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『アヴェティック』に投稿された感想・評価

[アルメニアの歴史を巡る耽美的世界] 80点

ドン・アスカリアンは29歳の1978年、故郷アルメニアを捨てて西ベルリンへ亡命している。本作品の主人公もまた、ベルリンに亡命したアルメニア人映画監督アヴェティックの物語である。台詞はほとんどなく、極端な長回しと様々なモチーフで画面を彩るスタイルは、アルメニア時代に評論を書いたセルゲイ・パラジャーノフやアンドレイ・タルコフスキーのそれと酷似しているが、両者が過去や自然を基軸にしたのに対して、本作品ではそこに都市が入り込む。しかし、タルコフスキーを都市の中に継承しても、シャルナス・バルタスやマルレン・フツィエフのようにはならないのは、パラジャーノフ的要素を映しながら、カメラを縦横無尽に動かすことで空間が開けていくからなんだろう。また、アスカリアンの記憶の他に、中世写本の耽美的世界、1915年のアルメニア人虐殺、1989年の大地震など故郷の記憶も混ぜ合わされており、個人の記憶が強烈なイメージを以て国家や民族の記憶へと拡張されていく。

ポスターにもなっている乳房に蜂蜜垂れ流す耽美的なシーンや雪山で凍った子牛がロープに吊られて揺れてるシーン、聖母マリアの壁画から顔だけ取れるシーンなど魅せにきてる映像は勿論のこと、雪山や石造りの礼拝堂などアルメニアの風土を感じる映像もまた良い。電車の揺れによって机から落ちるスプラウトとか露骨に『ストーカー』っぽくて笑ってしまった。『コミタス』と同じく水に破壊属性を授けているが、今回は氷の下にヤギの死体や人間の死体を入れるなど、イメージとしてはより強烈になっている。氷の下にうっすら人の顔が見えるとか事件性しか感じ得ない。
過去鑑賞。

黒澤明とミケランジェロ・アントニオーニの映画のフィルムが燃やされる映画。この二人が好きらしい。

ドイツに難民として住んでいるアルメニア人の話。

タルコフスキーとパラジャーノフが好きな人におススメの映画。
内容はちょっと理解しにくいところはあるものの、タルコフスキーのオマージュとかが入っていたり芸術性がかなり強い作風となっていたので(好みの人間にとっては)眺めているだけでも満足感を覚える映画だった。

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