この天の虹の作品情報・感想・評価・動画配信

「この天の虹」に投稿された感想・評価

suoto

suotoの感想・評価

3.4
揺り籠から墓場までこの中で全て保証します!な製鉄所のCMパートと、生活のためにその中から出られない若者のドラマパート、よくこれが共存できたな…と思う
冒頭10分は八幡製鉄所のプロモ映像で、撮影にも大いに協力している様子。知的好奇心がそそられる舞台設定だ。
キャストは非常に豪華だが、硬派なプロレタリア/ヒューマニズム脚本の中に、シニカルなよろめき傍流エピソードを含めているところが、監督らしい。
ひる

ひるの感想・評価

3.6
ナレーターの「従業員の健康をお祈りします」で締め括られるってどこぞのCMやねんw
こづ堂

こづ堂の感想・評価

3.6
八幡製鉄所の近辺を舞台に壮大なスケールで描くラブストーリーをからめたライフストーリーでした。

最初のほうは八幡製鉄所の説明でNHKのドキュメンタリーを見てるような気分になります。
色々な施設があったんだなとストーリーとは関係ない部分でも楽しめました。貴重な映像記録。

最後のナレーションいらなかったw
影山家は息子に甘いw
tak

takの感想・評価

3.5
2010年のとある日。工場萌えなお仲間たちとツアーに参加して、北九州市の新若戸道路(海底トンネル)建設現場と新日本製鐵(現日本製鉄株式会社)の工場内を見学させてもらった。製鉄工場の広大な敷地、無数に走る巨大なパイプ、船着き場、歴史ある建造物、高炉の熱気。すべてに圧倒された。産業がまちをつくっているのだ、ということを改めて感じた。ツアーに一緒に参加した年配の方が
「七色の煙が出ていたのってこの辺りよね。」
とおっしゃっていた。七色の煙は写真では見たことがあるが、それはむしろ公害のネガティブなイメージとして僕には焼き付いていた。でもそのおばちゃんの「七色の煙」という響きには暗さがない。むしろ誇らしい響きがあった。

「この天の虹」は八幡製鉄所で働く人々の人間模様を描いた木下恵介監督の意欲作。今も昔も、同じ職場で働いていても様々な人がいる。同じ企業と言っても、当時製鉄所で働いていたのは数万人に及んでいたと聞く。企業が「まち」をつくっている、と書いたが、この映画をみて、企業が「まち」そのものだったのだと思い知らされた。映画はその時代を記録する。その時代の風景を懐かしむだけでなく、学ぶこともたくさんある。

映画は冒頭からしばらくの間八幡製鉄所の説明が続く。プロモーション映画だと言っていいだろう。実際に見学してきた後だけに、現在をさらに上回るスケールだったこと、今は立ち入りできない本社事務所(現在は世界遺産に指定)が出てくるのにちょっと感激。

高橋貞二演ずる主人公が、同じ会社で働く久我美子に恋している。物語はこの二人を軸にして、後輩川津祐介(デビュー作!)や久我美子が思いを寄せる田村高廣、川津祐介が下宿している家族など製鉄所を介してつながり合う人々を描き出す。高炉台公園で男二人が将来への不安や希望を語る場面が印象的だ。
「僕の将来は工場の空にかかるこの天の虹だと思ったんです」
という台詞。当時繁栄のイメージだった「七色の煙」と呼ばれた工場の排煙と虹をダブらせている。しかし企業がどんなに栄えて社員を支えるために手厚い福利厚生をやっていても、人の幸せはそれぞれのもの。だから人と人のコミュニケーションは難しいし、逆に理解し合うことに幸せがある。映画の軸は人情物語だ。

今の視点で見ると、やはり煙突からの排煙が気になる。川津祐介が久我美子に「なんであの人と結婚しないのか」と詰め寄る場面のバックにも、色濃い煙が漂う。ここまですごかったんだろうか、演出なんではないだろうか、とも思ったが、当時を知る人に尋ねると似たようなものだったようだ。山から街を見下ろす場面でも、視線の先は煙って見えはしない。

そして工場が高度成長を支えているというナレーションが流れ、「働く人々の健康と幸福を祈ります」という言葉で映画は幕を閉じる。銀幕のこちら側には日々地道に働く人々がいる。映画はそうした僕らの娯楽であり、様々な人生を学ぶものでもある。そんな人々をねぎらってくれる映画ってなんか嬉しいじゃない。この視点の優しさが木下恵介監督らしさなのだろう。いいものみせてもらいました。
八幡製鉄所のPRの合間に、川津祐介が寝ている高橋貞二にそっと団扇をあおぐ映画。いけしゃあしゃあと魔性を発揮する田村高廣。旧大谷体育館かっこいー
北九州にある”鉄の都”八幡製鉄所、ここに住む人々の暮らしを描く

冒頭は10分くらい八幡製鉄所とその周りの施設案内、広大な土地、巨大な工場、何万もの人々が働いており、社宅や娯楽施設など設備も充実、さらに発展させようと様々な拡張を図っているとか、、、

そんな都を舞台にメインとなるのは久我美子、高橋貞二、田村高廣の三角関係
高橋貞二は久我美子が好き、久我美子は田村高廣が好き、田村高廣は何も考えてないw
その3人に加えてデビュー作らしい川津祐介の出番が多い作品

脇役も充実していて
久我美子の家族に織田政雄、岡村文子、大木実
高橋貞二の母で浦辺粂子、田村高廣は須賀不二夫&小林トシ子宅に下宿
高橋貞二の結婚の仲介役で笠智衆、その妻田中絹代、息子に小坂一也
田村高廣のお見合い相手で高千穂ひづる
メインは上述の4人なんだけど、他の人たちもなかなか出番の多い群像劇風です

感想!
ドラマ部分だけだと大した映画じゃないと思う、よくあるお話
それが八幡製鉄所を舞台に、ってのが大きい
当時の風景だったり雰囲気が凄い感じられてなんかドキドキ、音楽とか色鮮やかなカラーもあるんだろうけどなんか見入ってしまった

そりゃ今の目線で見ればとてもとてもいい環境には思えないよ
町はお世辞にも綺麗じゃないし、社宅なんかも狭そうだし、病院もボロいし、働く環境は過酷だし、空は年中煙がモクモクで体に悪そうだし、、、
でも当時では、それでも夢があったんでしょうね、天に虹がかかるくらいの

今ってどうなってるんだろう?って思っちゃうよね、調べちゃうよね
八幡製鉄所って聞いたことはあったけどそれだけだったもん
調べたところ現在もちゃんとあるんだって!でも当時の風景、建物、公園、駅なんかも何もかも変わってるんだろうなーって思う
そしてそこに働く、住む人々の意識も違うんでしょうね
なんかしみじみと考えちゃう、その点では当時の風景を記録したこの映画は貴重だなーって、、、

んーー評価悪くないんだけど、なんか大した感想出てこないw
ドラマ部分で個人的に良かったのは、、、久我美子が悩んだ末に結婚相手をどちらにするかってところ、やっぱそうだよねーって絶対そっちのほうがいいもん
気になるのはブラジルってどうなん?って点だけ

あとは家出しようとする小坂一也と出くわした時の笠智衆と田中絹代のシーンも良かった
その後の田中絹代が駅で語るシーンも印象的
あんないい両親いたらそりゃ改心しますよねー

最後に、、、この過酷な現場での作業員ですら100人の中から選ばれるとかいう物凄い倍率だったらしい
当時と比べるのもおかしいけどそれに比べたら現代人って幸せだよね、これに比べたら職場の色んな不満とか些細なことに思えちゃうもん、なんかズレた感想な気もするけどw
川津祐介デビュー作。
当時の八幡製鉄所のプローモーションムービーっぽいが、労働者階級のリアルを描いているのが良い。
主人公は職場の先輩を敬愛しているのだが、先輩とのお付き合いを断った女に抗議しに行ったり、寝ているところを上がり込んで勝手にうちわで仰いだりとなかなかの強者。
アノ

アノの感想・評価

2.5
冒頭の溶鉱炉がパワフルで期待したが、あとは普通の松竹人情劇。
八幡製鉄所(高炉・転炉、各種工場、社員寮、病院、保養施設等)、高炉台公園、八幡駅