とべない沈黙の作品情報・感想・評価

『とべない沈黙』に投稿された感想・評価

3.7

冒頭の大空を旋回するような縦横無尽のカメラはとてもダイナミックで、少年の動きを追ったものとしてはありえないからこそ、幻想的な雰囲気を醸し出していた。最後再び少年の元に帰ってくる場面では、空港が舞台と…

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黒木和雄の代表作。脚本も撮影も素晴らしい。加賀まりこも文句なしだ。しかし、と黒木は語る。「音楽で失敗した。山本直純を紹介され、頼んだのだが、ひどいイモだった。作品を台無しにした」と怒っていた。「男は…

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マ
4.0

日本の60年代は、原爆や敗戦の結果がまだ残っていながらも 経済的には成長期で その全てを同時に並べれば必然的に 映像表現自体は良い意味で乱雑。ルールとロジックよりも先に 感覚的な捉え方を(と言いなが…

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4.0

戦後の日本を、北海道で存在するはずがないナガサキアゲハを捕まえた少年のエピソードから展開する構想自体が斬新で文学的で、何よりとてもロマンチック。ただそれが上手く機能していたかというと微妙なところ…長…

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KSat
3.7

大学時代に鈴木達夫について調べていた時、担当教授だった某ドキュメンタリーの先生から「鈴木達夫なら、これが一番凄いぞ」と強く勧められたにもかかわらず、観れずじまいだった、黒木和雄のデビュー作。今回、実…

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tBi
3.5
Rec.
❶24.07.20,ラピュタ阿佐ヶ谷(35mm)/映画作家・黒木和雄に出逢う夏

原題『とべない沈黙』 (1966)

監督・編集 : 黒木和雄
脚本 : 松川八洲雄、岩佐寿彌、黒木和雄
撮影 : 鈴木達夫
音楽 : 松村禎三
出演 : 加賀まりこ、長門裕之、蜷川幸雄、小松方正…

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いろいろ考えたのだけど、最後の通行人が不条理に射殺される箇所から、この世のものとは思えない異様な存在感をもつ飛行機のシークエンスを観て私はもうすべてを許容した

↓のレビューは。今はもうなくなってしまった映画レビューサイトに、鑑賞直後に投稿したレビューを。こちらのサイトに移行する際に、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。

☆☆☆★★

黒木和雄…

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ぜろ
4.7

黒木和雄監督のデビュー作にして大傑作。
アート系映画の最高峰だが1966年当時の日本ではあまりにも前衛的すぎる内容だったのでお蔵入りになっていた…
ただフランスでアンリ・ラングロワに絶賛されたという…

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