
戦争で一人息子を失った三雲医院の八春先生(柳永二郎)は甥の伍助(増田順二)を院長に迎え、戦後再出発してから丸一年の記念日、伍助はこの日看護婦の瀧さん(岸惠子)たちと温泉へ出かけて行き、三雲…
>>続きを読む東京と千葉の境界を流れる江戸川の下流にある漁師の町「浦粕」にやって来た小説家。彼は見知らぬ老人からべか舟を売りつけられた。青く塗られたその舟は「青べか」と呼ばれ、街の連中に馬鹿にされるが、…
>>続きを読む予備校の講師・野呂はうだつが上がらないのを絵に描いたような男。彼は下宿先の1人娘・カン子に恋をし、結婚を夢見ていた。そんなある日、学生に誘われてデモに参加する野呂。そこで警官と争いになって…
>>続きを読む銀座にほど近い芸者屋"しづもと"では、人生の悲劇にささやかな抵抗を続ける芸者たちが、その日を送っていた。ともすると特別視されがちのこの社会に生きる芸者たちの生態を、ある時は悲しく、ある時に…
>>続きを読む義理も人情もなく、一台でも車を多く売った者が勝者という世界。女房を亡くしてからというもの栄吉は全てがうまくいかなくなったように感じていた。華やかな世界の陰で、落ちぶれた自動車セールスマンと…
>>続きを読む