昭和五十七年・四月ー。夜明け間近い、新潟県・親不知海岸。元漁師の安田源吾は、今日もまた小便で濡れた着物を引きずりながら、波打ち際をさまよっていた。夜毎の深夜徘徊ー。源吾はすでに老人特有のボケがはじまっていたのである。ボケた父と末期患者の母を抱えた、息子夫婦に安らぎはない。不治の病に冒され、死を待つだけの母の殺してくれという悲痛な叫び。安楽死と同様に、老人の痴呆も切実な社会問題である事を踏まえ、この映画は、ボケと安楽死をテーマに企画された。
東京の救命救急センターで働いていた、医師・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件の責任をとって退職し、実家の金沢に帰郷する。 これまでひたむきに仕事に取り組んできた咲和子にとっては人生の分岐…
>>続きを読む元大学教授の考古学者・鷹野冬吉がアルツハイマー性老人痴呆症にかかった。軽いめまい、手足の痺れから始まって、極度の物忘れに家族の顔や名前さえも判らなくなり、一気に症状が悪化する。痴呆老人を抱…
>>続きを読む女手ひとつ、三十年も続く惣菜店と二人の子供を懸命に守ってきた母・エラン。しかし息子のギュヒョンは万年非常勤講師で生活能力もなく妻に頼りきり。孫の世話まで見なければならないことも多く、亡くな…
>>続きを読む喜寿を迎えたばあばと暮らす智志夫妻と息子の翼。翼はばあばのことが大好きで学校でいじめられても、ばあばが助けてくれた。しかしある日、ばあばが急変する。突然怒り出したり、大切にしていた庭の植物…
>>続きを読む周造(橋爪功)と富子(吉行和子)との離婚騒動から数年――。周造はマイカーでの気ままな外出をささやかな楽しみにしていたが、車に凹み傷が目立ち始めていた。高齢者の危険運転を心配した家族は、運転…
>>続きを読む漫画家・岡野雄一が、自分の経験をヒントに描いた介護日誌コミックを実写化したヒューマン・ドラマ。認知症を患った85歳の母親と離婚して故郷に戻った息子、ふたりのおかしくも切ない、心温まる日常を…
>>続きを読む名古屋郊外に暮らす4人家族に、夫の母・政子(吉行和子)が同居することになった。一家の主婦・巴(原田美枝子)は義母とうまくやっていこうと張り切るが、同居してまもなく政子が変調をきたす。ゴミ集…
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