止など、愛憎に満ちた証言はどれも赤裸々だ。オウム真理教との比較考察インタビューも妥当。彼らはカリスマに惹かれて入門した出家信者のようであり、違うのは目標が“映画”か“悟り”か、そしてカリスマ自身の野望の大小である。

亡くなった後で経歴詐称が明らかになった話には驚いた。小川監督はスタッフたちに「自分は農家出身で文学部中退」と語り「お前たちには農家の気持ちが解らない」「考えが浅い」と説教していた。しかし葬式で「東京出身で父親は製薬業。政経学部卒業」の事実が判明する。

個人的に映画作品と”監督の人間性”に比例を求めてはいないし、まして監督を神聖視など絶対にしない。というか、両者が乖離したパターンがあまり記憶にない。例えば性犯罪者気質やパワハラ監督の映画からはそれが匂ってくるものだ。唯一意外だったのは、ベルイマン監督がヒトラー信奉者だった事ぐらいだ。

小川監督の場合も後期の「1000年刻みの日時計 牧野村物語」(1987)からは権威者特有の甘えとナルシズムが匂っていた。成功した権威者は権威好きを呼び、さらに権威を高めていく。

ラストシーンで、小川プロが共同生活を送った建物の解体シーンが映る。肉が好きだった小川監督の好みに合わせて、女性スタッフたちは肉料理を多めに作ったという。監督は直腸がんになり56歳で逝去した。最後の字幕では、「一億円以上の借金が遺され、一般有志から借りた計8500万円は返されることが無かった」と示される。


※小川監督と土本典昭監督は共に岩波映画出身で友人。「海(水俣)の土本、陸(三里塚)の小川」と呼ばれていたとのこと。

※小川プロの事務所にアメリカの左派映像集団ニューズリールのフィルムがあることが紹介され、ニューズリールの創設者ロバート・クレイマー監督のインタビューが一言挿入される。「我々の仲間が“全学連”に深く関わっていたことは知っている。そして成田空港をめぐる闘争に多大な関心が寄せられていたことも」。
ちなみに1960年代にニューヨークで活動した日本人映像作家おおえまさのりの反戦ドキュメンタリー「NO GAME」(1967)はニューズリールによって全米に配給された。
嫌悪感と気持ち悪さしか感じなかった。

同じ志を持った人たちが力を合わせて集団で頑張っていくのって美しい姿だと思うけど、外部から隔てられた場所で男女の集団で共同生活をするのってやっぱり健全じゃない気がする。女性が男性の世話をし、その男性は仕事に勤しむっていう典型的な構図だったし。

小川監督が絶対的な権力を握って男女を支配するわけだけど、自分たちは子どもで、大人の小川監督が乗り越えるべき父の姿だったという語りからもわかるように、男性たちと小川監督の関係は奇妙で歪。そしてすごくホモソーシャル。
女性たちと小川監督、男性陣たちの関係性も酷いもので、嫌悪感でいっぱいだった。言いたいことはたくさんあるけど、中でも、小川監督はハーレムを作りたかったと男性が笑いながら語っていたシーンがなんだかとても嫌だった。女性たちの中でトップにいる奥さんの姿もなかなか。男性たちも女性たちも奥さんに対しては批判的だったけど、その気持ちには若干の違いが見えるような気がして面白かった。
男女ともに惚れ込んで献身したいと思わせるほどの小川監督の魅力は、実は彼自身が経歴を詐称してまで作り上げた虚像でしかなくて。宗教的だったと認めたくない方もいらっしゃったけど、やっぱり外から見ると宗教にしか見えないかな。
一
-
いやー素晴らしい。バーバラ・ハマーが小川紳介のドキュメンタリーを撮るってどういうことなのかと思ったが、佐藤真が“小川的家父長制”と表現した共同体としての小川プロが、まさにそのような抑圧の上に成り立つ集団であったという事実を、当事者へのインタビューを基に炙り出していく大変刺激的な作品。先日のアテネ・フランセでのシンポジウムにおいても“借金返さない”とか“やりがい搾取”とかいう不穏な発言は出ていたが、当時の現場スタッフの証言は、小川個人/小川プロへの愛憎が入り交じりながらも驚くほど批評的である。特に女性メンバーの口から語られる小川プロにおけるジェンダーロールのあり方は、古今様々な社会運動においても同じような事態は起こっているのであり意外でも何でもないのだが、やはりショッキングだし、反対闘争によって家庭から解放されたと語る三里塚の女性農民の姿とは対照的だろう。ある女性メンバーは、小川プロから脱するために妊娠・出産することを思いつき実行したとまで語る。この歪な転倒。映画作りの名の下に共同体の内部で誰がどのように踏みつけられていたのかを暴き、更にはセックス、ホモソーシャリティ、小川紳介という人間の虚飾性(経歴詐称)、当事者がチャールズ・マンソンやオウム真理教の名を持ち出して語る一種の宗教性にも踏み込んでいくハマーの視点は流石の一言に尽きる。

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