『月面界旅行』
原題 Le voyage dans la lune
製作年 1902年。上映時間 16分。
上映時間については、Amazon prime Videoやと14分。
多くのサイレント映画と同様、複数のバージョンが存在し、多くのバージョンには、長編の最後にある『パレード』のシークエンスがない。
白黒のバージョンもあれば、着色やカラー化されたバージョン(Amazonのはカラーでした)もある。
さらに、ナレーションを含むバージョンもあるが（プリントによって異なる場合がある）、多くのバージョンは音楽以外は完全に無音です。

映画の製作を終えたジョルジュ・メリエスは、この映画をアメリカで公開し、大金を稼ぐつもりやったそうだが、残念なことに、トーマス・A・エジソンの映画技術者たちがすでにこの映画のコピーを密かに作ってて、数週間のうちにアメリカ全土で上映された。　
メリエスはアメリカでの上映で儲けることはなく、数年後に破産。　
エジソンはこの映画で大儲け人生わからんなぁ。

フランスの伝説的映画監督ジョルジュ・メリエスが、1902年に製作した世界初のSF映画とされるサイレント作品。
当時としては長尺となるなかに、史上初めて複数の場面転換を用いた物語性や特殊効果が用いられた記念碑的作品。

6人の天文学者が巨大な大砲の砲弾に乗って月へと飛ぶが、月の住民と遭遇して戦いが起こり、月の王に捕われてしまう。

ジュール・ヴェルヌの小説『月世界旅行』や、H.G.ウェルズの『月世界最初の人間』をゆるく参考にしてるんかな。

※今作品が作られた当時としては驚異的な映画と云えますし脱帽と云う意味で☆4をつけていますので悪しからず🙇。

今作品に込められた創造性は明らかだし『月世界旅行』は、当時スター作品やったに違いない。
当時の限られた技術で作り上げられたものは、観る者の想像を超えていたはず。
しかし、この歴史的な作品を振り返って驚嘆するのは難しい。
今、当たり前のように見ている映画には、この映画を凌駕するものがたくさんある。
この映画についてさらに詳しく説明するには、そのテーマを明らかにし、功績を説明し、欠点を検証するのが一番かな。
今作品で表現されているテーマは、長年アメリカ文化に組み込まれてきたテーマであると云える。
使われている2つのテーマは、
『探検』と『好奇心』。
探検は、映画の中で天文学者が初めて月面に着陸したときに、初めて解明された。
天文学者たちは、地球上のあらゆる新元素を調べていた。
彼らが特に関心を寄せていたのは、月に存在するキノコ。
2つ目のテーマは、天文学者たちがもともと月を探検したいと決めていたとき、そして、彼らを攻撃して捕らえたエイリアンに向かって前進したときに映画に持ち込まれた。
これらのテーマは、今あるものを拡大し、新しいものを発見するために動くというアメリカのテーマと結びついている。
今作品には多くの功績と、進行に伴う多くの欠点がある。
決定的な功績は、宇宙船が宇宙に打ち上げられるようにフィルムをトリミングして、打ち上げの映像を本物らしく見せたこと。
印象的な2つ目の功績は、モンスターや天文学者がエイリアンを殺すときに発生する煙に細部までこだわったこと。
月面に存在するものとしてキノコを使ったことと、エイリアンを使ったこと。
アポロ13号月面着陸以前の人類が月に何を発見したかを、今日振り返って笑わないのは難しい。
当時の人々が持っていた情報の中で明らかだったもう一つの欠点は、月の表面から落下し、最終的に再び地球に着陸する可能性があるということ。
全体として、今作品は人間が求める多くの主要な要素を表現していたと思う。　
テーマ、映画の成果、映画の欠点を検証することで、観客は映画にどれだけ多くの異なる層があり得るかを理解することができる。
人類はまだ月に到達していなかったが、彼はまだ月がどのようなものかを想像しようと努力していた。
捏造ではなければ、私たちは何度も月を訪れてる。
月に関する事実によって信念は破壊されるかもしれないが、この映画にはまだエンターテイメントとしての価値がある。
今作品は最初のSF映画(アニメーションも最後で使ってるかな)のひとつであり、ひとつのジャンルの始まりでもある。
SFは、人間の好奇心を刺激して反響を呼び、ますます広がりを見せている。

▪️Title :「月世界旅行」
Original Title :「Le voyage dans la lune」
▪️Release Date:1902年
▪️Production Country:フランス
🏆Main Awards
※※※
▪️Appreciation Record :2019-099
▪️My Review
映画創世記短編集のDVD鑑賞。
本作を観た時に、芸術作品としての映画制作を始めた人々の個性豊かで神話的な発想に頭が下がります。
本作には舞台俳優と手品師の経歴を持つ監督ジョルジュ・メリエスの劇的人格が色濃く反映されています。スーパーインポーズやディゾルブといった代表的な映像テクニックなど後年広く使われるようになるテクニックを多く試みました。「史上初のSF映画」と言われるのも納得です。
シュールな作品ですが初めてエンターテイメントとしてのファンタジー作品としてエポックメイキングな作品です。
▪️Overview
マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」（2011）でも中心人物として描かれたフランスの伝説的映画監督ジョルジュ・メリエスが、1902年に製作した世界初のSF映画とされるサイレント作品。6人の天文学者が巨大な大砲の砲弾に乗って月へと飛ぶが、月の住民と遭遇して戦いが起こり、月の王に捕われてしまう。当時としては長尺となる16分間のなかに、史上初めて複数の場面転換を用いた物語性や特殊効果が用いられた記念碑的作品。93年に発見されたカラーフィルムをデジタル修復し、フランスのエレクトロデュオ「エール」が新たにサウンドトラックを制作。12年、ドキュメンタリー「メリエスの素晴らしき映画魔術」とあわせて劇場公開。

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1902年、世界初のSF映画。
当然、無声映画、
公開当時はモノクロだったらしいけど、現在、通常みられるのはフィルムの一部をカラフルに着色した修復版。
上映時間も何パターンかあるようだけど、Amazon Prime Videoでは14分版が見られる。

魔法使いのような爺さん6人で月に行き、宇宙人に捕まるも、なんとか逃れて地球に戻ってくる話し。

面白い！

ストーリーとしてちゃんと仕上がってるし、舞台セットも現代のクオリティに比べたら大したことないけど、創造力が凄く豊か。

月に到着して、最初にすることが6人で並んで寝ることかよ…とか、
（世界初のSF映画だから仕方ないけど）エキストラ的に出演している女性陣、何もわからず出演してしている感が丸出し…とか
ツッコミどころもあるのも良い。

いずれにしろ、その後の宇宙ものの映画の礎になったSF映画のパイオニア。
観られて良かった。

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