
詩人、小説家、脚本家として活動してきたパゾリーニの記念すべき39歳の映画監督デビュー作は、都会の底辺に生き、いらだつ若者たちの姿を映し出す。無職のアッカトーネは、娼婦のヒモとしてローマのスラムをうろつき、無為の日々を過ごしていた。だが、娼婦が逮捕されると状況が一変し、生活に窮する。そんな折に純真な娘のステッラに出会い恋に落ちると、真っ当に生きようとする。
長い間離れて暮らしていた息子・エットレを引き取った元売春婦、マンマ・ローマ。エットレに自分とは違う人生を歩ませたいと願う彼女は、彼をウエイターとして働かせることに成功するが、当のエットレは…
>>続きを読むイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニが1953年に発表した単独監督第2作。原題の“I Vitelloni"は〈乳離れをしない子牛〉の意味。フェリーニの自伝的要素の強い内容で、彼が国際的に認…
>>続きを読む娼婦のカビリアは、恋人に川に突き落とされても、仲間に夢を語って明るく生きていた。そしてある晩、彼女の夢が実現する。有名な映画スターが彼女を車に乗せて、ナイトクラブから豪邸に連れて行ったのだ…
>>続きを読むオーギュスト、ピカソ、ロベルトのペテン師3人組は、貧しくも信仰心の強い人たちをだまして金を巻き上げていた。だが家族や身内はそれを知らず、真面目に生きようかと考えることもあった。そんなある日…
>>続きを読む長い失業の末、映画のポスター貼りの仕事を得たアントニオ。彼はシーツを質入れして、仕事に必要な自転車を手に入れた。息子を自転車に乗せてポスターを貼って回っている時、ちょっとした隙に自転車を盗…
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ナチス・ドイツ崩壊後のベルリン。病弱で寝たきりの父、警察を恐れて家に引きこもる兄、家計を助けながら父の看病をする姉と、間借りした狭い部屋に暮らす少年エドムントは、父と兄に代わってお金を稼ぐ…
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